時生 (講談社文庫)

  • 講談社 (2005年8月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784062751667

作品紹介・あらすじ

「あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?」
悩む妻に夫が語る、過去からの伝言

不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、20年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った――。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。

みんなの感想まとめ

過去と現在が交錯する物語は、愛と苦悩を描き出しています。主人公の宮本拓実は、息子の不治の病を抱えながら、20年以上前に出会った少年「トキオ」との思い出を語り始めます。彼の語りは、家族の絆や生きる意味を...

感想・レビュー・書評

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  • トキオと名乗る少年が主人公の元へやって来た。
    彼が何者なのか、なぜ現れたのか、読者はすぐに分かるので、主人公のいたらぬ言動も含め、切なさやもどかしさを感じずにはいられなかった。
    そして主人公がその正体知る時、未来と過去の繋がりが浮かび上がり、なんとも言えない感情が胸に広がった。

    別れの時が訪れ、やがて生まれた子に「時生」と名付ける瞬間には、過ごした時間と未来への想いが重なるように感じられる。
    「時を生きる」と書いて「時生」。
    その名前には「共に時を生きよう」「生きてほしい」、そして「共に生きたかった」という願いが込められているようだった。

    トキオや時生との限られた時間は、かけがえのない一瞬一瞬であり、その儚さがより一層大切に思える。
    誰もが限りある「今」を生きているからこそ、日々を大事にしたいと思わせてくれる作品だった。

    • ヒボさん
      (꒪д꒪II(꒪д꒪II(꒪д꒪II

      早く読みます!
      なるべく早めに...
      多分...
      5冊目ぐらいにはなんとか...
      ^^;

      タイムト...
      (꒪д꒪II(꒪д꒪II(꒪д꒪II

      早く読みます!
      なるべく早めに...
      多分...
      5冊目ぐらいにはなんとか...
      ^^;

      タイムトラベル物、読みたいのが2冊ほどあるんですが...

      年内には!







      読めるといいな^^;
      2024/11/01
    • なおなおさん
      何かいいタイムトラベル系の本があるのですか?
      知りたいっ!
      レビューを楽しみにしております_( ˙ロ​˙ _ )待つ
      何かいいタイムトラベル系の本があるのですか?
      知りたいっ!
      レビューを楽しみにしております_( ˙ロ​˙ _ )待つ
      2024/11/01
    • ヒボさん
      なおなおさんは未読っぽい感じですよ。

      きっとそのうちに読みますσ(・ω・`)
      なおなおさんは未読っぽい感じですよ。

      きっとそのうちに読みますσ(・ω・`)
      2024/11/01
  • 決して悪い話じゃないし、つまらない
    訳でも無いです!

    最近の著者の物語が素晴らしすぎて、
    なんていうか凄すぎて、
    物足りなさを感じてしまいました。

    ラスト一言とか良かったけど、
    何故、花やしき?とか。

    作品を読む順番の影響だなと思いました。

    • h.t.さん
      私は推理小説以外
      ナミヤ雑貨店・・・
      秘密
      などを読んできているのでそうではなくて・・・
      私は推理小説以外
      ナミヤ雑貨店・・・
      秘密
      などを読んできているのでそうではなくて・・・
      2025/11/19
  •  透明な囲いの中の青年は、寝息をたてているかもしれなかったが、周りに配置された生命維持装置の音によってかき消され、いつの間にか担当医師がそばに来ていた。

    「残念ながら、今後、意識が戻る見込みは極めて薄いといわざるをえません」

     宮本夫妻にとって残酷な宣言を行った。

    「でも、全然見込みがないわけではないんですね」宮本は確認した。あいつに声をかけてやりたいんです。最後に一言だけ」

     後は医師たちに任せ、集中治療室の前から離れた。息子が寝たきりになったのは三年前だが、夫婦の戦いは、彼(トキオ)の誕生が決定された時から、今日の苦悩は約束されていた。息子の病名は、グレゴリウス症候群だ。

     結婚前、彼女から私は病の遺伝子を持っていると告げられた。それでも一緒になる決意をした。宮本は悩み考えた。自分の胸に引っかかっている正体を探していた。
     やがて彼の耳にある青年の声が蘇った。
     明日だけが未来じゃない----------。

     2002年七月に「トキオ」を「時生」と改題した作品です。

     宮本拓実(主人公)❘妻麗子
     麗子はキャリアであるが故に、気を付けていたが妊娠した。妻は当初堕胎を考えていた。
    拓実は、産んでほしいと麗子に頼んだ。その子はきっと、産まれたがっている。「名前はトキオだ」妻「前から決めていたの?」
     トキオの病が発症した。

     拓実は妻に「じつは話しておきたいことがある。時生のことだ」「ずっと昔、俺はあいつに会ってるんだ」
     麗子「どういう意味?」
     拓実「今から二十年以上前だ。俺は二十三だった」「あいつは時間を超えて、俺に会いに来たんだよ」

     物語は漸く動き出した。
    過去を変えることは出来ない。しかしタイムパラドックスの問題はクリアしている。

    著者らしい不思議な物語。
    ファンタジーミステリ小説です。TOKIOは空を飛ぶ~♪
     読書は楽しい

  • SNSで発信している読書記録で、気になり借りました。
    かなり前の作品なので、すぐ借りられました。
    そして想像以上に面白く、あっという間に読了。
    まあこの作家さん好きなので‥大嫌いという人もいますが…めげません。
    こんなことありうるかも…というほど長く生きてます。

  • 東野圭吾さんが亡くなられて、何か読んでみようと思って手に取った作品です。

    殺人があって犯人捜しの作品は、今の私には面白く読めるように思えないので、以前から気になっていた、こちらの作品を読むことにしました。

    父と息子の話で、過去、現在、未来と話が交わります。
    登場人物は、
    父親の宮本拓実
    息子の時生(トキオ)
    母親の麗子

    未来から過去の世界にやって来たトキオ。
    そして、23歳の宮本拓実に会う。
    この頃の宮本拓実は・・・作品の序章の拓実とは別人のようでした。
    ちょっと驚きました、というか「こんな感じになるの?」と信じられないのでしたが、未来から来た息子と過去の父親との出会いから別れまでの出来事は、とても楽しく、時に切なく感じながら、しっかりとファンタジー(ぷらす少しのミステリー)の物語を堪能しました。


  • 2002年初版。フォローさせて頂いている方の紹介で読みました。東野圭吾さんの作品は好きです。イメージとしては、ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズなどの推理小説があるのですが、この作品はある一線を画しています。どうにもならない若き日の父を懸命に勇気づけながら、人間として成長させていく子供。その姿に涙します。著者の懐の深さ・守備範囲の広さを改めて感じさせてくれる作品です。

    • JINさん
      私も感激して鳥肌が立ちました
      私も感激して鳥肌が立ちました
      2024/04/19
    • yhyby940さん
      JINさん、コメントとフォローありがとうございます。感想にも書きましたが、著者の作品で外れたなあと思う事は、ないですね。でも、この作品は趣を...
      JINさん、コメントとフォローありがとうございます。感想にも書きましたが、著者の作品で外れたなあと思う事は、ないですね。でも、この作品は趣を異にしていますね。泣きましたね。良い作品でした。
      2024/04/19
  • これはミステリーに属するのかしら? 
    作風は『ナミヤ雑貨店の奇蹟』に近い。
    殺人事件は起きない。ハードボイルドとファンタジーが合体した心温まるストーリーだった。

    冒頭は死が間近に迫った息子の時生(トキオ)をただ見守ることしかできない両親の拓実と麗子。。。拓実が麗子に語り始めた過去の不思議な出来事は——。

    若い頃の拓実のクズっぷりΣ(-᷅_-᷄๑)
    それを支える千鶴…東野圭吾氏作品に時々登場するこのタイプの女性、聖母のような寛容さで尽くす。
    これは著者の理想像なのでしょうね〜 現実にはいないんじゃないかしら( ̄^ ̄)

  • ファンタジー系の作品はあまり読むのが得意ではないのだけれど、9割回想のお話なので、千鶴救出作戦の物語として、また拓実改心の物語として、楽しく読めた。

    自分の不幸な生い立ちを理由にして人生をあきらめている拓実に対して、何度も考えを改めるように伝えてくれるトキオに、心を打たれた。
    「人間はどんな時でも未来を感じられるんだよ。」というトキオの言葉が好き。
    幸せになれるかどうかは自分次第ということを改めて感じさせてくれる作品だった。

  • ガチで面白い。新感覚のタイムトラベラー小説と言ったところか。
    いつものように、ミステリー小説かと思って読み始めたが、ある意味期待を大きく裏切ってくれて、最後には大きな感動を味わった。
    素晴らしい作品だと思う。

  • 『時生』東野圭吾さん

    1.購読動機
    ナミヤ雑貨店の奇蹟。
    こちらを購読する過程で、時生も是非という声が
    ツイッターの読書繋がりの方に多かったためです。
    半年前に読みたい本に登録しました。
    そして、5月18日から23日にかけて約1週間かけて読了しました。

    2.どんな印象の本なのか?
    え?どうなるの?ハラハラ、ドキドキしたい。
    え?そうなんだ、、、
    そして、読了後に、静かに余韻を楽しみたい。
    また、欲張りだけれど、涙を流してすっきりしたい。
    そんな人向けです。

    また、高校生、大学生で、これからの人生、何を軸に? と少しモヤモヤしている方にもオススメかもしれません。
    それは、主人公が皆さんの年代に近しいからです。

    3.本書から感じとることができたこと
    東野圭吾さん。
    やっぱり、ミステリーという単純な枠でくくるのは違うよね、、、とその認識を確固たるものにする小説です。

    「人間、未来を感じとれれば幸せを感じることができる。
    未来って明日だけではないんだ。
    未来は心の中にあるんだ。」

    時生。
    彼という人物、またこの物語によって、僕たちが、今の2020年にぶつかっている困難な環境にする認識の持ち方を教えてくれるような気がします。

    ①人のせいにしない。
    ②受けいれる。
    ③自分の人生は己で決めていく。
    ④そして、何よりも、生かされていること、命あることに感謝する。
    ⑤その命は、未来を、そう、僕たちの心の中に光りを照らすものだということ。

    #読書好きな人と繋がりたい

  • 東野圭吾さんの作品は安定の素晴らしさでした。
    普段、ファンタジー要素のあるもの、男女の入れ替わり、生まれ変わり、タイムマシンものなどはあまり好きではありません。
    この作品もその類いのものでした。
    どから、大まかな話の構造は察しがつきました。
    しかし、最後の最後の拓実の一言で、号泣、涙が止まりませんでした。

  • 「不治の病を患う息子に最後のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。」

    基本的なストーリーはあらすじの通り展開していきます。
    まだ父親でない拓実と未来の息子であるトキオが、ある日突然消えた拓実の恋人である千鶴を追う中で、拓実は自身の出生のを知ることになり、その過程でどうしようもない若者であった拓実が成長していくともに拓実とトキオの親子愛を描く物語となっています。
    息子であるトキオの名前がタイトルである時生になっているのですが、物語の大筋の通り「時を超えて生きる」、拓実とトキオが過去でそうしたように「限られた時のなかを一生懸命生ける」二つの意味がかかっていて良いタイトルだなと思いました。
    東野圭吾先生らしく人間味のあるストーリーで、最後も綺麗に物語が閉じられます。

  • こういう系の話、父と息子のいい話なんでしょと読み始めたけど、主人公・拓実が想像以上にダメダメで思ってたのと違う。終始トキオの気持ちで「おいおい!」となりながら読んでいました。
    まさか話がそんなふうに進んでいくとは。千鶴の行方と拓実の過去がダブルで気になる!

    登場人物も気持ちいい人が多くて、めっちゃ切ないんだけどなぜか明るい読後感。

  • 最後のセリフでちょっと胸熱になりましたね。
    拓実さんの堪え性の無さとだらしなさが酷いもんでした。。

  • 面白く サクサク読めました。
    涙を流す所まではいきませんでしたが・・・。

    大阪の地名がいっぱいでてきます。
    難波から谷町9丁目、上本町、鶴橋ときて最後は今里!!
    私の職場は今里で、毎日鶴橋、上本町は通っている。。

    そういうこともあり、とても面白くあっという間に読み終えました。

    ただ、一番最後の場面での私の思いとしては、トキオの旅は続くのではなく終わったように思いました。

    やっぱり 人生 人のせいにばかりするのではなく、足を地につけ しっかりと公開しないように生きないといけないと思いました。

  • 大好きな 東野圭吾の20年以上前の作品ですが、あまりにも面白くて 一晩で読んでしまいました、物語の最後はあまりにも素晴らしくて鳥肌が立ちました このような発想が生まれる作家さんってすごい!

  • トキオくんは過去を変えたのかしら?
    彼が関わった事で現在がある訳で、彼が関わらなければ彼自身生まれてない訳で...
    お話は面白く楽しく読めました‼︎

    拓実さんがお母様のことを最後に理解出来て良かった。
    拓実さんがお父様のことを知れて良かった。
    麗子さんを救って拓実さんと結ばれて良かった。
    でも、そうならなければ現在はなかった...
    トキオくんは新しい旅に出る。お話グルグル廻って行くのかしら⁉︎

    ウルっとさせられるお話でした。

  • これはかなり面白かった。実際には存在しない病気だが、死ぬ前に過去の父親に会いに行く。トキオが父親の人生を変える献身さに自分の心が動きました。

  • この作品大好きです。
    話の内容、設定、ストーリー、流石の東野圭吾です。
    最後はやっぱり号泣なお話です。

  • 尊敬する東野圭吾さんを追悼する気持ちで、本棚から『時生』を取り出して再読した。
    優しい東野さん、文章も構成も絶妙な東野さん。東野さんの作品を読めば、いつでも良い時間を過ごせる――そんな安心感があった。『時生』も、改めて読んでみると、物語の面白さだけでなく、登場人物への温かい眼差しが心に残った。
    もう新作を読むことができないと思うと、本当に残念で寂しい。これからは、これまで読んだ作品を少しずつ読み返していきたい。多作だった東野さんだから、まだ読んでいない作品もたくさんある。残された作品を一冊ずつ、大切に読んでいこうと思う。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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