いま、抗暴のときに (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751735

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  • イラクで行われたものは、戦争ではなく「集団的魂」が"long-awaited"していた大量殺戮だったのだ…と思い知らされる1冊。
    これまでの辺見庸の作品とは違い、直接的な表現が目立っており、これも彼の怒り・憤りの強さ故であるだろうと思われる。

  • 「私は呪詛のような言葉を胸にくりかえし唱えていた。イラクを爆撃するな。それより、すでに殺した死者の数を正確に数えろ。一人ひとり正確に数えつづけろ」 ……厚く垂れ込めた暗雲の切れ間から巨大な国家暴力の荒れ狂う彼の地を言葉の力で照射する論考集。著者に賛同するも反発するも、自由。だが、辺見庸が問題としている事実を排した「反動」に、現在の戦争を語る資格など一切ない。

著者プロフィール

小説家、ジャーナリスト、詩人。元共同通信記者。宮城県石巻市出身。宮城県石巻高等学校を卒業後、早稲田大学第二文学部社会専修へ進学。同学を卒業後、共同通信社に入社し、北京、ハノイなどで特派員を務めた。北京特派員として派遣されていた1979年には『近代化を進める中国に関する報道』で新聞協会賞を受賞。1991年、外信部次長を務めながら書き上げた『自動起床装置』を発表し第105回芥川賞を受賞。

「2022年 『女声合唱とピアノのための 風』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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