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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062751735
感想・レビュー・書評
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イラクで行われたものは、戦争ではなく「集団的魂」が"long-awaited"していた大量殺戮だったのだ…と思い知らされる1冊。
これまでの辺見庸の作品とは違い、直接的な表現が目立っており、これも彼の怒り・憤りの強さ故であるだろうと思われる。
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「私は呪詛のような言葉を胸にくりかえし唱えていた。イラクを爆撃するな。それより、すでに殺した死者の数を正確に数えろ。一人ひとり正確に数えつづけろ」 ……厚く垂れ込めた暗雲の切れ間から巨大な国家暴力の荒れ狂う彼の地を言葉の力で照射する論考集。著者に賛同するも反発するも、自由。だが、辺見庸が問題としている事実を排した「反動」に、現在の戦争を語る資格など一切ない。