マリオネット園 《あかずの扉》研究会首吊塔へ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751810

作品紹介・あらすじ

死者からの手紙が"あかずの扉"研究会に届けられた。多重にして難解な暗号に導かれた先に妖しく聳える斜塔こそ、閉鎖されたテーマパーク内の自殺の名所・首吊塔であった。塔内を乱舞する首吊り死体は自殺か他殺か?本格推理の旗手が趣向を凝らして贈る"フーダニット"の到達点。殺意の操り人形は誰だ。

感想・レビュー・書評

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  • 本格ガジェット盛りだくさんのミステリ。
    キャラであったり、割とコアなミステリ暗号は面白いし、その他にも面白いポイントはいくつかある。
    例えば、風船を使ったトリックだったり、自分が鴻巣に行ってないのを隠すために沢入に人形を壊させるといったところ。

    だが、地下があるという館自体の仕掛けはやや分かりやすく、自分も「3階」と言われているところが本当は「3階」ではなかったりするのでは?とも思っていた。
    それに、研究会の面々が巻き込まれた理由が全く納得できない。霧舎巧の本を読んでいるわけだし、わざわざ名探偵の後動さんを呼ぶってどういうことだ?

    全体としての構成も、解説にあるように本格的な推理をしているというのは良いが、解決が小出しにされるのはやはりあまり好みではない。
    面白いは面白いんだけど不満点もそこそこある...という結局前作と同じ評価になってしまった。
    自分の中ではカレイドスコープ島が本シリーズ最高傑作。

  • キャラが好きだからこそ楽しめるあかずの扉シリーズ。
    今回、咲さんのあんなシーンやこんなシーンが…。
    はぁ…やっぱり咲さんは後動さんが好きなんだね。

    カケルも今回なんか可哀想だったな…。
    ユイと流星群見て、癒されてほしい。

    これで、あかずの扉シリーズは読み終えてしまったけど、まだまだ続編読みたい!

    後動さんと鳴海さんの出会った例の事件…気になる。

    本物の霧舎巧先生!続きをお願いします!

  • あかずの扉研究会第4巻。現時点で出ている最終巻だが、まだまだ明らかになっていない過去が一杯ありすぎて気になる。続きを書いてほしいなぁ。短編集なんかにはいってないのかな。後道さんとユイの過去編読みたい。
    トリックはこれまでの巻と統一感があってよいがかなり無理のあるものだったし、特殊な建物のわりに描写が少なくて状況がよく把握できなかった。犯人が「もりさきめぐみ」を呼び出したことについても、結局何で呼び出したのかよくわからなかった。あかずの扉研究会のメンバーを呼ばずに全員殺してしまえばよかったのでは…?

  • シリーズ4作目。
    部分的に閉鎖された空間での連続殺人。

    全体として、トリックやフーダニットのための事件にしか見えない点が、わざとらしさを露見させている。

    ダミーの解も、「それらしさ」が足りず、もう一捻りかふた捻りあるのが、明らか。

    しかし、細かい趣向が凝っていて、話のテンポもよく、飽きずに読めた。

  • 3+

  • このシリーズが好きで。キャラがよい。読みやすい。

  • あかずの扉シリーズ最新作・・・だと思う。
    今回は閉園した遊園地の中央にたたずむ塔。

    以前の事件の被害者の名前を騙ったメッセージから件の塔にいきつく「名探偵」鳴海と研究会の面々。
    自身の過去にまつわる手紙から塔にいきつく咲さん。それを追いかけるもう一人の名探偵後動。
    「首吊塔」の別名のある自殺の名所である塔内で起こる殺人劇。内側に閉じ込められる後動と外側からの鳴海。両側から事件を解決していく先に見える真相とは?

    それなりにおもしろいです。
    若干「キャラメイン」になりがちですが、本格テイストはかたくなに守り続けているところで「ライトさ」が控えめにできてるんでしょうね。

    しかしカケルが「霧舎巧」となってこれまでの事件を出版、という流れは正直無茶だと思います。石岡くんの流れを汲んでるんだろうけども・・・・今後どう収拾つけるんだ?!

  • 死者から届けられた手紙に導かれ、閉鎖されたテーマパークにやってきた「開かずの扉」研究会一行。彼らを待っていたのは、斜塔に吊された奇妙な首吊り死体だった。一方、斜塔内部に閉じこめられた人々も、次々と無残な死体となって発見されていた!


    霧舎作品はどの作品も舞台設定が本格ミステリィの王道を行ってるし、事件の不可解性も文句なし。ただ、どうしても残る不満は、推理展開と主要人物の多さ。これでもかと意匠を凝らしているのが霧舎作品の魅力ではありますが、良くも悪くも本筋が埋もれている印象がありますし、キャラ小説を狙ってるならそれも成功はしてません。しかも探偵側の登場人物が多いせいか、犯人当てがそう難しくない´`
    でも次作も読みますよ!笑

    そう言えば、開かずの扉シリーズのトリックに共通しているテーマは「上下」なんですね^^←あ

  • 開かずの扉研究会シリーズ

    小説を出版することになったカケルが連れてきた女性編集者。部室に現れた野々原涼子のの手紙を持つ女子高生。犯人からのゲーム。閉鎖された遊園地に立つ首つり塔に監禁された後動と咲。自殺するマリオネットの秘密。

     2009年10月25日再読

  • うん、前作より好きです。味方が6人というのは確かに多いけど、みんな要りますね。個人的には大前田さんを応援してしましますね〜〜フェアです。森咲恵さんへの手紙から始まる、内と外もの

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