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Amazon.co.jp ・本 (576ページ) / ISBN・EAN: 9784062751827
みんなの感想まとめ
複雑な人間関係と過去の出来事が絡み合う中で、主人公たちの成長と謎解きが進行する物語は、読者を引き込む魅力にあふれています。過去と現在が巧妙に交錯し、ストーリーが進むにつれて明らかになる真実は、スリリン...
感想・レビュー・書評
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このシリーズの特徴ともいえる、過去のパートと現在のパートがあって、それがうまくからみあって最後にはひとつになる、っていう構成がすばらしいと思った。(っていうか、謎解き苦手のわたしにもよくわかるように書かれていてすばらしい、というか)。過去のパートを読んでいても、それがだれの話なのかも、どういうつながりがあるのかもわからないんだけれど、すごく引き込まれる。やがて少しずつつながりがわかってきて、最後に、そういうことだったのねー!という。すごくスリリングで、どんどん先が読みたくなる。今回は、ほとんど知らなかったイギリスの移民の話が出てくるのも興味深かったし。このシリーズ、ほんとにいろいろなイギリスを見せてくれる。そして、主人公たち、キンケイドとジェマの話もちゃんと進んでいく。主人公たちの日常の話と謎解きのバランスもすばらしいのではーと思う。
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今回のジェマとダンカンの事件は、ジュリア・ロバーツの映画「ノッティング・ヒルの恋人」で有名なロンドンのノッティングヒルのアンティーク・マーケット街で起きます。<BR>
ノッティング・ヒルのポートベロでアンティークのストール(屋台のこと?)を持っているアレックスは、手に入れた掘り出し物をカール・アローウッドに売ろうとして、カフェの店主オットーに止められる。カールの妻ドーンとアレックスの恋は人に知られるようになって来ていたのだった。そしてドーンは、思わぬ妊娠に悩みつつ帰ってきた自宅前で、何者かに襲われ、喉を切り裂かれた。妻の不倫を知ったカールが犯人か?それとも、アレックスが?二ヶ月前のアンティーク・ディーらい殺人事件と何らかのつながりが?<BR>
キンケイドと共にノッティング・ヒルを見下ろす家での新しい生活を始めようとしているジェマの前に、複雑な人間関係が広がって・・・<BR>
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クリスマスを前に、キンケイドや彼の息子と共に新しい家での生活を始めたジェマ。<BR>
新しい家は素晴らしく、キンケイドの息子もやさしく、新しい犬を飼ってジェマの息子のトビーも大喜び、その上ジェマは妊娠している、という、プライベートではようやく安定し始めたジェマの恋ですが、事件は待ってはくれません。キンケイドが遠慮がちに事件に関わって、二人は協力しつつ被害者や関係者の過去を調べていきます。その捜査の中から様々な人生が現れ、関係者が心の奥深くに秘められた悲しい思いが顕わになります。この作品では、沢山の登場人物の誰も彼もが丁寧に描かれていて、悲しくは有るけれど心穏やかに読むことが出来ました。作品中、心の中で人を疑ったり憎んだりした人たちが、それが間違いだと分かったとき、「あんなことを考えて申し訳なかった」と言うんですが、そういうところって、すごく好感が持てますね〜。事件が解決した後には深い悲しみが横たわりますが、ジェマはなんとか乗り越えるでしょう。<BR> smashさんが「シリーズで一番」といわれるのに、私も賛成。とても心に残る作品でした。 -
前作では、オカルティックな雰囲気があり「え!どうしたの??」という感じでしたが、本作では、元々の雰囲気に戻りました。まぁね、イギリスは、色々と不思議な事があるんで、オカルトが出て着るのは仕方ないのかもしれませんが、この作品ではちょっと避けて欲しいですね。
さて、この作品の舞台は、映画の舞台にもなったノッティング・ヒルが出てくるのですが、ノッティング・ヒルって、ただ単にオシャレな場所という事では無いんですね。簡単に人種のるつぼと言いますが、単にその言葉では語ることが出来ない歴史的な背景があるそうです。
ジェマはキンケイドの子どもを宿していた訳ですが、ちょっと、最後にね・・・。 -
舞台はノッティングヒル。ジェマとキンケイドの新しい家も決まり、家族としての歴史を刻むことになった矢先、殺人事件が発生する。アンティークの専門の町ポートベローの人々の生活の様子も興味深い。過去と現在が交錯しながら展開するストーリーも独特の雰囲気を醸し出している。
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D.クロンビーのこのシリーズは沢山読んだけど
これが今までで自分的には一番良かった。
話しは過去・現代と行き来するし 登場人物も
かなり多いので 誰が誰だった?と一瞬迷うけど
最後はしっくり。 面白かった。 -
富裕なアンティーク・ディーラーの若く美しい妻が、自宅前で刺殺された。警部補となったジェマは部下を率いて現場へと向かう。事件の状況を知り、キンケイド警視は、数ケ月前起こった殺人事件を思い出した。同じく、アンティーク・ディーラーの女性が被害者だった。二つの事件に関連性は無いようにも思えたが、やがて・・・。◆キンケイド警視シリーズの八作目です。私生活では、警視との関係が続いていても、すでに他の警察で働き始めたジェマ。警察という最も男性優位な世界で、幼い息子を抱えたキャリア・ウーマンとして一人、頑張る姿には、惚れ惚れしてしまいます。その上、妊娠していることを上司にも打ち明けられずに、きつい仕事をこなさねばならない。でも、そんなジェマに、キンケイド警視はとても優しくて。警視との新しい生活、そして新しい家族。今作で、ずっと望んでいた幸せをやっと手にしたジェマに、つい、ほろりと来てしまいます。今まで、どれだけ彼女が一人で頑張ってきたか知ってるから。このシリーズは男性より、むしろ女性のほうが共感できるんじゃないでしょうか。特に、そう思わせてくれる作品でした。
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このシリーズでは脇役が活躍する場合が多かったように思いますが、この作品では、主役のジェマが活躍します。身重でありながら、刑事としての仕事に邁進します。この作品でも、戦後の移民の問題を丁寧に描いています。アレックスの母親はどうしたのでしょうか?? よく分からなかったです ミ(`w´彡)
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警視キンケイド・シリーズ第8作。
シリーズ初期にくらべてキンケイドの存在が目立たなくなってきたように感じていたら、今回は完全にジェマにお株を奪われてしまった。前作で警部補に昇進したジェマだが、そのお腹にはキンケイドとのあいだにできた赤ちゃんが! ふたりが疑似家族として新たな一歩を踏み出すくだりがいい。身重の体でありながら重責を果たそうと奮闘するジェマには本当に頭が下がる。 -
クロンビーの警視シリーズの8作目。
今回は、警視キンケイドが主役じゃなくて、警部補になったジェマが主人公です。
大手アンティークショップのオーナーの妻が惨殺され、その事件を追うジェマ。キンケイドは、自分の所轄で起きた別の殺人事件との関連を調べ始める。
色々あって、すんなりといかないキンケイドとジェマだけど、今回は前進しました。この二人のというか、二人の家族(それぞれに前の結婚での子供がいる)の進展もこのシリーズのポイントだね、と改めて実感。
が、今回は、スコットランドヤードに、ノッティングヒル署と、警察関係でも人が倍増で、他にも回想とかなんとかで、やたら人が多くて、それも女性なのか男性なのかよくわからない名前とかもあって、とっつきがしにくかったです。
ともあれ、このシリーズ、読むと、「いいお茶の時間がすごせました」って気分になる。
はずれはないので、おすすめです。 -
キンケイド&ジェマのシリーズも8作目。
誰なのかわからない人物の過去の回想も交えながら進む展開で、今までで一番緻密な構成。多彩な人物がくっきりと描き分けられています。
とてもハンサムで優しいエリートで離婚に傷ついた警視という〜そんなんいるか!?って女性作家ならではの夢のような?設定が楽しいですよ。
子供を抱えてダメ男と別れたジェマの人柄の良さと現実味が上手くかみ合っている展開で、5冊目辺りから俄然面白いです。
警視ダンカン・キンケイドと部下であるジェマ・ジェイムズは仕事でまずコンビを組み、やがて恋仲となって、今は警部補に昇進したばかりのジェマが妊娠しています。
まだ周囲に公表していない状態で、不安もありつつ、だんだんと深まっていく関係に心温まります。折しもクリスマスの近づくシーズン。
近所でアンティーク・ディーラーの若い妻が殺され、ノティング・ヒル署勤務のジェマが初めて指揮をすることになります。
似た手口の事件との関連が疑われ、スコットランド・ヤード勤務のキンケイドも参加することに。
ポートベロという有名なマーケット街も近く、そこは移民の集まる地域でもあり、人間関係が複雑に交錯していたのでした。
悲劇的な部分もあるストーリーですが、試練を乗り越えていくジェマが輝きを放ち、余韻を残す結末が感動的な仕上がりになっています。
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デボラ・クロンビーの「警視シリーズ」第8作目。
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(2007.8.2)デボラ・クロンビー
7時間、一気に読ませてくれるのはさすがだ。事件にからむひとりひとりがとても丁寧に書き込まれているからだろう。 -
シリーズ8作目。時代が交錯する複雑な話だが、全てが丁寧に描かれていて好感が持てる。
著者プロフィール
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