- 講談社 (2005年9月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784062751940
作品紹介・あらすじ
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。2003年このミステリーがすごい! 2002年週刊文春ミステリーベスト10 第1位。(講談社文庫)
日本中が震えたベストセラー待望の文庫化
妻を殺し、それでも生きる。心の奥に想いを秘めて――
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。
感想・レビュー・書評
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2002年第15回「このミステリーがすごい!」
第1位。
2005年には寺尾聰主演で映画化。
第28回日本アカデミー賞優秀作品賞を受賞。
読んでいなかったかもしれません。
2003年の直木賞最終候補にも残りましたが、「リアリティの問題」が指摘されたと聞きます。
警察組織を扱ったからこそ、小説であっても現実とのすり合わせが求められたのでしょうか。
当時そういう議論があったことも覚えておらず、どうやら“読んだつもり”だった一冊です。
警察官が妻を殺した。
そう聞けば、どうしても動機を求めたくなる。
けれどこの物語では、その動機は最初から明かされている。
刑事、検事、記者、弁護士、裁判官、刑務官と それぞれの立場から、寺尾聰…おっと間違い、梶聡一郎という男の真意を追う。
この事件に関わった誰もが、職務の中で彼を見つめ、同時に自分自身の信念を問う。
もう、どう読んでも寺尾聰しか浮かばない“敵役”なんですよ。
そして、どこが問題だったのか、私には結局わからない。
充分に楽しめました。
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パソコンのモニター見ながら、キーボードをタイピング♩何か瞼が閉じていく〜
何かピッピッピッで鳴ってる。
ちゃうわ!これは半落ちやなくて、寝落ちやな(^◇^;)
(キーボード押さえ続けると鳴ります〜)
半落ち…
警察官が妻を殺して自首。
でも、殺してからの謎の二日間を黙秘。
(全部解明したら、完落ち)
実際には、罪認めてるし、ええような気もするけど。
何か、マスコミに叩かれてから、急にその二日間究明みたいになって、何だかなぁって感じ。
妻殺しも、アルツハイマーになって、まだ、人間のうちに殺してくれって懇願されてだし、苦しんだやろな殺すこと。
ラスト近くに、空白の二日間の真実が分かるけど、生き恥をさらしても、命を救うに舵を切ったのは、先に逝った家族の為でもあるんかな?-
2023/12/05
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2025/10/18
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2025/10/18
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「第三の時効」に続く横山秀夫さん作品2冊目。
真相が明らかになったラストには、切ないけれど温かい何とも言えない複雑な気持ちになった。
妻を殺した元警察官:梶が頑なに語らない「空白の2日間」。そこに何があるのか気になってしょうがない。
警察官や検事、記者など職業の異なる6人それぞれの目線から語られる各章の構成も新鮮で面白かった。
事件を起こす前の梶は誰が見ても温厚で真面目、悪く言う人が全くいない。それってすごいことだと思う。
最初は誰もが各職業に従事する者として真相を解明する(悪を裁く)ことに躍起になるも、次第にみんな梶の人格や佇まいから「梶という人物」に惹かれて行動が変化していくのがまた良かった。
妻を殺してしまった理由や「空白の2日間」の行動を語らない理由からも梶の優しさが窺える。最後の対面場面は温かくてただただ感動した。
どんな理由であれ殺人はダメなんだけれど、起きた事件の背景を知ると色々考えさせられる。 -
出版されたときからキャッチコピーがずっと気になっていたけれど、読む機会がなかった本です。
出版は2002年のことなので、御存知ない方も多いかと思います。
「妻を殺しました。自首したのは現職の警察官だった。しかし、殺害から自首までの2日間につき男は黙秘した」
一体どんな真相が隠されているのか、前からすごく気になっていました。
W県警本部捜査官の志木は、警察官でありながら、嘱託殺人で、アルツハイマー病の妻を殺害した梶の自殺を思いとどまらせている人物を探そうとします。
「空白の二日間」東洋新聞のスクープ記事を、W県警とw地裁が結託し実際は歌舞伎町に行っていた梶の行動を死に場所を求めて県内を彷徨い歩いていたということにすり替えてしまいました。
梶は1通の封書を待っています。
梶は、歌舞伎町で一体誰に会ったのか。
誰のために生きて罪を償うつもりなのか。
それとも、51歳の誕生日がきたら死ぬつもりなのか。
最後の最後まで、謎は全くわかりませんでしたが、非常に納得できるラストでした。 -
アルツハイマーを患う妻を殺害し、自首してきた警察官。ただ殺害から自首までの2日間は黙秘をしており、その真相を探るために警察官、検察官、新聞記者といった立場から話が進む。どの章でものめり込んで読めた。最後の数ページでは心に響いた。
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横山さん読むのは2冊目、
先日、第三の時効読みハマってしまい、本屋さんで追加3冊仕入れ(*_*)
半落ち、動機、クライマーズ・ハイ。
最後まで、半落ちの理由が明かされずに最終章で語られる。警察、検察、裁判官、記者側それぞれの関係や主張や内部の競い合い?みたいなものが散りばめられていて、へえ〜って感じで読みやすい!
警察や法廷系の小説は、漢字が多くて(何課の役職名など)誰が上なんだ?とか考えるから頭は疲れました笑
本の中に出てくる職場用語?みたいなものは現実の世界でもあるのかな?
横山さん、あと3冊積本なので、楽しみ★
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映画では、寺尾聰、柴田恭兵がすごいいい演技で、とてもよかったです。もう、映像が古い感でまくってるかもしれませんが、映画きらいでなければ、おす...映画では、寺尾聰、柴田恭兵がすごいいい演技で、とてもよかったです。もう、映像が古い感でまくってるかもしれませんが、映画きらいでなければ、おすすめです(^-^)2022/04/15 -
Manideさん、ありがとうございます!映画も大好きです。アマプラにあったので次の休日観てみます! 映像も古めかしいのが臨場感ありそう♪ ...Manideさん、ありがとうございます!映画も大好きです。アマプラにあったので次の休日観てみます! 映像も古めかしいのが臨場感ありそう♪ またおすすめ色々教えてください!2022/04/15
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アルツハイマー型認知症の妻を殺害して自首をしてきた犯人の「半落ち」な供述をめぐって、警察、検察、裁判官、刑務官らが、真相をめぐって様々な思惑に巻き込まれる社会派ミステリー。
人は生きていく中で多くの不幸を背負うことになります。世の中は冷たく、合理的な社会ですが、それでもなお前に進まなければいけません。自分自身も近い年齢なので、主人公の気持ちが良く理解できます。
この手の社会派ミステリーはいつも警察や検察にはイライラするのですが、こういった描写は、中らずと雖も遠からずでしょうね。できれば本作内ですっきりさせてくれればうれしかった。
文章も丁寧で読みやすく、構成もわかりやすい、社会派ミステリーの傑作。
ラストは間違いなく感動すること請け合いです、未読の方はぜひどうぞ。 -
『妻を殺しました』
自首して来たのは、何と現職の警察官であった。
殺害動機もその経過も、素直に明かす梶警部であったが、殺害後、自首までの2日間の行動は、決して語ろうとしなかった。
いったい、その間何があったのか。
事件を追う刑事や検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官など、それぞれの主体からこの事件を語る。ユニークな流れですね。
最後に、梶警部が決して語らなかった真相が明らかになりますが、ウルウルです。
そうなんですね。
本作品の題名『半落ち』に納得です。 -
昔から買っていて積読し続けていた本作。
友人より勧められて今さらながら読了。
ふんふん、「半落ち」ってそういう意味ね(笑)
言い得て妙、なかなかタイトルが良いですね。
本作、なかなかの良作でした。
やっぱり話題になるだけのことはありますね。
物語の主軸なるのは「空白の二日間」ですね。
正直、最初から最後までずーーーっとそれ一本で引っ張られるんですが…
そこを飽きさせずに読めるストーリー展開になっていると思います。
警察、弁護士等々、それぞれの登場人物たちがて梶を助けようとしますが…なかなか間一髪のところで上手くいきません。
そこらへんの痒い感じのストーリー展開が絶妙かと。
そして、引っ張り倒した上でも納得ができるオチに持って行けているのもさすがです。
ここまでやっちゃうとちょっとオチ弱にもなりそうなもんですが…
そういう意味ではある種「完落ち」ですね(やかましい)
梶さんの51歳まで生きようとする理由、純粋にとても感動的でした。
物語上はあくまでも「他人のため」という形では描かれていましたけど、本質的なところで行くとそこって半々なんじゃないかなぁと。
「他人のため」他の子供に命を繋ぎたいが半分、そしてそれによって自分が生きている価値を感じられる、つまり「自分のため」が半分。
やっぱり人間って、他者の為になっているという事象を通して、初めて自分の生きている意味を感じることができるっていうふしがあると思うんですけどね…個人的には。
奥さんも子供も亡くなり、家族も親族も居なくなってしまった世界…本作を読んで少し想像させられました。
それって、本当にスゴく孤独な世界だよなぁと。
家族以外の趣味とか楽しめるものはあるけど、でもやっぱりそれは家族というベースあるからこそなのかなと。
その上だからこそ楽しめているのかなぁとも思いました。
あと、コレは映画めちゃハマりそうですね。
小説だからこそ良さが出るっていう作品でも無い気がしますし。
見てみるかなぁ、映画も…(´∀`)
<印象に残った言葉>
・取り調べは一冊の本だ。被害者はその本の主人公なのだ。彼らは実に様々なストーリーを持っている。しかし、本の中の主人公は本の中きら出ることはできない。こちらが本を開くことによって、初めて何かを語れるのだ。彼らは、こちらに向かって涙を求めてくることがある。怒りを焚きつけてくることもある。彼らは語りたがっている。自分の物語を読んでほしいと願っている。(P30)
・黙秘するつもりなどありません。しかし、その件についてはどうか、そっとしておいていただけないでしょうか(P390)
・検事さん、あなたは誰のために生きているんですか-?(P118)
・梶さんはそれがよくわかっていたんだと思います。だから奥さんを殺したんです。自分の手を汚して(P304)
・家ではいつもそう言っているんです。僕にはお父さんが二人いる、って(P356)
<内容(「Amazon」より)>
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。2003年このミステリーがすごい! 2002年週刊文春ミステリーベスト10 第1位。(講談社文庫)
日本中が震えたベストセラー待望の文庫化
妻を殺し、それでも生きる。心の奥に想いを秘めて――
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。 -
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■サマリー
・殺人を犯しても、清い心でいられるのか
・半落ちの真実を知ると主人公のやさしさがわかる
・語りは、主人公に関係する人の目線で進められる
■所感
現職警察官が、アルツハイマーの妻から頼まれ、嘱託殺人を犯すも、その後自首するまでの空白の2日間が、最後の最後まで分からないまま物語はどんどん進んでいく。
こういう結末か、もしくはああいう結末かと何パターンも想像しながら読んだが全部外れた。
外れた方向が、いい方に傾いた。
終わりが、自分的には非常に良かった作品である。
主人公の梶聡一郎は、非常に心の優しい人である。
物語の真実が見えると、そのことがよくわかる。
自分に置き換えたとき、同じことができるかと問われたら、100%無理である。
殺人を犯して、生き恥をさらしても自殺せず、それでも生きようと考えた本当の理由がわかったとき、心がとても洗われます。
ただ、本作品の欠点としては、ところどころ急に登場人物が出てくるところである。
よくよく読解をしないと、こいつ誰やねんとツッコミみたくなるところがある。
登場人物は必要最小限にすることが、読者を悩ませないことにつながる。
■心に残った個所
その手に妻の冷たさを感じた時、梶は何を思ったろう。慟哭。絶望。死の決意。そんな時だったからこそ、梶は心の奥に仕舞い込んであった「絆」を見つめた。
すべての近親者を失った梶にとって、それは至上の宝に思えたに違いない。自死する前に触れたかった。感じたかった。ほんの一瞬でいい、自分はまだ誰かと繋がっているのだと確認したかった。だから、梶は歌舞伎町へ向かった。
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人望ある警察官が、アルツハイマーに苦しむ妻の殺害を自首してきた。
事件は嘱託殺人だとはっきりしている。
ただし、殺害から自首までの2日間は語ろうとはせず、その謎を追うことになる。
職業の異なる6人の視点でひとつの事件を辿っていき、最後に行き着いた真相にうるっときた。
それぞれの話は自身の事情や権力者からの圧力などで重苦しいが、心理描写もくどくなくて読みやすい。
読み進めていくと何となく真相も分かってきたけど、自首した警察官が何故自殺を思いとどまったのかの理由はとても感動できた。
後味の良い素敵な作品だった。 -
自分は生きていてはいけない人間だ。
心はとっくに死線を超えていた。
だが、体はどうだ。心とは無関係に生き続けている。
P353 14項引用
✼感想✼
友人に勧められて読み始めた作品。
警察や検察、裁判官などの裏の部分が全面に
出てくるので読んでて、実際の司法もこのような
現場なのだと思うと凄く辛く生きづらいような
正義なんてものはないように思えました。
最後まで読み終わった後はなるほどと
思えるような終わり方でした。
誰かを思う気持ちって時に人を強くすることがあると
改めて感じさせられる作品でした。 -
半落ち 横山秀夫さん
1.購読動機
クライマーズハイ。真相。第三の時効。そして64と歩んできました。
記者さんがゆえ、被疑者、マスコミ、そして所轄の描写の臨場感にただ心動かされ、ファンになりました。
2.本書あらすじ
現職警部が妻を殺害します。
理由は、妻からの嘱託殺人です。
きっかけは妻のアルツハイマーによる心身の衰退です。
事件発生から自首までに空白の2日間があります。
この二日間に対して、被疑者警部は口を割りません。そう、タイトルの「半落ち」です。
完落ち、完全自白に向けて、物語が展開するも、、、
3.本書の見どころ
ひとつの事件を、刑事、検察、マスコミ、弁護士、裁判官、そして拘置場の立場で描写していることです。
細やかな描写です。
それぞれの立場だからこそ事件との葛藤は似て非なるものなのですから。
その表現が一人の作者横山さんから生みだされていることがこの作品の深さなのでは、、、と考えるのです。
ミステリー好き。でも、どろどろは嫌。少しだけホロリとしたい。そんな人に手にとって欲しい一冊です。
フィクションの世界にノンフィクションの空気を作り、人間としての尊厳とは何か?を突きつける横山ワールドへ是非。
#読書好きな人と繋がりたい -
再読。横山秀夫の作品では「64」「クライマーズ・ハイ」と並ぶ三大傑作だと改めて実感した。
登場人物それぞれが組織の理論や自己保身、損得勘定などで動くが、その最たるものが警察と検察の関係だろう。担当検事の佐瀬は検察内の駆け引きに敗れ酒に溺れる辺りは情けないが、捜査一課指導官の志木は最後まで「空白の2日間」を負い続け真実に辿り着く。
初めて読んだ時も今回再読した時も最後の「空白の2日間」の理由については非常に感動したが、その点が2003年に直木賞候補に本作がなった際に北方謙三が指摘した「現実とは異なる」ために受賞を逃したのは皮肉としか言いようがない。そういう経緯はあれど、本作が傑作であることは間違いない。 -
(2020.9.6記)
この本に関する直木賞選考でのK氏とH氏の言動はいただけない。
それ以来、K氏とH氏の著作は読む気がしない。 -
悲しく切なすぎる物語だった。意外なラストに号泣。
事件に関わる様々な人の視点から構成された作品で、色々な想いに心打たれた。
人はどんなに苦しい状況でも、誰かの為にできること。その希望があれば、生きていける。そう深く学べた。
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今更ながら読了。ここまでハードルをあげて、愛人?隠し子?だったらただじゃおかない!と思いながら読んだが、最後の最後までわからず、そうだったのかぁ…
ギリギリまで諦めてなかったんだ。すごいねという感じ。
澄み切った目だとか、まだ死ねないだとか、死ぬつもりだとか、他人が想像して奔走し、その人の為に尽力出来ることが私的には信じがたい。真実を追求したいと言うことなら納得。 -
▼さすが横山秀夫さん。いつもながらの、とある県。県警管理職だった中年警察官が、「難病に苦しむ妻に頼まれて、殺した」というセンセーショナルな事件を起こします。自首します。ただ、殺害から自首までの三日間の行動が謎で・・・というお話。
▼自首した犯人は「梶」という人なんですが、この本はこの人の謎が解けるまでを一本の線で追うのですが、同時に連作短編にもなっている。
・取り調べた刑事
・取り調べた判事
・担当した新聞記者
みたいな感じで、最後は看守になるんですが、事件のフェーズを追いながらも、一章ごとに「主人公」が変わっていく。それぞれの人から見た「この事件」ということのなかで、それぞれの人の人生を味あわせていく。上手い。パチパチ。
▼あとまあ、もろもろ最後は「親子の関係」に収斂するあたりは作家性だなあと改めて。まあつまり個性っていうか。いい悪いではなく。
▼個人の好みですが、最後のもっていきかたと、ちょっと「梶」さんが聖人チック過ぎるところが玉に瑕。好みとしては「クライマーズ・ハイ」「64」「陰の季節」あたりが好きです。でも、ぐいぐい徹夜本でした。さすが。
以下備忘ネタバレ
▼「梶」さんと妻は、数年前に一人息子を急病(白血病)で失って。今度は妻がアルツハイマーで、懇願されて殺害。その後の三日間はなにをしていたか?
回答は、
・実は梶さんは、息子と同じ業病に苦しむ人のために、ドナー登録していた。一度献血?献体?した。(これは、「大量の血液を提供」みたいなことなんでしょうかね。実はぱっきりした事はわかりません)
・つまり、「梶さんがドナーしたおかげで命を永らえた」という人が、どこかにひとりいる。(そういう人が現れなかったから、息子は非業に亡くなった)
・本当は「たれがドナーなのか、提供相手なのか」は双方わからない仕組みになっているのだけれど
・ひょんなことで梶さんはそれを知った。「相手は若い男子。今は歌舞伎町のラーメン店で働いている。梶さんのことは何もしらない」
・梶さんは、「空白の三日間」でその人に会いに、いや、その人を「見に」行った。それだけ。
・そしてドナー登録している梶さんは残された生きがいとして「できればもう一度、貢献したい」と思っている。ドナー資格は50歳までで、梶さんは49。
「あと1年、人を救う可能性がある」だからあと1年は自殺せずに生きようと思っていた。
・・・・ということが、最終話で怒濤にわかります。
それも、なぜわかったかというと、
・ラーメン店の青年が、
・ただ単に店に来て食べて、青年をしみじみと見つめていっただけのおっさんなんだけど
・あ、きっとこの人が俺のドナーに違いあるまい、と確信を持った
というお話になっていて、ちょっとだけ
「そんなに良い話にしなくってもいいのでは」
と思ってしまいました(笑)。
著者プロフィール
横山秀夫の作品

サブスクだけじゃ古いの見れないー( ; ;...
サブスクだけじゃ古いの見れないー( ; ; )
確かこちらの作品は、映画になってますよね。
通過してしまったので、読んでみたいです。
確かこちらの作品は、映画になってますよね。
通過してしまったので、読んでみたいです。