キャベツの新生活 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2005年10月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784062752008

みんなの感想まとめ

物語の中で描かれる独特な設定やキャラクターは、一見するとリアリティに欠けるように感じられることもありますが、読み進めるうちにその奥深さに気づかされます。特に、最後の展開が示す新たな視点により、物語全体...

感想・レビュー・書評

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  • 今読み終わったところ、解説を読んで評価出来なくなった。アパート焼失とか湾岸デザイナーズマンションで寝袋生活とかリアリティーがなくシラケながら読んでいたのは迂闊だった。

  • 文房具会社に勤めるキャベツこと勝部は、出張から帰京してアパートについて驚く。アパートが有ったところは、更地になっていた。留守中にアパートはガス爆発で全焼していたのだ。そこで、心機一転、コンクリート打ちっぱなしのデザイナーズマンションに移り住むとともに、幼馴染の夏帆と分かれることを決意する…。

    食べ物または食材のタイトルになっている本棚を作っているので買ってきた一冊だが、キャベツ関係ないかー。

    物で溢れていた旧アパート、幼馴染、過去のしがらみをすべて捨て、なにもない部屋に合う家具を見つけるまで何も買わないという生活。毎日コンビニで食べ物を調達し、店員である不思議な女性キウイと意気投合する。

    内容は薄い話で、特に取り立てて引っかかることもないのだが、始終読みにくいと思わせる文章で苛つかせられる。一段落の間に主語が2つ入れ替わったり、主語がなかったりと、基本的なところで読者を拒否するような文章で、序盤から不思議なほどのめり込めない。

    淡々とした主人公キャベツの生活は、まあ色のない主人公というよくあるものであるが、それも「キャベツが」「キウイが」と変数化されてしまうと、ストーリーの味気なさも増すというもの。

    終盤でなんか変だなと思ったまま読み終え、解説で「全員死んでました」と書かれてえええ?となるわけだけど、その演出必要でした?ネタバレにもならぬ。

    なんていうか、ふ抜けた小説である。

  • 何年か前に読んだ本を改めて読んでみた。
    最後の最後で、ああそうだったのかと思い、それなら、これまでの物語はどういうことだったのか、もう一度事実を分かった上で読み直すと、別の観点で面白いかもしれない。

  • sg

  • 2017.5.27読了

  • 最後がまさかそうきたか~って感じですね。
    そして、読む前に解説を読まないでくださいという解説を読み終わった時に読んで、よかったなって思いました。

  • 喪失から立ち直るのではなく、喪失を受け入れる物語。穏やかに話が進むと思っていると、最後にグサリ。

  • 読み終わった時点でまだオチに気付かず、解説を読んで時系列に感じていたもやもや感がやっと晴れた。
    読解力がないのか、分かりにくいのか。
    雰囲気はのほほんとして嫌いではなかったので忘れた頃にもう一度読み直してみようと思う。

  • うーんよくわからないラスト。
    ずっとなんだかすっきりしないもやもやした感じがして、
    ラストでさらに霧が濃くなった。
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-600.html

  • エッセイはとてもよいのに。残念。

  • 別れた恋人への未練をたらたらと書かれた小説……が!突然衝撃的に終わる!

    オチを知った上でもう一度読み返すと違う話に見えるのかもしれない。

  • 「覚えておかなくちゃ。キャベツのこの腕の感じ、私の顔のはまり具合、暖かさ、香り、ぜんぶぜんぶ覚えておかなくちゃ」

    本を読むにあたってこんな注意はおかしいけれど。
    一冊まるごと読むこと。
    飛ばしたり、流したりしないで、きっちり一冊。
    それがこの小説を愉しむために必要なこと。

    最初に先ず、自分の住んでいるアパートがきれいになくなってしまった-という衝撃から物語は幕を開ける。
    長い、これからもずっと続くかと思われた恋人との別離。
    コンビニ店員の女性との出会い。彼女の恋愛。彼女との生活。
    そして、ラストの大きな衝撃へとゆっくりと、でも、まっすぐに進んでいく。

    自分の存在の証、他人の存在の証。
    そういったものを明確に示すことは不可能なのかもしれない。
    でも、確かに自分は存在しているし、“誰か”も確かに私の目の前にいる。
    そういう当たり前のことに時々戸惑ったり、不安になったり。
    決して激しい展開の物語ではないけれど、何かが“残る”本だった。

  • あまり好きな部類の本じゃなかった。せつない話だった。
    キャベツと夏帆の恋の話だが、お互いが恋することを忘れちゃって別れる所から話が始まる。
    でもそこから相手の大切さ、愛する意味みたいのを発見する。って話。
    ただ男の主人公の話だったけど、それは違和感がなかった。まあまあ面白く展開も分かりやすく読みやすかったが、ちょっと遠まわしすぎるかな。
    心が温かくはなるが、ちょっとサラっとしすぎ。

  • ◇運命の人⇒結ばれるとは限らない。何かを変えさせたり考えさせたりして、持っている運命と渡り合う。そこに関わってくる人。

    ◇自分を愛してくれた人を忘れることはない。

  • あれあれあれ、ってかんじだったけど、
    なんだか伝わってくるなにかには共感するような。
    さいごのほうの八木沼の人生観というか、自分とのつなぎかたという概念はとってもすき。
    というか、そう思ってきたから、そう思いついた瞬間があったから、それが言葉になってて、うれしかった。
    有吉玉青さんの考え方が、たぶん似ていてすきなんだとおもう。

  • 思い出す
    記憶の反芻

    キャベツは死者
    キウイは半死者
    夏帆は生者
    幽霊たちの、晩餐

    小説世界は整合しすぎているかのように透明で、無菌室的な雰囲気
    それが何か不安にさせる
    不安定な雰囲気を醸す

    これは恋愛小説ではない
    生きる意味とは何なのか、その物語だと思う

    自分の生きた意味なんて、死んだ後にしか解らないのかもしれない

  • 穏やかに流れる小説。
    最後の方で意外な展開でした。

  • ある日、出張兼帰省から戻ったら、不要物であふれていた自分のアパートが無くなっていた。爆発事故で吹っ飛んだらしい。仕方なく、台場のデザイナーズマンションで、今度は物を排除した新生活をはじめるキャベツ。幼なじみの恋人夏帆とも別れ、キウイという女性と暮らし出す。
    ふわふわした現実味のない生活の中で、キャベツは昔自分が持っていて、大事だったはずの何かについて考える。喪失についてキャベツは考える。
    ラスト近く、もしやと思ったら、思った通りに物語が展開して、こうくるかー、とびっくりした。ほろ苦いような後味の一冊だ。

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著者プロフィール

作家。1963年生まれ。早稲田大学哲学科、東京大学美学藝術学科卒業。ニューヨーク大学大学院演劇学科終了。母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞受賞。著書に小説『ねむい幸福』『キャベツの新生活』『車掌さんの恋』『月とシャンパン』『風の牧場』『ぼくたちはきっとすごい大人になる』『渋谷の神様』『カムフラージュ』、エッセイに『ニューヨーク空間』『雛を包む』『世界は単純なものに違いない』『恋するフェルメール』『三度目のフェルメール』など。

「2014年 『南下せよと彼女は言う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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