分冊文庫版 鉄鼠の檻 4

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062752091

感想・レビュー・書評

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  • き−39−112

  • う〜む。
    何か引っ掛かる終わり方だったなー。

  • ■内容(「BOOK」データベースより)
    「ああ云う場所はもう―これから先はなくなってしまうのだろうな」。京極堂は最後に独り言ちた。多くの仏弟子を次々に魔境へと拉し去った妄念の寺が紅蓮の炎に包まれたとき、燃え落ちていく憑物の意外な正体が明らかになる。世界ミステリ史上もっとも驚くべき動機と犯人像を呈示した傑作、ここに完結。

    ■感想
    ここにある京極夏彦の禅の知識は、宗教の専門家にもお墨付きを与えられているほど(文庫本あとがき)。
    そういえば私が京極の本が好きなのは百科事典的な何かがあるからなのかも。

    私は百科事典は調べものをする本というよりは、おもちゃ箱なイメージがあります。
    ふたを開けて目的のものを探す(何かを調べようとする)→途中で別のものに目移り(途中で面白そうな項目を見つける)→違うもので遊んでいる(そこからさらに横道にそれていく)
    こんな感じ(もちろん本気で調べているときはこうもいかないんですが)。

    京極の本を読むぞ!→あれ…なんか禅について語ってる…? 事件は?→事件そっちのけで禅について感心。
    薀蓄読んでる間に、事件が起こってる。フッシギー。そしてこの薀蓄が事件にとって必要不可欠なとこがすばらしい。そして何気に読み飛ばしても大丈夫なとこも、悪くないとこだと思う(主に再読の場合)。

    科学では解明できない現象を、その時代や場所の文化に沿って(これを民俗学的というのかな?)解釈する。
    ちょっと飛躍しすぎかもしれないけど、宮崎駿に通じるものがあるなぁ。
    ただし宮崎駿は伝承(古くからのお約束にのっとって物語を作る)、京極夏彦は解説(古くからのお約束を現代語訳にする)という役割?の差はある。気がする。ような。かんじが。

    これを読んで京都や奈良に行きたくなった私は、完璧な俗人。

  • ラストは呆気なく終わってしまうところが虚しい。鈴子はあの火事の跡何処に行ったのだろうと私はあの火事の事件を思い浮かべる度そう思ってしまう。

  • 解説が長い!

    他の人が読んで、どう思うかは聴いてもいいけど、解説は結構いらない…所詮個人の中の感覚なんだから、面白かったか面白くなかったくらいでいいよ。

    やー寺が燃えるまでの佳境は相当震える!関口がプルプルしてるのが伝わって来て悶えた…。やっぱりうぶめはデケーな。ああ…読みたい。

    それにしても鳥口はかっこいいです。どうしてくれんの。関口は可愛いし、益田はラスト出番無いし(笑)。
    やっぱり面白いー!

  • 06.夏

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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