凍れる森 (講談社文庫)

  • 講談社 (2005年10月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784062752190

みんなの感想まとめ

広大なワイオミングの自然を舞台に、猟区管理官ジョー・ピケットが家族や仲間と共に直面する困難を描いた物語が展開されます。シリーズ第3作では、メインの殺人事件とピケット家の里子問題が絡み合い、緊迫感あるス...

感想・レビュー・書評

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  • ワイオミングの大自然の中、愛妻と子供達と暮らす、実直な猟区管理官ジョー・ピケットが主人公。シリーズ第3作。メインの殺人事件、サブのピケット家の里子問題が絡まりながら展開していく。第1作『沈黙の森』は読んでいた方が良い。
    主人公の子供達(長女シェリダン、次女ルーシー)の、第1作からの、成長を読むのが楽しかったです。憎まれ役でクセのある保安官助手マクラナハンをはじめ個性豊かな登場人物が魅力です。訳あり鷹匠ネイトとワイオミングの自然描写もいい。

  • 前作(電子書籍のみの『逃亡者の峡谷』はノーカウント)『沈黙の森』を読んでから、だいぶ時間が経ってしまった。
    地元の2つの図書館には蔵書しておらず、古本屋でも見かけない(もう少し先の刊であればたまに見かけたが)ので諦めかけていたが、最近通い始めた通勤途中の図書館に蔵書されていた。
    しかも先々まで揃っている。
    何という僥倖。

    猟区管理官のジョー・ピケットは、クリスマス間近の日暮れ前、パトロール中に密猟らしき行いと遭遇するも、現場に居たのは正気とは思えぬ、我を失った状態の知人だった。
    断腸の思いで逮捕し連行するが、吹雪始めた山道で隙をつかれて脱走され、見つけたときには何者かに殺されていた。
    誰が、何故!?

    一方町には反政府感情をあらわにするならず者集団が通りがかり、そのまま国立公園に居座る事態に。
    しかもその中にはピケット家の里子、エイプリルの実母ジーニー・キーリーが。
    何故、この町に戻ってきた!?

    知人の謎の死と里子を取り返される不安に襲われるピケット。
    やがて2つの事態が交じり始め。。。

    前作から間を置き過ぎた失敗。
    肝となるエイプリルの事情がいまいち思いだせない。
    このシリーズの重要となる背景のはずなのに。

    エイプリルはさておき、もうひとつの重要事項。
    この刊でネイトと出会うのね!
    ジョーが道を踏み外さない苦悩の等身大のヒーローならば、輝かしいその正義が手の届かないところを補完するのがダークヒーロー、ネイト。
    この2人で胸くそ悪い邪悪な人々に立ち向かっていく展開にやきもきし、ハラハラし、幾ばくかのカタルシスを得る。

    まぁ、物語としては結構力づく、無理矢理なプロットではあるかなと思うのだが、こういう”正義は勝つ”みたいな物語は純粋に好き。
    次は『神の獲物』。

  • 猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ翻訳本2作目(電子版が間にあったが、現在入手不可)
    1作目で猟区管理官デビューを果たしたジョーに、またもや苦難が訪れる……今作も冒頭から巻き込まれているなぁ、という印象

    前回より文章はわかりやすくなっているが、まだ、もっさり感はある……が!それが気にならないレベルでピケット家の長女シェリダンが良い!!いい子だなぁ……前作での活躍といい、ほんとに、好き。
    あと、悪役がきちんと悪役。ひどい。胸糞悪い。クソっていいたくなるレベル。→

    そしてシリーズ通じて人気キャラらしい、鷹匠のネイト初登場!!あーわかるー人気出るのわかるー。でも、人物描写は意外だった。金髪ロン毛でポニテ……餓狼伝説のテリーっぽい感じかな?(私はスト6イメージ)
    ラストまで読むとジョーと盟友ってのがめちゃくちゃ理解できた。続き読むの楽しみ。

  • ジョー・ピケット・シリーズ2作目。
    重要な作品ですよ。
    原作の2作目は日本人に馴染みがない題材ということで飛ばして3作目が翻訳されたため、翻訳では2作目ということですが。
    そのせいもあって、幼い娘たち、育ってます。

    猟区管理官としてサンドストリング地区に3年半。
    ジョー・ピケットは、好きな仕事と家族を大事にする真面目で善良な男。
    妻のメアリーベスは、子どもたちの教育費のため、経理などを引き受ける仕事を始めています。
    長女のシェリダンが11歳、次女のルーシーは6歳に。
    1作めで親に捨てられた女の子エイプリルを引き取っています。
    姉妹のちょうど間の年齢で外見も似ているエイプリルを正式に養女に迎えたいと夫婦は考えていました。

    鷹匠のネイト・ロマノウスキ登場。
    街からかなり離れた山奥の小屋に独り住んでいる男。
    長身で腕が長く、金髪を後ろで結び、冷たいライムグリーンの目という、やたらカッコいい外見。
    ジョーの外見の描写はほとんどないのに、いきなり念入りに描かれていて、思わず読み直しちゃいましたよ(笑)
    ネイトをひと目見たときのインパクトを感じさせます。
    孤独だが腕が立ち、何やらきな臭い過去もありそうな危険な男。
    冤罪を晴らす役に立ったジョーのことを、ネイトは恩に着ることに。

    ジョーは巡回中、狩猟で違反をしていた役人を逮捕したところ、逃げられてしまい、しかもその男が何故か殺されてしまうという結果に。
    大失態を挽回すべく、調査に臨みますが‥?

    一方、国立公園の奥地に、独立市民を名乗るとある団体が勝手に砦のようなものを築き始めます。
    困惑するジョー。
    しかも、エイプリルの母親が現れて、急に娘を取り返そうとします。

    農務省森林局から派遣されたキャリアウーマンのストリックランドが、反社会的な団体と決めつけて攻撃準備を始め、事態はどんどん大ごとに。
    暴走を止めようと奔走するジョーだったが‥

    このあたりの住民は、豊富な狩猟チャンスを楽しみに、賃金が安く将来の見込みがない土地に住んでいるという。
    荘厳なまでに広大な自然を背景に、生々しい欲と愛のぶつかり合いを描きます。
    迫力があり、一気に読めました。
    続きもさらに楽しみになりました☆
    (ただ、作者名の表記が本によって異なるのは迷惑だわ~。探しづらい‥
    ちなみにC.J.は、チャールズ・ジェイムズの略だそうです。)

  • 広大なワイオミング州の自然と家族を愛する猟区管理官ジョー・ピケットはエルクの大量殺戮現場に遭遇。違法ハンターを追い詰めるも、死体で発見する。森林局のキャリアウーマンと好戦的なFBI捜査官は、森でキャンプを張る反政府グループに目を付けるが。

    シリーズ第3作。翻訳順では第2作。鷹匠のネイトが初登場。終盤、まさかまさかの展開に唖然。

  • ジョー・ピケットシリーズ12作目の「鷹の王」の評判がいい。第1作の「沈黙の森」は面白かったのだけれど、ご無沙汰していたので、第2作を読んだ。

    ワイオミング州の猟区管理官ジョー・ピケットは、地元の保安官や保安官補に反発しながら、良妻賢母の妻メアリーベス、娘シェリダンとルーシー、捨てられた子エイプリルを引き取って暮らしている。ジョーはエルクの大量殺戮場面に出くわした。犯人は役人だった。捕まえたと思ったら、逃げられ、そして殺されてしまった。そして別の役人も殺されてしまった。ちょうどその頃、「独立市民」という反政府的なグループが近辺にやって来て住み始めた。非常に高圧的な官僚、メリンダ・ストリックランドがやって来て、FBIと一緒に殺人事件の容疑者は独立市民の中にいるとして彼らを駆逐しようとしている。ジョーは何か胡散臭いものを感じて・・・

    うーむ。素晴らしい。空を見上げて、素晴らしいとソプラノで叫びたい。

    ひどい母親に捨てられ、ジョーの所に引き取られたエイプリルは幸せに暮らしていたのに、逃げた母親が戻ってきて、彼女を奪おうとする、というドキドキ。

    小説には、色々な敵役が出てきて物語に色彩を与える。怪人二十面相からショッカー、バルタン星人、モリアーティ、レクター博士などなど。例が古いとか言わないように。どの敵役にも心の底から憎むのとは違う感情を抱くけれど、このメリンダという役人には、心の底からぶちのめしてやりたいというドス黒い感情を抱く。そういうキャラを作れるというのがスゴイ。

    メアリーベスのちょっと嫌な感じのする母親や、一度容疑者になってしまう鷹匠のネイト・ロマノウスキーなどサブキャラがまたいい。北上次郎氏などが絶賛の第12作「鷹の王」ではこのネイトが主役級の活躍をしているらしい。特に評判になってる感じのしないこの第2作でもこれだけ面白かったのだから、今後も相当期待できる。

  • 猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ
    邦訳第二弾(三作目)
    主人公の
    「タフガイでは無いのに正義のカウボーイ」
    な感じはそのままに、今回の敵は
    行動からしてなかなかヤバい奴感があって
    良かった。
    何よりジョーとは対をなすダークヒーロー
    ネイトの登場も面白かった。

  • シリーズ邦訳3冊目。
    猟区管理官のジョーが、町の財産であるエルクを規定以上に狩猟した国有林管理官を捕まえたことを切っ掛けのようにして悲劇が町へ雪崩れ込む。
    「沈黙の森」から比べると、だいぶ仕事が板についてきて、敵も理解者も出てきました。
    今回は殺人事件と「沈黙…」で養女にした娘の親権問題の二本立て。それらが一つの問題となった時、やるせない結末を迎えます。
    ジョー・ピケットという男が、それぞれの物事にどうふるまうかは常に見所ですが、ジョーの側に感情移入して善悪を論じるのではなく、「取った行動の責任を取る」大切さを中心に据えて読むことで重さが増す作品でした。
    (でも養女に取るべき責任はなかったけど…。)

    養女の実母にも、やはり汲むべきところはあるというのが「公平」なんでしょうね。
    そこを思って少しゆらぐジョーと、ひたすら養女を取り返したいメアリーベスとの対照が心に残りました。

  • ワイオミングの猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ二作目。彼は違法な猟を犯した者を逮捕するが、犯人に逃げられた挙げ句に何者かに殺されてしまう。公務員で嫌われ者だった被害者を誰が殺したのか。保安官やFBI捜査官に翻弄されながら、心ならずもジョーは殺害者を探す羽目になる。一方で前作で養女として引き取った娘の実の母親が戻ってきて、家族の問題でも苦悩する。
    殺人事件についても養女についても、国や法の硬直した体制の犠牲になるのは常に一市民であり、そのやりきれなさが伝わってくる。時にミスを犯し判断を誤りながらも、家族のため自分の誇りのためにあがくジョーを応援せずにはいられない。前作を上まわる面白さだった。

  • 人にもよるだろうが、前作よりひかれた。ネイト、エイプリルの登場人物が利いていた。タフガイでもないジョーが失敗しながらも必死に事件を解決していく姿に本を置けない。

  • 猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ第2作目。エルク(鹿)の大量殺戮現場とその犯人の役人の死体に遭遇するところから話がはじまり、反政府活動集団や森林局役人、FBIやらが乗り込んできて大騒動となる。指揮をとる森林局女性役人のやりたい放題ぶりもすさまじいし、鷹匠のキャラも際立っていて500頁余りの作品の長さを全く感じないほどスラスラ進んだ。おもしろいが軽くはない内容でいい感じ。結末は全てうまく解決とはいかないが、おさまるところにおさまった印象で納得できる。メインの殺人事件の話とならんで、主人公の養子の子を取り戻す話も気が抜けない展開でひきつけられる。主人公とその家族の話も楽しみに読める。

  • 猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ第2弾です。

    今回は冬まっただ中のまさに凍れる森が舞台です。

    例によって頼りないジョーは妻と3人の娘、そしてそりの合わない義母となんとか貧乏ながら平和な生活を送っています。

    そして、またもや初っぱなから逮捕した不法狩猟者(またもや厳密には違う)を逃がしてしまい、しかも何者かに殺害されるという大ボケをかましてくれます。

    前回の実績を差し引いても主人公らしからぬ低鱈苦(当て字)

    続いて巻き起こる、政府の役人襲撃事件、不法に滞在するヒッピー(厳密に…)、そして天敵とも言うべき政府のキャリアウーマン、親権問題と休む間もなくジョーをトラブルが苛み続けます。

    今回も一つのカタルシスが用意されていますが、やはり読者によって印象は異なることでしょう。

    正直今回の結末は、私にとって意外でした。

  • 猟区管理官 ジョー・ピケット シリーズ
    順不同で読み進めているので、既読の作品で取り上げられてきた重要なエピソードが語られている本巻は必読。

    でも、順に読まなければいけないというわけではなくて、ひとつひとつの作品がとても面白く、かつ時系列的にも整合性が取れて繋がっていくので、どこから読んでも面白いと思う。
    スピード感も、アクションも、そして役所仕事への怒りや主人公の苦悩などがてんこ盛りで面白かった。

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    広大なワイオミング州の自然と家族を愛する猟区管理官ジョー・ピケットはエルクの大量殺戮現場に遭遇。違法ハンターを追い詰めるも、死体で発見する。森林局のキャリアウーマンと好戦的なFBI捜査官は、森でキャンプを張る反政府グループに目を付けるが。新人賞独占のデビュー作を超えたシリーズ最新作。

    ジョー・ピケット2作目
    3作目らしいのですが2作目が翻訳されていないので2作目。
    子供達がおおきくなっててびっくり。
    いい男で、夫で、父親なのに悩むのがピケット。FBI捜査官はおかしい。犬は蹴ってはいけません。
    エイプリル、いなくなっちゃったのにはショックです。
    ネイトが今後どう絡むのか。シリーズ作がたくさん続いているので楽しみです。

    Winter kill by C.J.Box

  • 前作に引き続き良質の冒険小説を堪能。面白かった。

  • あれから書店を駆け巡り、講談社文庫本を買い漁り、電子絶版の2作目を除き全巻入手してしまった。これで最初からゆっくり読めて超自己満足。本作は1作目に輪をかけて面白い。ネイトの出会いがこの巻であったことは感慨深い。主人公は、公私ともに大きな事件に巻き込まれ、真摯な努力の下、それぞれ結末に至るのだけど、最後はなんとこうなるのか、と最新作を読んでしまった自分には驚きの展開。落とし前もかなり乱暴でおいおいものだけど、まずもってのカタルシス。これ以上ない悲劇からどう変化していくかが今後の楽しみ。散財分は読みまくろう。

  • ワイオミング州で家族と自然を愛する猟区管理官ジョー・ピケットは、森林局役人の殺害現場に遭遇。その後に起きる高級役人とFBI捜査官の悪質な介入に対する、彼の正義とは?
    生真面目で不器用で、いつも苦渋を舐めるジョーが家族のために立ち上がる。カッコ悪いけど、カッコいい。

  • ネイト初登場の巻。悪が悪すぎる。

  • SL 2023.9.13-2023.9.16
    ワイオミングの自然と家族を守ろうとする猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズ。
    自分たちの都合で法律もゆがめ、傲慢で卑劣な保安官や政府の人間に対して、ジョーは正しいことをなそうとあがく現実的で等身大のヒーロー。だからこそ無力な面もあって、邪悪な政府の人間やFBIの捜査官が調査の結果、お咎めなしどころか賞賛されてしまうことには納得がいかないし、さんざんジョーが皆を守ろうとして苦労した挙げ句のこのラストもどうなんだろう。少し残念。
    この作品でネイト初登場。

  • ワイオミング州の自然と家族を愛する猟区管理官ジョー・ピケット。正義感が強く高潔で、正義はなされるべきだと思っている。結果後からこれで良かったのかもっと何かできたのではとぐぢぐぢ悩みむちょっと女々しいくらいの真面目な普通の男である。
    しかし素晴らしいのは、何が自分にとって大切なのか良くわかっているし、常に最善を尽す姿勢、自分の良心に問いかけ続ける姿勢である。スーパーマンでは無い普通の猟区管理官が、厳しい自然とそこに住む動物たちや殺人事件などにどう対処して行くのか楽しみでならない。

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