あらしのよるに(1) (講談社文庫)

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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062752664

作品紹介・あらすじ

嵐の夜に芽生えたヤギとオオカミの奇跡の友情物語-。児童書から飛び出して、あらゆる年代に感動を呼んでいるベストセラー絵本シリーズを大人向けに再編集。パート1は『あらしのよるに』『あるはれたひに』『くものきれまに』の第1部から第3部までを収録。あべ弘士描下ろし挿絵入りの文庫オリジナル版。

感想・レビュー・書評

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  • 絵本『あらしのよるに』は、いろいろなところで紹介されているので気になっていたところ、アニメ映画化に合わせたように文庫化され、それでもしばらく忘れていて、ある日書店で見かけて「ああ、そういえば文庫になったんだっけ」と思い出して、その場で購入したのだった。

    この文庫には、『あらしのよるに』だけでなく、『あるはれたひに』、『くものきれまに』まで収録されており(買ってみるまで知らなかった)、「挿絵全点描下ろし」と帯に書いてある。

    もともとの挿絵を見たことがないので比較のしようがないが、白黒(たまに赤や緑が使われていたりする)なりにオオカミとヤギがなんとも愛くるしく描かれている。なかなか迫力もあり。

    というか、話そのものがかわゆいんである。種を超えた友情がすばらしいとかなんとか言う以前に、とにかくかわゆいのだ。とくにオオカミのガブがっ!

    はい、わたしガブファンです。この江戸っ子風のしゃべりがまたたまりません。

    何も難しいことは考えず、ただ楽しむためだけに読んでみてください。わたしはこれ何度読んでも楽しくて仕方ないんです。

    二人(?)の絶妙な会話に、心も顔もほころびること請け合いです。

    メイ:「そうだ。どうです、今度天気のいい日にお食事でも」

    ガブ:「いいっすねえ。ひどい嵐で最悪の夜だと思ってたんすけど、いい友達に出会って、こいつは最高の夜かもしんねえす」

    (2006.1.13)

  • ページをめくる度にハラハラドキドキ。
    子供向きの絵本と侮っていましたが、このハラハラ感は久しぶり。
    道徳なんて枠を外して、純粋にオオカミとヤギの童話として子供たちに楽しんでほしいなぁ。

  • 最初のすれ違いも見事ですが、その後の分かち合う過程がすごい。ほのぼの、かつ胸を打たれます。

  • 嵐のよるに出会ったやぎとおおかみの間にうまれた奇妙な友情。本能と葛藤するおおかみの姿がとてもいいなっておもいました。

  • 子どもが小さかった頃に絵本で読んだけど、
    6冊全部そろえるのは経済的にイタかったので
    図書館で借りただけ。
    文庫版が出てると知って、教室文庫用に購入して再読。
    文庫は大人向けで、漢字にルビがふってないし
    絵の色も少ないけど、高学年の子が読む分には
    そう問題ないんじゃないかな。
    あらためていいお話だと思います。

  • 言わずもがな。誰もが一度は読んだことがある、もしくは知っている絵本の中の絵本『あらしのよるに』が文庫で出ていたなんて!?偶然見かけてつい買ってしまった。ご存じオオカミの「ガブ」と羊の「メイ」が嵐の夜に友達になるところから物語は始まる(今だから思う。これはアンジャッシュ状態だなw)。
    普段は食う側と食われる側の二匹。この出会いが意味するものはなんだろう。機会があれば二巻を買って読もうと思う。にしても懐かしい。硬いあの小ぢんまりしたサイズ感の絵本版はいまだに本棚に眠っている。

  • 小さい頃に大好きで図書館で何度も借りた本。
    久しぶりに読んで泣いた、、、。

    「あらしのよる」に出会わなければ生まれなかった友情。
    顔が見えなくても、相手が狼でもヤギでも、どんな人でも、思いやりを持っていれば、共通点があって心が通じ合っていれば、相手を本当に信じていれば、誰とでも仲良くなれるのかもと思わせてくれた。

    子どもができたら全力でオススメしよう。

  • 【あらすじ】
    嵐の夜に芽生えたヤギとオオカミの奇跡の友情物語―。児童書から飛び出して、あらゆる年代に感動を呼んでいるベストセラー絵本シリーズを大人向けに再編集。パート1は『あらしのよるに』『あるはれたひに』『くものきれまに』の第1部から第3部までを収録。あべ弘士描下ろし挿絵入りの文庫オリジナル版。

    【感想】

  • なんとも不思議なおはなし。
    お友達の話なのに
    ホントにスリリングで
    それが楽しくておもしろい。
    140127

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著者プロフィール

東京に生まれる。多摩美術大学卒業。造形教育の指導、テレビ幼児番組のブレーンなどを経て、現在、絵本・童話の創作、作詞、戯曲・コミックの原作、小説の執筆、講師をつとめるなど、幅広く活躍。『あらしのよるに』で、産経児童出版文化賞・講談社出版文化賞絵本賞受賞、斎田喬戯曲賞受賞。『オオカミのおうさま』で、日本絵本賞受賞。おもな作品に、「あかちゃんのあそびえほん」シリーズ、「木村裕一・しかけ絵本」シリーズ、「おはなしゲーム絵本」シリーズ、「2才からのあそびえほん」シリーズなどがある。

「2022年 『おでかけ版ごあいさつあそび+ピイちゃんパペットギフトセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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