ジャンヌ・ダルクまたはロメ (講談社文庫)

著者 :
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062753180

感想・レビュー・書評

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  • さくさく読める短編集。ジャンヌダルクの話とダビンチの話が中心。
    カルチェ・ラタンよりはよかったけれど、王妃の離婚には遠く及ばず。短編の限界かな。ト書き(というのかな)の部分にも、登場人物の発言が盛り込まれるので慣れるまではちょっと読みにくい。そこが彼の持ち味なんでしょうが。
    「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」は、ジャンヌダルクとは何者だったのかという謎に挑んでいて、ほうほうという感じ。権謀術数が渦巻く宮廷の状況と絡められていて面白かった。ただ、オルレアンだのアンジューだの混乱したけ。カルチェ・ラタンに通ずるところがあるかな。
    一番よかったのは、「エッセ・エス」。スペイン王家の話だけれども、中世の冒険ものっぽく、少しコミカルに騎士道ものっぽく描かれていて、ハッピーエンドだしとてもよかった。

  • の通りフランスの救国の聖女ジャンヌ・ダルクを題材とした小説なんだけど、時の筆頭侍従官が自分の権勢を脅かす存在ではないかとジャンヌの正体を探ろうとするという切り口が面白かった。

    けど、やはりこの人の本領が発揮されるのはガッチリ長い長編だなぁ。
    同じジャンヌものでは同氏の『傭兵ピエール』の方が面白かったです。

  • 短編集。
    ジャンヌ・ダルク・百年戦争>3編
    レコンキスタの裏話>1編
    レオナルド・ダ・ヴィンチ>3編

  • 文体があんまり好きじゃない。なんか目が先に進まん。

  • 世界史小説でおなじみ、佐藤賢一の短編集。
    短編集ということで、題材のチョイスが面白い。
    しかし、やっぱり佐藤賢一は(と、いうより歴史もの全般)長編の方がいい。

  • 短編集。
    私、ジャンヌ・ダルクまたはロメさんと誕生日が同じらしいんですよ。
    中世ヨーロッパ史のえげつないところがそのまんまえげつなく描いてあって素敵。
    お気に入りは『エッセ・エス』。
    エロ王子が白馬の王子に化けるところは鳥肌モノですよ。

  • 短編集。西洋史が好きな方は是非。

  • 百年戦争やルネッサンス期など大きな歴史の隅っこを舞台にした短編集。どの作品もニヒルにまとまり、佐藤賢一氏の他の作品のサイドストーリーとしておすすめ。個人的には、ありがちな話だけど『戦争契約書』が好き。全編にわたって性描写がないのも○。

  • 中世後期の百年戦争期や、ルネサンス期を舞台にした短編集です。
    なかなか面白いですよ〜

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著者プロフィール

佐藤賢一
1968年山形県鶴岡市生まれ。93年「ジャガーになった男」で第6回小説すばる新人賞を受賞。98年東北大学大学院文学研究科を満期単位取得し、作家業に専念。99年『王妃の離婚』(集英社)で第121回直木賞を、14年『小説フランス革命』(集英社/全12巻)で第68回毎日出版文化賞特別賞を、2020年『ナポレオン』(集英社/全3巻)で第24回司馬遼太郎賞を受賞。他の著書に『カエサルを撃て』『剣闘士スパルタクス』『ハンニバル戦争』のローマ三部作、モハメド・アリの生涯を描いた『ファイト』(以上、中央公論新社)、『傭兵ピエール』『カルチェ・ラタン』(集英社)、『二人のガスコン』『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』『黒王妃』(講談社)、『黒い悪魔』『褐色の文豪』『象牙色の賢者』『ラ・ミッション』(文藝春秋)、『カポネ』『ペリー』(角川書店)、『女信長』(新潮社)、『かの名はポンパドール』(世界文化社)などがある。

「2023年 『チャンバラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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