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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784062753517
作品紹介・あらすじ
権現市へ買い物に出かけたところ、うら寂しい祭りの主催者に見込まれ、「権現躑躅(つつじ)踊り」のリハーサルに立ち会う。踊りは拙劣。もはや恥辱。辟易する男の顛末を描いて川端康成文学賞を受賞した表題作や、理不尽な御老公が市中を混乱に陥れる、“水戸黄門”の町田バージョン「逆水戸」など、著者初の短編集。
文学で踊れ!
川端康成賞受賞作。
権現市へ買い物に出かけたところ、うら寂しい祭りの主催者に見込まれ、「権現躑躅(つつじ)踊り」のリハーサルに立ち会う。踊りは拙劣。もはや恥辱。辟易する男の顛末を描いて川端康成文学賞を受賞した表題作や、理不尽な御老公が市中を混乱に陥れる、“水戸黄門”の町田バージョン「逆水戸」など、著者初の短編集。
みんなの感想まとめ
多様なテーマが織りなす短編集は、独特なユーモアと深い反骨精神が魅力です。著者の初短編集には、川端康成文学賞を受賞した表題作を含む全6編が収められています。特に「権現躑躅踊り」では、無力感や世への諦観が...
感想・レビュー・書評
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10冊目『権現の踊り子』(町田康 著、2006年4月、講談社)
著者初の短編集。表題作を含む全6編が収録されている。
どの作品にも通底しているのは、パンクスらしい攻撃性と反骨性、そして破滅的な感覚。言葉遊びにも近い独特な文章が生み出すユーモアは時に笑いを誘うが、その裏に濃厚な暴力、あるいは死の匂いが付き纏う。
中編にも近い「ふくみ笑い」は、SFのようでも精神疾患患者のせん妄のようでもあり、強烈な読後感が脳にこびり付いた。
〈べらんがめらんでソーダ水飲むン〉詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者初の短編集との事だが、普通に短編も巧いと思った。
川端賞を獲った表題作は、世への諦観や無力感を小さな街で具象化した良作。特にややボリュームのある『ふくみ笑い』は、安部公房的ディストピアと理不尽性を見事に再現し、劣等感の他責転換を見事に描いた出色の出来だった。 -
『鶴の壺』
『矢細君のストーン』
『工夫の減さん』
『権現の踊り子』
『ふくみ笑い』
『逆水戸』
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1999年から2003年にかけて発表された短編を集めたもの。
表題作は川端康成文学賞受賞。
改行しねえ句点も打たねえ、文語と口語が混沌、感情の暴発、圧倒的な文圧。どこから読んでも安心の町田節。
短編集だから初めての方も読み易いかも?って思いながら久々に再読しましたが、やっぱり駄目みたい。苦手な人は徹底的に苦手だと思われます。だから無理には薦めない。
微妙に合ってないジグソーパズルのピースを見て見ぬふりして放置するような落ち着かなさ、坐りの悪さ。しかもそのままどんどん作り続けちゃったような取り返しのつかなさ。
町田短編の背後にあるようなないような、そんな「儘ならなさ」の虜。虚無すげえ。
作者の擬時代物も好きなので、『逆水戸』がお気に入り。 -
☆3.5 狂乱エナジー
あぱぱ。やっぱりとんでもなさすぎである。
「鶴の壺」と「ふくみ笑い」は良いが、あとは愚作。
といふのは、たぶん町田康は適当に書いてゐるのであり、つぎつぎ湧きいでる想念に抗へず、これを紡ぐ化け物だからである。
さようで、川端康成文学賞を獲った表題作も、なんで獲ったのか不明だが、まあ他短篇の候補作よりおもしろかったから獲ったのであらうが、それよりも羽目を外してゐるのが「ふくみ笑い」で、正直『ホサナ』の原型はここにある。
で、「鶴の壺」のほうは夏目漱石ばりの靜謐さで、これはこれで意外感があっていい。「ふくみ笑い」は狂氣が乱舞してゐる。『宿屋めぐり』の短縮版成功作だ。
が、それ以外になるとてんで駄目で、狂氣、を狙って破滅的なことになってをり、どうにもつけがたいオチ、みたいになってゐて醒めた感情しか湧いてこない。「逆水戸」は『パンク侍斬られて候』とかの原型になるが、まあなんだらうね。かなしき不条理である。
ってなわけで原型集みたいになってをり、ほとんどの町田康要素はこれを読めばわかる。うん。 -
言葉遣いやリズムはユニークでさすが元バンドマンだと思ったが、内容や世界観はあんまハマらなかった。
強いていうなら『工夫の減さん』は割と好きだった。 -
2006-04-00
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わろたわろた。町田ワールド恐るべし。
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工夫の減さんで泣ける
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大好きです。
もうみんな言ってるけど、「ふくみ笑い」がすごい。
「何で俺ばかりがこんな目に」とかゆって。もーねどれ読んでもそんなんばっかりやで。
鶴の壺とか逆水戸もよかった。 -
This is a story about a man going to a small town for shopping, but ending up being forced to perform strange dances, obtained the Kawabata Yasunari Literary Prize.
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生きるってことは、綺麗ごとじゃない。完全な善人なんていないし、善人ぶった人だって、面の皮の下では、何考えてるかわかりゃしない。何が現実で、どこまでが夢で、虚構との境目はどこか…なんて、実は誰もわからないのかもしれない。町田康作品は初めて。何だかよく分からないけど、引き込まれていく。自分の中の悪いものが引き出されそうで、さらけ出してもいいんじゃないかと思いそうで、怖いけど。残念なのは、漢字が難しすぎて、読めない字が多いこと。分からない単語を読み飛ばした英文読解のように、何となく雰囲気で味わった感じだが、町田康、ただならぬことは理解した。
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町田康の小説には毎度笑わせてもらっている。今回は特に「工夫の減さん」がお気に入り。
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「鶴の壺」
むかし一緒に暮らしてた女が死にかけてるらしい
というので見舞いに出向いたがなんだかんだあって引き返す
つるつるの壺はたぶん関係ない
「矢細君のストーン」
テレビ観戦で応援してたボクシング王者の敗北を機に
自らの石信仰をあっさり放棄するエキセントリック友人の話
「工夫の減さん」
ケチで怠惰な己の性格を満足させるために
様々な工夫を凝らしては
たいてい大失敗を繰り返す友人の話
「権現の踊り子」
承認欲求の多い料理店
悲惨な踊りとパワハラを見せられて逃げることができない
「ふくみ笑い」
現実と被害妄想の区別がつかなくなって
気づいたらおそろしい世界にトリップしてる
「逆水戸」
水戸黄門のパロディ
ドライな黄門さまご一行が目論む勧善懲悪は現実の前に爆砕される -
ふくみ笑いは、強烈だった。作品中に流れている曲の歌詞の様だ。
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