ハゲタカ(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 308
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062753531

感想・レビュー・書評

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  • わざとジャンルが偏らないように読んでいるというのに。
    あまりの面白さに一気読みしてしまった。

    単なる経済小説ではなく、周到な伏線がはってあるし、
    もう最後は完全にミステリーだ。

    バブル以降の日本の金融再編の事情をふんだんに盛り込み、なるほどそういうことだったのかと今更ながら納得できること多し。

    それにしても年利40%のファンドって。
    一般庶民には縁はありませんね。

    そして愛すべきキャラクター達は二作目でも、もちろん登場するんですよね??
    早く次ぎを読まねば。

  • ハゲタカとは 投資家のファンドをつのり、
    ハイリスクハイリターンの高率な利益を確保する。
    不良債権の買取 企業買収など 
    金融と企業の闇の中で暗躍するものたちのことである。

    鷲津政彦は、ジャズピアニストを目指していた。
    突然 ピアノが弾けなくなってしまった。
    船場で生まれ、もともと商才にたけていた 鷲津は
    ミューヨークの投資ファンドのパートナーになった。

    バブル崩壊の日本で、銀行の不良債権を買い叩く、
    銀行には表に出せない 不良債権が おおくあり、
    銀行は『バルクセール』をせざるを得なかった。
    それを ハゲタカは狙う。

    ニューヨークに勤務したことのある 三葉銀行 芝野は、
    そのバルクセールの担当者となった。
    (芝野は、ターンアラウンドマネージャーを希望していた)
    芝野は、初めてバルクセールのときに 鷲津と出会うが、
    鷲津の風貌は くたぶれた中年のおじさんにしか見えなかった。
    バルクセールを通じて 鷲津の実力を知る。
    情報収集力、戦術の立案力、交渉力、喧嘩力。
    その巧みさは 目を見張る。

    ターゲットは ゴルフ場 地方銀行 創業的製造業。
    その狙い方は大きな構想の中にある。
    まさに、日本を買う と気概に 満ちたもの。
    鷲津には、ある怨念があった。
    三葉銀行 飯島亮介は、頭取も知らない仕事の担当者であった。
    鷲津と飯島の見えないところでの暗闘。
    物語がミステリーとしても読みどころがある。

    デューデリジェンスの考え方が土地を基本にするのではなく
    その土地からどれだけお金を生み出すことができるのか?
    を基準におくところが なるほどと思う。
    本来のバンカーとは、なにかを問う。
    銀行の人に言えない不良債権、隠し口座、会社の私物化、
    ・・・膿が流れ出る。
    その膿を 吸血鬼のように 吸うことによって
    ハゲタカは 成長していく。

    アメリカの投資銀行 ゴールドバーグ・コールズの
    ファイナンシャル アドバイザー リン・ハットフードと
    鷲頭の会話が スノッブ である。
    その間合いがとても粋である。

    リンはいう
    『フェアーとかラブとは信じない。
    信じるものは パッションだけ』と。

    松平貴子というホテル ミカドグループの お嬢さんが、
    スイスのホテル大学に留学を決定するシーンから始まるが、
    彼女の その時々の決断は 
    びっくりするほどの意志の強さに 物語の伏線として
    貴重を形づくる。
    鷲野よりも貴子の生き方のほうが気になってしまう。

    一気に読みきって、
    確かに、日本人は大切なものをなくしてしまった
    とおもった。

  • 実際に銀行員になった後、何を強みにどんな色の行員になるべきか考えるいい機会になった。早く舞台に上がって、戦いたい

  • え?これでおわりなの??貴子のミカドホテルグループはどうなったの??鷲津の貴子への思いは偽物なの?鷲津の復讐の物語だっていうのなら、結果(結論?)をあれだけで済ましちゃうわけ??芝野さんも、なんか中途半端にフェイドアウトだし?? う~ん。。。。あとがき読みながら、ホリエモンってこういうことしてたんだとその辺は納得??? 結末を楽しみに読み進んだのに不満大! とりあえず、それを解決してくれるのか、いや多分違った話になるんだろう気はしてるんだけどⅡに進みます。

  • 面白かった。
    ドラマティックな展開はないけど,金融業界の裏側を垣間見ることができて勉強にもなった。ファンドの買収には気を付けなくちゃいけないね。

    僕も日本を買収したいw

  • 面白かったー。決算前で仕事が忙しいので、いいカンフル剤になった。ガツガツ仕事したくなる。登場人物にもう少し共感出来たらもっといいんだけどなぁ。続けてハゲタカ2も読みたい。

  • カネのまつわるところに人の生き死にがあって~な話。そういう部分は他人事じゃない。

  • 再読。
    憎たらしいほどの悪人がでてこないので、ハゲタカ鷲津さんもそんなに悪人と思えないというか、救世主に感じてしまう。

    太陽製菓の買収合戦は盛り上がりがもっとほしいくらい、鷲津さんの筋書き通りに進んでしまうところが残念かな。
    モデルはこの会社かな…と想像しながら読んで、買収される経営者たちも自分たちのことしか考えてないから従業員のことが大変気の毒に思う。

  • 上巻もそうだったが、複数の話が時系列的に同時進行していて、本巻では後半でつながっていく。

    しかしここに出てくる企業や銀行は、いずれもどうしようもない。現実はどうか分からないが、本巻に出ている菓子メーカーのモデルとされている企業は、ゴルフ場事業の失敗が引き金となって民事再生法の適用を受けている。したがってフィクションは入っていながら、実際との差は小さいのだろう。

    この巻でも企業買収などについての専門用語および解説が出てくるので大いに参考になる。

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著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者を経てフリーライターに。2004年刊行のデビュー作『ハゲタカ』がベストセラーに。『マグマ』『ハゲタカ2』『レッドゾーン』『プライド』『黙示』『売国』『当確師』『海は見えるか』など、現代社会の様相に鋭く切り込む小説を発表している。

「2021年 『プレス 素晴らしきニッポンの肖像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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