ハゲタカ(下) (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 306
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062753531

感想・レビュー・書評

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  • わざとジャンルが偏らないように読んでいるというのに。
    あまりの面白さに一気読みしてしまった。

    単なる経済小説ではなく、周到な伏線がはってあるし、
    もう最後は完全にミステリーだ。

    バブル以降の日本の金融再編の事情をふんだんに盛り込み、なるほどそういうことだったのかと今更ながら納得できること多し。

    それにしても年利40%のファンドって。
    一般庶民には縁はありませんね。

    そして愛すべきキャラクター達は二作目でも、もちろん登場するんですよね??
    早く次ぎを読まねば。

  • ハゲタカとは 投資家のファンドをつのり、
    ハイリスクハイリターンの高率な利益を確保する。
    不良債権の買取 企業買収など 
    金融と企業の闇の中で暗躍するものたちのことである。

    鷲津政彦は、ジャズピアニストを目指していた。
    突然 ピアノが弾けなくなってしまった。
    船場で生まれ、もともと商才にたけていた 鷲津は
    ミューヨークの投資ファンドのパートナーになった。

    バブル崩壊の日本で、銀行の不良債権を買い叩く、
    銀行には表に出せない 不良債権が おおくあり、
    銀行は『バルクセール』をせざるを得なかった。
    それを ハゲタカは狙う。

    ニューヨークに勤務したことのある 三葉銀行 芝野は、
    そのバルクセールの担当者となった。
    (芝野は、ターンアラウンドマネージャーを希望していた)
    芝野は、初めてバルクセールのときに 鷲津と出会うが、
    鷲津の風貌は くたぶれた中年のおじさんにしか見えなかった。
    バルクセールを通じて 鷲津の実力を知る。
    情報収集力、戦術の立案力、交渉力、喧嘩力。
    その巧みさは 目を見張る。

    ターゲットは ゴルフ場 地方銀行 創業的製造業。
    その狙い方は大きな構想の中にある。
    まさに、日本を買う と気概に 満ちたもの。
    鷲津には、ある怨念があった。
    三葉銀行 飯島亮介は、頭取も知らない仕事の担当者であった。
    鷲津と飯島の見えないところでの暗闘。
    物語がミステリーとしても読みどころがある。

    デューデリジェンスの考え方が土地を基本にするのではなく
    その土地からどれだけお金を生み出すことができるのか?
    を基準におくところが なるほどと思う。
    本来のバンカーとは、なにかを問う。
    銀行の人に言えない不良債権、隠し口座、会社の私物化、
    ・・・膿が流れ出る。
    その膿を 吸血鬼のように 吸うことによって
    ハゲタカは 成長していく。

    アメリカの投資銀行 ゴールドバーグ・コールズの
    ファイナンシャル アドバイザー リン・ハットフードと
    鷲頭の会話が スノッブ である。
    その間合いがとても粋である。

    リンはいう
    『フェアーとかラブとは信じない。
    信じるものは パッションだけ』と。

    松平貴子というホテル ミカドグループの お嬢さんが、
    スイスのホテル大学に留学を決定するシーンから始まるが、
    彼女の その時々の決断は 
    びっくりするほどの意志の強さに 物語の伏線として
    貴重を形づくる。
    鷲野よりも貴子の生き方のほうが気になってしまう。

    一気に読みきって、
    確かに、日本人は大切なものをなくしてしまった
    とおもった。

  • え?これでおわりなの??貴子のミカドホテルグループはどうなったの??鷲津の貴子への思いは偽物なの?鷲津の復讐の物語だっていうのなら、結果(結論?)をあれだけで済ましちゃうわけ??芝野さんも、なんか中途半端にフェイドアウトだし?? う~ん。。。。あとがき読みながら、ホリエモンってこういうことしてたんだとその辺は納得??? 結末を楽しみに読み進んだのに不満大! とりあえず、それを解決してくれるのか、いや多分違った話になるんだろう気はしてるんだけどⅡに進みます。

  • 面白かった。
    ドラマティックな展開はないけど,金融業界の裏側を垣間見ることができて勉強にもなった。ファンドの買収には気を付けなくちゃいけないね。

    僕も日本を買収したいw

  • 面白かったー。決算前で仕事が忙しいので、いいカンフル剤になった。ガツガツ仕事したくなる。登場人物にもう少し共感出来たらもっといいんだけどなぁ。続けてハゲタカ2も読みたい。

  • カネのまつわるところに人の生き死にがあって~な話。そういう部分は他人事じゃない。

  • 1

  • まず、これだけの大作を、よくぞあそこまで圧縮させたなぁ、とNHKの脚本担当に感心しました。
    あ、これ、嫌みじゃなく、心からの賞讃ですよ。
    これが、原作ありのTV drama、そのあるべき形だと思いました。
    同じstoryを、丁寧になぞるだけのdramaは二流、と思います。映画も然り。
    そこに新しい息吹を吹き込めるかどうか、だと思うのですよねー。

    ちなみに、三流の作品とは、そもそものtasteをぶち壊し、呆れるほどの駄作へと貶めてしまった作品です。
    そしてそういう作品が、実は一番多いというのが哀しい真実ではあります。

    改めて、すげー小説を書いたもんだなぁと思います。
    fictionという但し書きはあるものの、どこまでがnonfictionなんだろう。
    金融とは何ぞや、資本主義とは何ぞや。
    そういうthemeを、seriousで重厚な雰囲気で語りながらも、あくまで娯楽小説です。
    dramaticな物語構成が見事なので、ぐいぐいと引き込まれていきます。
    一つの章が終るたびに、ほぉっと息を付いてしまうくらいの濃密さ。
    いやー、とても面白かったです。その一言に尽きます。

    fund、という存在への見方が変わることは確かでしょう。
    日本の経済界においてのfundは、とても歪められた形で取り上げられている事が分かります。
    venture capitalなんかが、これから必要となるものなのにね。
    この作品を読むことは正しい認識に基づいた、正確な評価の手助けになります。
    入門書として、というか、こういう世界への入り口として、とても良い作品だと思います。
    何よりも、楽しみながら読み進められることが素晴らしいと思います。

    そろそろ、こういう世界観をきちんと備えるべき時ですよね。
    こういう価値観が、いまの世界を支配している原則なのですから。

  • いろんな人の思惑が重なり行き交いながら企業の生き死にをかけて闘ってる感じ。ぞくぞくする・・・。

  • とっ散らかったストーリー、生硬な文章。誰を主人公にしたかったのか?誰にも共感できない。

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著者プロフィール

真山仁(まやま じん)
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。2004年、熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた『ハゲタカ』(講談社文庫)でデビュー。これが代表作となり、ドラマ・映画化された。
「ハゲタカ」シリーズのほか、『虚像の砦』『そして、星の輝く夜がくる』(いずれも講談社文庫)、『売国』『コラプティオ』(いずれも文春文庫)、『黙示』『プライド』(いずれも新潮文庫)、『海は見えるか』(幻冬舎)、『当確師』(中央公論新社)、『標的』(文藝春秋)、『バラ色の未来』(光文社)、『オペレーションZ』(新潮社)がある。

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