ハゲタカ(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3172
レビュー : 306
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062753531

感想・レビュー・書評

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  • バブル後の日本を題材に一気読みさせる小説。その後日本は変わったと言えるのかなぁ…。

  • 鷲津、芝野、松平貴子の3つの人生が徐々に絡み合っていき面白かった。
    今読むと一昔前の設定なので、もう少し前に読んでいれば更にリアルな感じで面白く読めたかなと思った。

  • 上下巻ともに、企業買収、銀行破綻に伴う銀行の立場、行員の心情を描いたりなど、経済小説としては読みやすく面白い。ハゲタカファンドの実情、日本の経済背景はリアリティがあった。鷲津の活躍から見えてくる貴子との関係はハゲタカとして精密機械のごとく銀行と企業との経済的業務に勤しむ姿と違った、恋愛要素の面も感じられた。鷲津と銀行員とのやり取りは息を飲まれる程の緊迫感があり、ハゲタカと言われる所以だと感じる。ゴールデンイーグルが示す意味が明らかになるなど、最後まで展開が離せなくて面白い。

  • 「正義のために死ねるか」

    鷲津がいかにしてハゲタカになったのかその過去が明かされる。日本を買うというのは日本を蘇生させること。ファンドというと金儲けのイメージが強いが、企業を再生することでよりよい社会につながっていく。社会に必要なひとつの役割であることが語られ新鮮だった。

  • おもしろかった。
    フィクションだけどノンフィクションのよう。
    とは言え、時代が多少古いのと、自分とは世界が違いすぎて、共感はできなかった。
    結局、ミカドホテルがどうなったのか気になるなー。

  • 人間鷲津政彦の復讐劇なのだが、彼が本当に復讐したかったのは何だったのか?銀行なのか、日本社会そのものなのか、芝野なのか。とはいえ、話としては一応の区切りがついている。派手な金融関連の話のように見えて、実はこの小説は情報戦というのが読み直した感想である。

  • 大胆な再生プランを指示し快進撃を続ける鷲津政彦は、ある地銀の破綻をめぐり、老舗ホテルオーナーの娘で経営を引き継いだ松平貴子、友人のスーパーを再生した元銀行員の芝野健夫と接触を持つ。しだいに明らかになる、ある過去の事件と鷲津をつなぐ糸。ニューヨークから日本に戻った鷲津の真意がついに牙をむく。

  • 2016.2.8
    企業再生はリストラ債権処理で済むものではない。一番大切なのは、情報を持ったリーダーなのだと。これが一番しみましたね。ビジネスの本質を知ってるってのがファンドの強みかもね。
    鷲津が本心で言ったか知らんが。

  •  何か考えさせられるといった類の本ではないが、上巻に続きとても面白かった。
     著者は、大学で政治学科を専攻し、読売新聞記者を経てフリーライターになったとのことだが、よく経済をテーマにこんな小説が書けたものだ。
     事実を追ったら、並みの小説より面白い作品になった?
     
     下巻は2001年~2004年が舞台。鷲津率いるホライゾン・キャピタルが破たんした都市銀行を買う話、太陽製菓のスポンサー選定、地方銀行の破たんによって債権がファンドに売却されたミカドホテルの再生が描かれる。
     鷲津とリンの関係にリアリティが感じられないが、それ以外は私が経済に詳しくないこともあって、ドキドキしながら読んだ。
     
     著者の日本に対する不満が創作動機の一つであることは間違いないだろう。
     日本の問題点の指摘が何か所も出てくるが、なかでも顧客満足に対する点に大いに同感。
     『CSという発想はあるが、日本のそれはマニュアルを徹底すれば、本当に実現できると信じている愚かしさでしかなかった。本物のサービスとは、自分がして欲しいと思うことを、精一杯しようという姿勢からしか生まれない。』
     マニュアル遵奉主義者が多すぎるんだ。
     
     日光再生プランも面白い。奥日光全域をナショナルトラストの保護エリアに指定し、乗用車の乗り入れを禁止し、高級ホテルのみとして世界的な観光地にする。
     確かに、そんなスノッブなまちづくりは地域住民のだれも望んでいないかもしれないが、思い切った地域再生は投資家の力とプロデュースがないと進まない。星野リゾートによる一軒からの再生では道遠し。面白い発想だと思うな。

  • 11.3

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著者プロフィール

真山仁(まやま じん)
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。2004年、熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた『ハゲタカ』(講談社文庫)でデビュー。これが代表作となり、ドラマ・映画化された。
「ハゲタカ」シリーズのほか、『虚像の砦』『そして、星の輝く夜がくる』(いずれも講談社文庫)、『売国』『コラプティオ』(いずれも文春文庫)、『黙示』『プライド』(いずれも新潮文庫)、『海は見えるか』(幻冬舎)、『当確師』(中央公論新社)、『標的』(文藝春秋)、『バラ色の未来』(光文社)、『オペレーションZ』(新潮社)がある。

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