- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062753586
作品紹介・あらすじ
江戸の道場をつぎつぎと破り、剣名もあがった千葉周作は諸国回行に出ることを決意した。まず目指すは当時、最大の剣門「馬庭念流」の本拠地、上州。かって馬庭念流の剣客に敗れたことへの雪辱と、兵法の国・上州で名を売れば天下の剣は滔々として「北辰一刀流」になびくであろうと考えてのことだった。
感想・レビュー・書評
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2017年11月25日、読み始め。
2017年11月28日、116頁まで読んで中止。
間庭念流(まにわねんりゅう)というのは、本当にあるようだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20200425
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16/3/5読了
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兵法者の極意 勝っても相手をフォローする根回し みたいなのって今の時代も変わらない
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江戸末期の最高の剣豪、千葉周作を描く傑作時代長編。
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千葉秀作が剣客として一名をはせ、北辰一刀流を成功させるまでの話。周作の人物が魅力的に描かれている。
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剣術を技術体系化し、剣道の礎を築いた千葉周作。僕には宮本武蔵より魅力的。その千葉周作が言葉の力(舌刀)も重視していたのは思うところありました。
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北辰一刀流を開いた千葉周作の半生。父親、幸右衛門の愛情がすごいです。竹刀、胴、面、籠手。今日の剣道様式を定着発展させたのでした。組太刀稽古の対。
それ剣は瞬速
心気力の一致 -
こういう形での筆の置き方もあるのか。
却って余韻が残るというか、いい意味での切なさを感じるラストだった。
千葉周作の遺した、北辰一刀流の極意。
ほんの短い言葉でも彼が生涯貫いた心の有り様が見える。
自分の決めた道を真摯に生き通すということはいつの時代でも難しいけど
そういう人は何年経った時代でも褪せずに讃えられるんだね。 -
千葉周作の伊香保事件を中心に描く。その後の神田お玉が池の道場開設も描かれており、幕末に近いところが分かる。子供たちが早世したのは残念。人間の幸せの量は人によって変わらないのかもね。剣術を合理的に教授するというのが、新奇性ということだった。