日曜日たち (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 257
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062753593

感想・レビュー・書評

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  • さくっと読める短編で、最後になるほどって思えるあたりは良いんだが、特別良いとまで言えるものは無かった。

  • 人生の夏休み。
    そこまでの特別な日ではなくても、惰性で過ごしているつまらん毎日の中で、次の一歩を踏み出すための、ちょっとした息継ぎの日が、人生には何回かある。
    それは、人生の日曜日なのかもしれない。

    前に進めなかったり、現実を変えていく勇気が持てなかったり。
    変わらなければいけないことはわかっている。
    でも。

    少し休んで、遠回りするかもしれないけど、心を平らかにして、また次のつまらん毎日たちへ向かって歩く準備をする。
    そんな日が、人生には何回かある。

    そんな「日曜日たち」

    職務怠慢で仕事を首になり、現在無職の男、渡辺。(日曜日のエレベーター)
    強盗被害に遭った友達の話を聞き、自分に置き換えておびえる女、夏生。(日曜日の被害者)
    母が亡くなりひとり暮らしをしていた父が訪ねてくる、健吾。(日曜日の新郎たち)
    流されるように生きることでしか女性に愛を伝えられない男、田端。(日曜日の運勢)
    同棲中の男から暴力を受け続けていたことをきっかけに自立支援センターで働くことになった乃里子。(日曜日たち)

    5つの短編を繋いでいるのは、小学生の兄弟ふたり。

    うんと幸せな話も、うんと不幸な話もそこにはない。
    “これから十年住んだアパートの鍵を不動産屋に返し、十五年暮らしたこの街をあとにする。嫌なことばっかりだったわけではないと乃里子は思う。そう、嫌なことばっかりだったわけではないと。”

  • 2015.6.14

  • ちょっと身につまされる。
    卵のようにやさしく扱われているのかな。

  • 前に読んだことがあったことに途中から気づいた。
    短編集ですが関連があります。

  • 日常的な出来事を綴った短編集。一番最後の物語が一番良かった。ページも少ないし気負いしなくて読める良い小説でした。

  • すっと終わるがリアルな短編。
    それぞれが繋がるかと思いきや、
    小学生の兄弟が繋がっているのみ。

    降りたことある駅名が次々出るのもリアル。

    最後の派遣女性が一番生々しく響いてきた。

    セリフ少なくおじぎだけの弟が不思議な余韻。

  • 5つの短編集。しかし、伏線で5つのストーリーが交錯。流石の一言に尽きます。

  • 吉田修一の短編集。
    それぞれ、生活環境も違う若者たちの日曜日を描く短編。
    それぞれの若者たちのブリッジ的な存在となる幼い兄弟。
    読み進めていくと、その2人の幼い兄弟の結末も見えて来る。

    そこはかとない若者たちの日常がやけにリアルなのである。
    悲しむ者、思い出す者、何かを得る者、
    様々な日常。でも紛れも無くある事実として過ぎ去る時間。
    それを幼い兄弟の存在がまたさらに締め付ける。
    だからこそ、最後のページを読んだ時に思う感情もあるのだろう。

  • 最後泣けたなぁ。。色んな人生が交錯して、時に交わったりすれ違ったりする模様に引き込まれた。あの兄弟の結末がちゃんと書かれていて、それだけでもう満足!笑

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著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で第14回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。

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