日曜日たち (講談社文庫)

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レビュー : 257
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062753593

感想・レビュー・書評

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  • 2014/2/16読了。
    「パレード」以来の、吉田修一。

    何なんだろう、この空気。
    やっぱり「パレード」と同じ匂いが濃厚に漂う。
    幸せ♪…な空気が薄くて、口をパクパクして、新鮮な空気を吸いたくなるような…そんな作品。
    決して暗いだけではないのだけど。

    でもこの感じ、何故か好きで癖になる。
    不思議。

  • 現実的、社会的な重い話もあって、読んだあとは虚しくなったり、もやもやした。
    最初読んだ時、どの話にも同じ小さい兄弟が出て来たんだけど、正体が分からないためかなんだか不気味で怖く感じた。
    最終話で事情がわかり、成長した彼らも描かれていて良かったと思った。
    この中で好きなのは新郎の話かな。

  • 有隣堂のPOPで購入した本。吉田修一、
    もちろん初めての作家である。

    とある日曜日のお話が5編収録された短編集。各編でそれぞれ主人公
    が違うのだが、共通しているのは20~30台の男女。正直、皆あまり
    うだつの上がらない感じ。

    彼・彼女らのなんてことの無いエピソードが淡々と描かれているだけ
    なのだが、読んでいると何故だか胸が苦しくなるタイプ。20台前半
    の頃の僕が考えていたことがそのまま文章になったような気がする程
    のリアリティを有し、細かな表現の中にもドキッとする文言が多々ある。
    よって、切なさに拍車がかかる。

    5つの物語は全編に共通で登場する2名によって交錯するのだが、
    ここでのオチの付け方が実に見事。最終的にはカラッとした清涼感に
    包まれることと思う。

    後で調べてみたら、この作家はなんと芥川賞受賞者。その割には最後
    まで抵抗なく読めた。全ての芥川賞受賞作家が、みんなこの人みたい
    だったら良いのになぁ、と(^^;)。

  • 連作短編集とは言うけれど、
    幼い兄弟が共通して登場することによって横に繋げているだけで、
    その兄弟が物語の肝要な部分を占めているとは思えませんでした。
    連作短編集にする必要があるのかとも感じます。
    「だから何?」と口をついて出てきそうな読後感です。
    私には合わなかった1冊です。

  • 短編なんだが、作品間には微妙なつながりがある。それぞれ悲しい感じがしたり、涙ぐんだりするような作品。

    吉田作品らしく、特に何かの問題が発生するとかではなく、あくまで日常的な部分から、興味をそそる作品となっている。

  • 日曜日にまつわるようなまつわらないような5編の短編集。「パーク・ライフ」のような輪郭が淡い作品と「横道世之介」のようなオチまで含めてわかりやすい作品の中間という感じで、読みながらこのひと幅広く書けるなあと思った。

  • いまいち?

    まあそこそこ好印象。


    青年たちの日常とちょっとした変化が描写される。

    こういう小説が、人気を博すのはとても頷けます。

    ただ、特に印象には残らず。

    雰囲気だけ、というか。

    あくまでぼくが苦手なだけかもしれません。

    もっと目が覚めるような、

    そして面白く有意義な小説を読みたい、

    とぼくは思います。

  • 人の日常を描いた短編小説。吉田修一の作品の中でも極めて日常。かなり日常。
    各短編に必ず出てくるサブストーリーがある。なんとも無しに読み続けるうち、繋がりがある事に気付き、ラストには実はそこがメインじゃないかと感じさせるような面白さがあった。

    タイトルように、週末にのんびり読みたい本。

  • 今よりちょっとだけ、暮らしが良い方向に変われれば。絶望するほどではないけれど、何となく倦んだ毎日。
    最終章では少しずつ物語が開けてくるような感触、何気ない日々の連続を巧みに読ませる筆致はさすが。

  • 何気ないありふれた日常の短編集(連作)。さりげなく毎回登場する不思議な兄弟がいっけん無関係な人たちと何らかの接点を繋げていく作風で読んでで小気味いい。ラストの『日曜日たち』では鳥肌がたつくらいジーンとさせられた。家族や兄弟ものはどうしても感情移入してしまうよ…。

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著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で第14回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。

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