スイス時計の謎 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.50
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本棚登録 : 1756
レビュー : 152
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062753876

作品紹介・あらすじ

二年に一度開かれていた"同窓会"の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失!いったいなぜか…。火村の示した間然するところのない推理に「犯人」が最後に明かした「動機」とは。表題作ほか謎解きの醍醐味が堪能できる超絶の全4篇。ご存じ国名シリーズ第7弾。

感想・レビュー・書評

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  • 作家アリスと火村の国名シリーズ。
    短中編4編収録。

    この短編集の中では、やはり表題の「スイス時計の謎」が一番好き。
    推理物としてよくできているのはもちろん、アリスの高校時代が垣間見えて楽しい。美少女ネタは他でも読んだけれど、なんだったっけ。
    時間の流れ・人生のいろいろが切なさを感じさせるけれど、近頃すっかり火村センセイからアリスファンにシフトしたわたしにはアリスの失恋の思い出のほうが切なかったり。

    「あるYの悲劇」のYは何かというのは割とすぐにわかる。
    ただ、なぜその人物を指すのかは全くわからなかった。
    こういう雑学(というのも違う?ネタバレにならない表現が難しい…)は面白い!

    「女彫刻家の首」と「シャイロックの密室」。
    こちらの2編はあまり好みではないが、倒叙ものはたまに読むと新鮮。

    • takanatsuさん
      九月猫さん、こんにちは。
      先日は私の拙いレビュにコメント頂きありがとうございました!
      出来たら有栖川有栖さんの本をたくさん読まれている九...
      九月猫さん、こんにちは。
      先日は私の拙いレビュにコメント頂きありがとうございました!
      出来たら有栖川有栖さんの本をたくさん読まれている九月猫さんにお聞きしたいことがあるのです…。
      有栖川有栖さんの本はシリーズものが多いことを知って今少し困っています。
      これは作家アリスシリーズの1つですよね?それとは別に学生アリスシリーズなるものがあるようですが、続きものなのでしょうか?
      (学生アリスが作家アリスになった?)
      私はソラシリーズしか読んだことがないのですが、他のも読みたいなと思っていて、九月猫さんの1番好きな本やシリーズがあったら教えて頂けないでしょうか?
      2013/02/23
    • 九月猫さん
      takanatsuさん、こんばんはー♪

      有栖川有栖さん大好きなので、興味を持っていただいてすごく嬉しいです(^-^)

      >学生アリ...
      takanatsuさん、こんばんはー♪

      有栖川有栖さん大好きなので、興味を持っていただいてすごく嬉しいです(^-^)

      >学生アリスが作家アリスになった?

      …って思いますよね(^-^;)
      でも、作家アリスと学生アリスは別設定=別人物です。

      探偵役も違っていて
      作家シリーズ→大学時代からの友人で今は母校の准教授・火村
      学生シリーズ→大学の先輩でミス研の部長の江神

      それぞれのアリスを別人物にしたのは、学生アリスが作家アリスになったとすると、アリスが探偵役を乗り換えた節操無しに見えるからだとか。

      たくさん作品が出ていて、短編集もあってバラエティに富んでいるのは作家アリスのほうです。
      がっ、個人的にはやっぱり氏のデビュー作である学生アリスの一作目から、できれば三作目まで読むのを推します。
      今読むと一作目は「…若いな」って感じなのですが(←エラそうですね。笑)。
      作家シリーズはどれからでも気軽に読めると思います。短編集は一冊の中にいろんなタイプの作品を収録したバラエティに富んだ作りになっているものが多いです。

      シリーズもの以外では、主人公が幽霊という設定が気にならなければ「幽霊刑事」あたりがとっつきがいいかも。
      わたしは「幻想運河」という作品も好きなのですが、コレ悲しいことにあまりファンの間では人気がないのですよねー。

      少しでもお役に立てればよいのですけれど…
      不人気作が好きだったり、まだ「ソラ」シリーズを読んでいなかったり、なので、takanatsuさんへのおススメが的をハズしたものになっていたらごめんなさいm(_ _;)m
      2013/02/23
    • takanatsuさん
      わぁ!ありがとうございます!
      学生アリスシリーズから読んでみます♪
      幽霊刑事も気になります!

      本当にありがとうございます!
      図々...
      わぁ!ありがとうございます!
      学生アリスシリーズから読んでみます♪
      幽霊刑事も気になります!

      本当にありがとうございます!
      図々しいお願いになってしまったかも…と心配だったので、こんなに早くお返事頂けてとても嬉しいです!
      2013/02/23
  • 表題作は読む価値あり。時計を手掛かりに一気に容疑者を絞り込む推理に感心。ただ、そこから犯人を1人に絞るロジックに難があります。あと登場人物がやたらと論理的云々と発言していて不自然です。表題作以外の3作品はバラエティーに富んでますが、コメントは控えます。

  • 表題作だけで星5つにする価値あり。シンプルで非常に美しいロジックに脱帽でした。

  • 有栖川有栖による国名シリーズの一作。
    表題作「スイス時計の謎」はほかに比較してボリュームがあり、中編くらいのイメージだが、基本的に短編でまとめられており、おおむねテンポよく読めるのが魅力。
    有栖川有栖は長編になると若干冗長感が出てくるのだが、表題作もややその傾向がある。夢に出てきた女性の話なども、ストーリーとしては幅を持たせたかったのかもしれないが、ほとんどなくても本筋に影響のないエピソードで、結果的に何だったんだろうと思ってしまう。謎の部分は論理で構築されており、隙がないだけに、ちょっともったいない。
    そのほかの作品もいわゆる正統派の本格ミステリといえる作品が収録されている。短編だけに、長編ほどのパズル構成とはいえないが、そのぶん4作とはいえ趣向を変えてあり、バラエティに富んでいる。

  • 作家アリス&火村先生シリーズ第13弾、国名シリーズ第7弾。4篇の短・中編集。いずれも毛色の違った、著者らしいトリックだけでないミステリー。表題作の最後の2行が本当に好きだ。著者の心からのことばにもきこえてしまう。

  • 何回目かの再読。やっぱりこの中に収録されている話の中では表題作である「スイス時計の謎」が良いよなぁ。論理的な思考がたまらない。本書の解説でも書かれている「ロジックが世界を支配する本格ミステリ」は確かに人を救う可能性があると私も思う。

  • 結構前に出ているのに本なのにどうして読んでいなかったのか、と思いつつ開いて、納得。
    あるYの悲劇、女彫刻家の首の二作品を他のアンソロジーで買い求めていたために手元に置いていなかったんだ。
    でも、作家アリスファンとしては、本格ミステリとして以外のところでもスイス時計の謎は必読だった。

    アリスの創作の原点についてはシリーズの中で何度か言及されているけれど、初出のダリの繭に続いてこの作品はとても重要な触れられ方をしてると思う。
    アリス良かったね。泣きそうだよ。

  • 国名シリーズ第7弾。 中短編。 表題作が好き。アリスの感傷も含めて好き。 犯人当てだったり倒叙だったり、本当に飽きない。

  • 二年に一度開かれていた“同窓会”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失!いったいなぜか…。火村の示した間然するところのない推理に「犯人」が最後に明かした「動機」とは。表題作ほか謎解きの醍醐味が堪能できる超絶の全4篇。ご存じ国名シリーズ第7弾。


    これはどうやら図書館で借りて一度読んだな、ていうことに、時計のロジックのところまできて気づいた。そして今回もそこだけ何回も読んだ。たぶん理解したと思う…
    火村のロジックで追いつめるスタイル大好き。

    この話のアリスはトラウマモードになってて、でもちょっとふにゃふにゃしすぎじゃない?と思ったけど、自分のトラウマってあれかな、と黒歴史を掘り起こしていたらぐずぐずになって、あーなるほど仕方ないかって思った。
    アリスのトラウマはここである程度昇華したんだろうなあ。だから「菩提樹荘」で火村にそのことを話せるようになったんじゃないか、と思う。

  • 表題作の論理的に考えて、犯人はあなたである、という論法。何だか分かったようなわからないような。
    反論できそうな気がするけど、うまい反論ができないから、論理的に正しいのでしょう。
    ペルロ社のディプテロスか。興味あるなー。

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著者プロフィール

有栖川 有栖(ありすがわ ありす)
1959年、大阪市東住吉区生まれの小説家・推理作家。有栖川有栖・創作塾の塾長。
同志社大学法学部法律学科卒業後に書店へ就職。それまでも学生時代から新人賞や雑誌への投稿を繰り返していたが、1989年江戸川乱歩賞に投稿した『月光ゲーム Yの悲劇 '88』が東京創元社編集長の目に止まり、大幅に改稿した上で刊行し、単行本デビューとなった。1994年、書店を退職して作家専業となる。1996年、咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。1999年から綾辻行人と共作でテレビ番組『安楽椅子探偵』シリーズ原作を担当する。
2003年、第56回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した『マレー鉄道の謎』、2007年発表作で「本格ミステリ・ベスト10」で第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」で第3位、「黄金の本格ミステリー」に選出と高く評価された『女王国の城』など、多くの作品がミステリ賞で高く評価されている。
2000年11月より2005年6月まで、本格ミステリ作家クラブ初代会長を務める。

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