分冊文庫版 塗仏の宴 宴の始末(下) (講談社文庫)

  • 講談社 (2006年5月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784062753975

作品紹介・あらすじ

男は笑った。「それにしても久し振りだったな中禅寺。会いたかったぞ」
「僕は――二度と会いたくありませんでしたよ」

「愉しかったでしょう。こんなに長い間楽しませてあげたんですからねえ」。宴の“黒幕”は笑った。かつて戸人村(へびとむら)でおきた事件の真相、15年後の再会に仕組まれていた邪悪な目論見、そして囹圄(れいご)の人たる関口巽は助かるのか……。事件のすべての謎を明かした果てに京極堂は時代の勢を察す。時、まさに昭和28年。

みんなの感想まとめ

物語は、過去の事件の真相が明らかになる中で、さまざまな人々が巻き込まれ、哀れさや馬鹿らしさが交錯する様子を描いています。特に、事件の首謀者の身勝手さや、ラスボスの恐ろしさが強く印象に残ります。登場人物...

感想・レビュー・書評

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  • 読み終えました全6冊

    凄かった…何が凄いって長さ!もそうだけど笑
    支度と始末ってタイトルのセンスと意味。
    巻き込まれた人々の多さと費やされた年月。
    哀れさと馬鹿らしさ。
    この事件の首謀者の身勝手さと日本軍の罪。

    そしてラスボスの恐ろしさ!!
    いやもうラスボスでしょ⁈
    榎木津が後ずさるんだよ⁈
    ラスボスにとって事件はゲームなんですよ?
    楽しいゲーム!!って(゚-゚*;)(;*゚-゚)
    もう私の脳内は「ゴールデンカムイ」の鶴見中尉なんですけど笑

    今作のオールスター大決戦で京極堂の心情が仲間達…いや下僕達が気づく場面は泣ける(T-T)
    木場と榎木津のやりとりも良かった〜♪

    そして数々の榎木津名言!!
    「石橋なんぞ叩きもしないで飛び越える。それが探偵だ!!」

    「離れて解る榎木津の恩と云う格言を胸に仕舞っておけ!」

    榎木津がカッコ良すぎ!
    こんなに出番が多いなんて!!
    まさか榎木津に泣かされる日が来るとは思わなかった(*´°̥̥̥̥̥̥̥̥﹏°̥̥̥̥̥̥̥̥ )人(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)


    • みんみんさん
      了解(・`◡︎´・)ゝ
      織作家はまだ大丈夫だけど、魍魎や姑獲鳥なんかは場所、名前忘れてるから…今回も京極堂登場人物って凄いサイトで調べながら...
      了解(・`◡︎´・)ゝ
      織作家はまだ大丈夫だけど、魍魎や姑獲鳥なんかは場所、名前忘れてるから…今回も京極堂登場人物って凄いサイトで調べながら読んだ笑
      2023/11/17
    • yukimisakeさん
      これ、分冊だと6冊なんですか?!すご!!
      ゴールデンカムイ途中から読むの忘れてます!(>_<)榎木津かっこいいですよねー!
      これ、分冊だと6冊なんですか?!すご!!
      ゴールデンカムイ途中から読むの忘れてます!(>_<)榎木津かっこいいですよねー!
      2023/11/17
    • みんみんさん
      分冊は表紙が爽やか過ぎて物足りないけど笑
      とにかく読みやすい!!
      ゴールデンカムイは来年映画観に行きます♪
      分冊は表紙が爽やか過ぎて物足りないけど笑
      とにかく読みやすい!!
      ゴールデンカムイは来年映画観に行きます♪
      2023/11/17
  • 文句無しの☆5。
    京極堂の煩悶とそれをいつも通りの不遜な態度で手を差しのべる榎木津、あの場面は百鬼夜行シリーズのなかでも3本指に入る名場面だと思う。ちょっと、涙でてくる。
    心理的なトリックを使う本ではまま取り上げられる題材ではあるけれど、「本当に今の時分は自分の中の意思で行動しているのか?過去の記憶は真実の記憶なのか?」という作中の問いかけは、大人になるにつれて結構重い意味を成すようになってきている気がする。
    そして、記憶にある限りはじめて作中のカレンダーと読中のカレンダーが一致するというどうでもいいことなのに興奮してしまう出来事が起こった。

  • 6/6
    【ネタバレ記述あり】
    2年前に「絡新婦の理」を読んで、次を逡巡していたのは、やはり長さ。
    「絡新婦の理」が分冊文庫版にして4冊なのに対し、「塗仏の宴」は、「宴の支度」が3冊「宴の始末」が3冊しめて6冊という……長すぎるよ!
    しかし、なんでも百鬼夜行シリーズ第一期のクライマックスともいうべき作品、とネット上に書かれていたのも納得の、オールスター!
    主要人物はもちろんとして、一柳朱美さん! 織作茜さん! と驚きと、喜びと、そしてまた驚きの瞬間が、何度も乱れうち。
    という意味でサービス精神たっぷりゆえ、6冊でもリーダビリティ高く、サクサク読めた。
    ということはつまり、丁寧に整理することなく、あっれーこの人ってどの組織のどの人だっけーとぼんやりしながら読み進めてしまった。組織多すぎなんよ>他責思考。
    私が嬉しく思ったのは、小説ならではの企み。
    まず、「宴の支度」における章立ての端正さ(ぬっぺっぽう うわん ひょうすべ わいら しょうけら おとろし と模糊としたお化けの紹介)に対して、
    「宴の始末」は小見出し的なモノがないなーと思っていたら、なんと三人称と思わせておいて、実はその場に「私」が静かにいて観察していた……と、小説にしかできないギミックが、本作中での「催眠」の効果ということで奏功して、さすが。
    その上、6冊通じた真相がまた、小説ならでは。というか小説でしかできないのではないか。(コミカライズとかどうするんだろ)
    あの人もあの人もあの人も、もとは一つの家族の成員だった……! こんなの絵にしたら色んな意味で一発だし。
    しかしこの力業を支えるのは、いわば味方がわの誰が、相手がわの誰としか交流がないとか、顔を合わせるとか知らないとかいう状況が、きちんと整理されているんだろう。(読者としてはぼやっとしているが)
    まあ、本末顛倒とか、後催眠万能説(!)とか、本格に並べるには躊躇われるものもあるが、まあ力業のシリーズで、十分楽しめた。
    その上本作は、「中禅寺自身の事件」という旨味も。
    「世の中には不思議でないものなどないんですよ」と、綺麗に中禅寺のアンチ発言をする悪魔的人物の、堂島静軒大佐。
    この人の存在感の巨大さ、実は本作で初お目見えなのに、まるで笠井潔の矢吹駆に対する、ニコライ・イリイチっぽい、巨大なアンチ存在……「バットマン」のジョーカー……ジョン・ミルトン「失楽園」の堕天使ルシファーっぽい、大きな構えの人物造形だと思った。
    さて今後シリーズでどうなるのかしらん。

  • 04月-12。3.0点。
    百鬼夜行シリーズ。再読。

  • 満足!
    まとめなくていいよね。

    やはり何がなんだかわからない、膨大な情報が集約していくのは、興奮しますね。

    関口くん、大丈夫かー!(メンタル的に)

  • 再読ですが、個人的には広げた大風呂敷がうまく畳まれていない気がして不完全燃焼な感じでした。
    唐突に現れたラスボスは、何となく中途半端な役回りでしたし、関口から始まった物語の締めは、関口と妻との再会まで描いて欲しかったです。
    全体の感想は、やはり登場人物が多すぎかな。(^^;
    1人が複数の名前を持っていたりして、誰が誰なのか迷うことも多かったですしね。

  • 鵼の碑刊行記念に再読。
    明智に怪人二十面相、ホームズにモリアーティ。シリーズものの名探偵には強力なライバルが必要。
    堂島大佐のやり口は、どちらかというと茜お姉様寄り。そうなるべく環境を整える。強大ではあるんだけど、「楽しいから」「世の中はそうなるから」では今までの陰惨さと比べるとちょっと物足りない。やっぱり「母親は無脳児を殺さなきゃいけないから」「悟ったから」ぐらいのもの凄いインパクトがほしい。

  • 長かった物語もようやく結末を迎えました。
    こんなに榎木津がたのもしく思えたことはなかったかもしれません。
    “下僕”として鳥口、青木、益田を従え、京極堂のために動きます。
    戸人村に隠された真実を求めて、関係者が集結します。

    結末はすっきりとするものではありませんでした。
    寧ろモヤモヤが残りました。
    彼らは、今後また何かの事件を起こしたりしないのでしょうか。

  • 再読。こうして宴は終わった。ある意味で京極堂が話の中心でありメインであった話。それにしてもあの黒幕はすげぇよ…、こんな黒幕らしい黒幕は中々いないよ…。百鬼夜行シリーズを通した全体的な話でいえば今作が一番スケールがでかかったが、それの核にあったのは家族というスケールの小さなものでもあったわけで。間違いなく百鬼夜行シリーズのターニングポイントとなった一作。

  • 170209読了。
    いやぁ一気読みだなぁ。
    次は多々良先生にしよう

  • 登場人物多すぎ。京極堂のものの考え方勉強になります。

  • 田口雅之のブラック・ジョークを読んだ後に読んだのがまずかった…
    主要キャラ以外の
    登場人物の半分以上がブラックジョークの登場キャラで脳内活躍してた…

    ちなみに堂島はなぜかジョニーライデンの帰還のフーバーの姿で脳内再生…なぜだろう?

  • 塗仏、とうとう最後の1冊を読了。
    これまでの分冊5冊分の謎ばっかり広がって、全然何がどうなるやらわからない展開から一転、1冊ずっと謎解き。というか、これまでのシリーズにはなかった、乱闘こみの本当に怒涛の嵐のような展開。
    榎木津さん、大活躍!塗仏からのケンカが強い設定の新たな一面をさらに見せつけてくれたし、さすがに今回はもう、いろんなところで京極堂が妙に色っぽい部分もあって、カッコよかった!
    みんなが乱闘している中を、素知らぬ顔で影のように抜けていくシーンとか、映像がそのまま頭に浮かぶようでした。
    満腹、満足の一冊です。

  • 展開が複雑だった。が、その分結末が面白く、特に藍童子の立ち位置が分かったところなどは興奮した。

    京極堂の物語であったからか、完全に終わったわけではないようなのでこの先の話が楽しみだ。
    京極堂の背を押せるのは榎木津だけなんだろう。
    関口君の出番の少なさ。

  • 中禅寺が藍童子相手に声を荒げる。同族嫌悪?
    珍しく余韻を残す終わり方。
    すっきりしないけど、これはこれで好き。

  • 最終巻に至って、そこまでの散漫な話が一気に繋がってくる。
    色々と不満があったけど、まあこういう展開なら…と思わないでもない。
    しかしちょっと長すぎません?

  • 支度から始末まで...長かった。
    シリーズキャラが勢ぞろいでワクワクした。
    パズルのピースをはめ込むように収束する様はさすが京極堂。
    関口がどうなったのか気になる。。。

  • 「塗仏の宴」もクライマックス。

    全ては戦時中から続いた愚かな実験だったということが京極堂の口から語られ、そして家族が一つの事項をあやつられてしまった事によって崩壊してしまっていたことを突き付けられて絶望に立たされる物語の主要人物たち、そして、京極堂が最も嫌う「堂島大佐」、この物語の黒幕との対峙…まぁ読み応えたっぷりでした。

    まぁ、相変わらず榎さんはもう自分の信じるままに持論を展開し、挙句の果てに暴れるもんだから…笑うしかないなぁ。

  • 結末は何か引っ掛かりがあり、妙に納得できず…。

  • 京極夏彦百鬼夜行シリーズ第7作目
    塗仏の宴―宴の支度から続く長編がついに完結。

    大量殺戮の果てに消えた幻の村と徐福伝説を軸に
    これまでのシリーズの登場人物達を巻き込む
    事件へと発展する総集編的な作品。

    河童や安倍清明の使役した式神とは渡来系の技能者集団
    であり、妖怪伝説とは異人が既存のコミュニティに取り込まれる
    過程で生じるものであるという視点は中々面白いです。

    個人的には民俗学の楽しい参考書として見ているので満足ですが、
    本筋のストーリーは終盤急展開で収集しずぎな感はあります。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく・なつひこ):一九六三年北海道生まれ。九四年『姑獲鳥の夏』でデビュー。同作を含む〈百鬼夜行〉シリーズで人気を博す。九六年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。その後も泉鏡花文学賞、山本周五郎賞、直木三十五賞、柴田錬三郎賞、吉川英治文学賞を受賞。〈巷説百物語〉シリーズ、〈豆腐小僧〉シリーズなど著書多数。

「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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