クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫 に 32-1 西尾維新文庫)
- 講談社 (2008年4月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (562ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062754309
作品紹介・あらすじ
絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が"科学・絵画・料理・占術・工学"、五人の「天才」女性を招待した瞬間、"孤島×密室×首なし死体"の連鎖がスタートする。工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行を"証明終了"できるのか?第23回メフィスト賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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ライトノベル感覚で読みやすくすすんで行く。色々とあり孤島殺人になり、さてどうするかだが。
登場人物が何かしらの才能を持っておりますが、あまりいかされていなかった。大丈夫かなとおもったがなんとかなった。
とにかく面白かった。
絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、5人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする! 工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友(♀)とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃん(♂)は、「天才」の凶行を“証明終了(QED)”できるのか? 第23回メフィスト賞受賞作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絶海の孤島で起こる首斬り殺人事件。西尾維新さんにかかったら、ただのクローズドサークルものであるはずがない! 登場人物は「天才」たち、島の主である令嬢とメイドたちも謎と嘘が交錯していて、事件は混迷…そんな中で、やっぱり玖渚ちゃんのスゴ腕と天衣無縫ぶりが可愛くてたまりませんでした。
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久々に再読。西尾維新デビュー作でメフィスト賞受賞。
2002年刊行だからもうずいぶん経っている。
財閥令嬢が住む絶海の孤島に呼び集められた天才たち、そこで起こる首切り殺人。
キャラが華やかだが、今読むとミステリとしてはわりとシンプル。
戯言シリーズを最初から読み直してみようと思ったのだが、こちらが年をとったせいか、初読時よりいーちゃんの語り口がくどく感じた。 -
恥ずかしながら初維新。たしか井上真偽があとがきで本書に触れていたのが手にとったきっかけ(初といってもアニメ『化物語』は大好きだ)。
超絶金持ちお嬢様が離島に多様なジャンルの天才たちを招待するサロン。そこで起こった連続殺人事件に「自称凡人」の主人公が挑む(十分、経歴も能力も天才なんだけれども)。
意味深なタイトルと明快なトリックはスッと理解しやすいが、問題は本書(作者?)独特の「リアリティライン」であり、これが合うか合わないかは大きく分かれそうではある(ぼくは好きです)。 -
戯言シリーズの新刊発表にびっくりしたので懐かしく再読。初めて読んだのは中学生の頃で、すっかりオチを忘れてしまっていたのでちゃっかり謎解きも楽しめた。
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戯言シリーズの最初の一冊。
昔読んだはずだけど、完全に忘れてたや。
続きも読んでいく予定です。 -
過去にアニメ物語シリーズを観ており、西尾維新先生の小説を今回初めて読んだ。ミステリー強めで、あの独特の雰囲気、世界観言葉のいいまわしかなり面白かった。この作品がデビュー作なのが驚き、この後も戯言シリーズ楽しめそう。
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「戯言」シリーズ第一弾。
天才的な工学の技術をもつ少女の玖渚友(くなぎさ・とも)が赤神(あかがみ)イリヤに招かれて、烏の濡れ羽島という孤島に滞在をすることになり、「いーちゃん」と呼ばれる語り手の大学生も彼女とともにこの島での生活をはじめます。ところが、友とおなじく島に招かれた天才画家の伊吹(いぶき)かなみがなに者かによって殺害されるという事件が起こります。
登場人物のキャラクター性が強く、ライトノベル的なミステリとなっていますが、トリックが作品のメインではなく、いずれも個性的な天才たちのキャラクター、そしてなによりも語り手であるいーちゃんの自己意識に言及するポーズをくり返していく独特の語り口が読みどころなのでしょう。とりわけ本巻では、彼のポーズを見抜いているがゆえに、なにかと彼に絡んでくる占術師の姫菜真姫(ひめな・まき)を配することで、彼の自己言及的なポーズがますます亢進していくところなどは、「セカイ系」と呼ばれる作品群に対する批評性を見ることができるように思います。