クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

著者 :
制作 : 竹 
  • 講談社
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レビュー : 410
  • Amazon.co.jp ・本 (562ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062754309

感想・レビュー・書評

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  • 大金持ちのイリア嬢が隠れ住む鴉の濡れ羽島に招待された科学・絵画・料理・占術・工学の《天才》、五人の女性たち。
    その工学の天才、僕様ちゃんな「青色サヴァン」玖渚友、の付添人「戯言遣い」のいーちゃんこと『ぼく』は、ここでも流される人生を流されるままに生きていた。

    招く側も招かれる側もどうしようもなく異端。
    そんな人々が集う絶海の孤島にて四日目、首切り殺人事件が起こったが、イリア嬢は警察には通報しないと言うので『ぼく』は玖渚とふたりで事件の調査をはじめた。

    孤島×密室×首なし死体×2。

    この状況を完膚なきまでに解決してくれるすばらしい才能の持ち主が島を訪れるまで六日間。
    さて、ぼくたちは《天才》の凶行を証明終了できるだろうか──?

  • (*01)
    漫画的であり喜劇的でもある点でコミカルであり、衒学的な響きも求めた点でミステリー(*02)やコミックこそが照らす世界もあることを感じさせる。
    漫画的なものは、イラストよりもイラスト的なセリフ(*03)に現われており、文字でない記号や愛称や一語のセリフがそれであり、そのセリフによるかけ合いはミニマルかつシンフォニックな域に達している場面もある。
    一方、漫画で言うとキャラクター造形や背景の画の部分が、小説という文字テキストでは地の文になるが、ここに現代における個を示すような主体観/世界観を織り交ぜている。地の文には、主人公の心理を示す文も挿入されているが、やや興味深いのは、登場する天才的予言者のセリフと主人公の心理的な地の文が交錯する場面がところどころに現われ、吹き出しと背景の越境という問題系を批評的に表現していることだろう。

    (*02)
    ミステリーの常套である密室性、怪奇性や、登場人物の珍奇性、問題解決における転回性は備えており、これらにより進行されるストーリー自体は、いくぶん普通な感がある。しかしこの普通の事を遊ぶ姿に文学性をみる。

    (*03)
    セリフがあっけらかんとしており、軽くて、明快で、そこそこの正しさを有している点で、lightでありrightでもある。これがライトノベルを基礎づけているように思う。言葉遊びは現代文学に欠かせない要素であり、本書にもその影響は随所に見られるが、文字を絵に意識的に近づけている点が本書の卓越ではないだろうか。字は読みにくいが、絵はみやすいのである。

  • 完成度☆☆☆★★
    魅力☆☆☆☆★
    文章力☆☆☆★★
    独創力☆☆☆☆☆
    衝撃力☆☆☆☆☆

  • 2013.8

  • 【僕は今優越感でいっぱいだ】

    久しぶりに面白い小説を面白いくらい序盤で最後の章まで見通せた。

    パズルが気持ちよくはまっていって、爽快感だけが残る。

    ありふれた使い古された話ではあるけれど何度読んでも面白い。

    西尾維新もフリックだけ巧妙のありふれたままで終わらない筈なので、これから読み進めたいと思う。

    夜更かしして読む価値はあった。

  • 絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、五人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする。工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行を“証明終了”できるのか?第23回メフィスト賞受賞作。

  • 赤神イリアー鴉の濡れ羽島の主人。
    班田玲ー屋敷のメイド長。
    千賀あかりー三つ子メイド・長女。
    千賀ひかりー三つ子メイド・次女。
    千賀てる子ー三つ子メイド・三女。

    伊吹かなみー天才・画家。
    佐代野弥生ー天才・料理人。
    園山赤音ー天才・七愚人。
    姫菜真姫ー天才・占術師。
    玖渚友ー天才・技術屋。

    逆木深夜ー伊吹かなみの介添人。
    ぼくー玖渚友の介添人。

    哀川潤ー人類最強の請負人。


    才能が一つ多い方が、才能が一つ少ないよりも危険であるーニーチェ

    三日目(1)-サヴァンの群青
    そうあわてるなよ。まぁ、のんびりやろうや。

    三日目(2)-集合と算数
    君の意見は完全に間違っているという点に目を瞑れば概ね正解だ。

    四日目(1)-首切り一つ
    上には上があるが頂点には下しかない。

    四日目(2)-0.14の悲劇
    あなたはいったいなにがしたかったんですか?

    五日目(1)-首切り二つ
    狼は死ね、豚も死ね。

    五日目(2)-嘘
    あんた、他にすることはないのか?

    五日目(3)-鴉の濡れ羽
    終われ。

    一週間後ー分岐
    そこはどこ?あなたはだあれ?

    後日談ーまっかなおとぎばなし

  • すべてがFになる に 似てる
    と 思っていたら
    第23回メフィスト賞 だった

  • 再読。
    淡泊にして荒削り、無軌道にして速度的。
    とか言ってみる。

    「……まぁ、戯言なんだけど」(赤面)

  • 物語シリーズで登場人物の言葉のやりとりが面白かったので、「戯言シリーズ」ならそれがメインかと読んでみたんだけど・・まぁ、推理小説ですね。キャラに抵抗はあれど、森博嗣のS&Mシリーズに似た部分あり。いや、逆かな?(笑)それにしても主人公?「ぼく」が鬱陶しい。理屈っぽさに疲れる。事件の裏の裏ってのも実は嘘と芝居で固まっていてってのも今までは何だったんだとなる。さて・・シリーズに付き合うべきか・・川原礫、鎌池和馬の未読分、なかなか図書館で空かないし・・

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著者プロフィール

西尾 維新(にしお いしん)
1981年生まれの小説家、漫画原作者。立命館大学政策科学部中退。
2002年に『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』で、第23回メフィスト賞を受賞しデビュー。
主な代表作に、『クビキリサイクル』をはじめとした戯言シリーズ、『化物語』をはじめとした物語シリーズ、『刀語』などがある。

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