虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1451
レビュー : 108
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062754613

作品紹介・あらすじ

西之園萌絵にとって、その夜は特別なものになるはずだった。けれどちょっとした心理の綾から、誘拐事件の謎解きをする展開となり…(「いつ入れ替わった?」)。上から読んでも下から読んでも同じ文章になる回文同好会のリリおばさんが、奇妙な殺人事件を解決(「ゲームの国」)など軽やかに飛翔する、短編7作を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 短編というのは、どうも、思い入れのある作家ほど、苦手なんですよね。

  • ミステリ短編集。ちょっとSFとホラーも入っているか。ほかの短編集で読んだ話(赤いドレスのメアリィと探偵の孤影)が2本入っていた。短編集に何度も同じ話入れるのやめてほしい…
    トロイの木馬は発想として面白かったけど、前半が小難しくてちょっと疲れた。不良探偵はなんというか切ない。主人公はひどいと言えばひどいが、一番ひどいのは善人のシンちゃんを利用した真由子。話好きのタクシードライバーは落ちが微妙。ゲームの国はとにかく回文がすごい。こんなのどうやって考えているんだろう。いつ入れ替わった?は犀川&萌絵シリーズ。一番まともなミステリ。

  • 2018年10冊目。読みやすかったし、オチが面白い作品が多かった。最後の短編ではまさかの犀川までが落ちていたし。

  • 森博嗣ファンに対するご褒美的デザート短編。
    最終話の二人の関係の進展具合がタイトルと引っ掛けていてすごくお洒落で素敵。なによりリリィおばさんの事件簿の中で展開される回文の嵐がすごい。森センセ回文マニアだったんですかというほどの超回文。その中にさらりと、「若い犀川」と身内ネタまでぶっこんでくるのがまたやられた感がある。
    ちなみに自分が中学生の時に考えた回文⇒「ネクタイ買った、使いたくねー」

  • 【あらすじ】
    資産家令嬢西之園萌絵にとって、その晩は特別な夜になるはずだった。ところが、小さなすれ違いから、誘拐事件の謎ときに…(「いつ入れ替わった?」)。海辺の街の停留所で毎日バスを待ちつづける女性の背後に潜む謎(「赤いドレスのメアリィ」)。他、全7編からなるショート・ストーリー。

    【感想】

  • 今回の短編集は、とにかくアタリですよ。収録作が全部好きとか珍しい(笑)
    1話目の「トロイの木馬」からかなりぐいぐいっと惹かれたんですよねー。この設定好きだなー。近い将来ありえそう。
    で、サクサクと読んで、赤いドレスの話にハラハラしつつシンちゃんの探偵っぷりにおおーとなりタクシードライバーのオチに平和さを感じてゲームの国の回文に感心しつつ(「若い犀川」にニヤリとした)ハードボイルド探偵にしんみりして……
    やーらーれーたー!!
    ラストのS&Mの二人に全部持ってかれたー!!(笑)
    これは、もうね。完全にS&Mシリーズファンへのサービスだよね。森先生ありがとうございます(笑)
    Vシリーズを読んだあとやから、なんか紅子さんの存在も感じるし、色々もう!!
    これがあるから森作品はやめられないわ(笑)

  • 短編集。

    森博嗣の短編集は、私には向かないかも…。

    S&Mシリーズの犀川&萌絵が登場する「いつ入れ替わった?」のファンサービスぶりに、星を1個プラス。

  •  虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) >> 『εに誓って』も途中なのに読み始めてしまった『虚空のマトリクス』断然、こっちの方が、私好みだぁ~

     Gシリーズを『φは壊れたね』『θ(シータ)は遊んでくれたよ』『τになるまで待って』と読み進め、『εに誓って』にちょっとだけ触れたところで脱線して、手に取った『虚空の逆マトリクス』…タイトルの通り、読者が語り手に連れられて彷徨う世界は、まるで映画マトリクスのような虚空でした…これが現実になったら、経済活動はどうなるのだろう?と、疑問を浮かべながら、森先生ならではなの物語を味わいます。

     この「少ない情報というピースを嵌めながら自分なりに背景を組み立てて行かなければならない」という不安な作業を、好きになれるか、好きになれないかが、森先生の作品を読み続けることができるか、できないかの境目なのだと思います。

     この『虚空の逆マトリクス』のノベルズ版が発行されたのは、2003年、映画マトリックスが日本で公開されたのは、1999年ですから、やはり「トロイの木馬」は、映画マトリックスから影響を受けているのでしょうね。

  • 仮想空間が一般化した社会でプログラミングされた殺人の謎を追う中編「トロイの木馬」の読み応えもさることながら
    ハードボイルド風「探偵の孤影」
    犀川&萌絵のストーリィを追ってる人は必読ぽい「いつ入れ替わった?」などなど。
    森節アイデアを物語に昇華した短篇×7。

  • 今までの短編と比べると、僕好みのダークでモヤモヤする話は少なかった。しかし、探偵の孤影は今までの著者の印象からかけ離れている内容で、作者の異なる一面を楽しむことができました。
    いつ入れ替わった?ではほっこりできました。

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著者プロフィール

森 博嗣(もり ひろし)
1957年、愛知県生まれ。作家、元研究者。名古屋大学工学部建築学科、同大学大学院修士課程修了を経て、三重大学工学部助手、名古屋大学助教授。名古屋大学で工学博士を取得し、2005年退職。学会で数々の受賞歴がある。
作家として、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、同作で作家デビュー。S&Mシリーズとして代表作の一つに。『スカイ・クロラ』シリーズは本人も認める代表作で、2008年アニメ映画化された。その他にも非常に多くの著作がある。

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