- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062754699
感想・レビュー・書評
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これほど「何も起きていない」ミステリーは珍しい。事件の真相に迫る話ながら、今はホントになにも起きていない。話の展開もスムーズで中だるみせず、強引さのない最後。面白かった。
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期待せずに読んだら、かなり面白かった。とにかく、おすすめです。
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20年前に起きた誘拐事件。
容疑者は逃走中に死亡し、誘拐された子供の行方はわからないまま事件は終わった。
大手新聞社に容疑者の娘が内定したが、週刊誌にスクープ記事として掲載されてしまう。
内定を辞退しようとする娘に対して、新聞社の社主は思いとどまるように説得をする。
同時に、当時の誘拐事件の再調査を窓際記者である梶に命じる。
娘の入社に何故これほどまでにこだわるのか。
社主の思い入れがいまひとつ説得力に欠けてはいたけれど、張り巡らされた伏線と描写のリアル感がさすがに乱歩賞受賞作だと感じた。
忘れ物を取りに戻ったときに見かけた奇妙な光景。
交わされた会話に隠された真実、結末への助走はみごとだった。
最後のエピローグは必要だったのだろうか?
せっかくの余韻を乱されたような気がしてしまった。 -
誘拐事件を辿る部分はとても面白かったが、真犯人が判明するところでトーンダウン。。
焼き鳥が食べたくなる。無性に。