親不孝通りディテクティブ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 513
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062754743

感想・レビュー・書評

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  • 屋台のおっちゃんテッタと結婚相談所の捜査員キュータ。
    親友同士が周囲で起こる事件に巻き込まれたり解決したりしていく話。

    テッタとキュータが交互に語り手になる構成は、正直読みにくかった…。
    あとどちらにどんな風に肩入れしていいか分からなかったのはキャラクタがしっかりかけていないからだと思う。
    ラストの話に繋がる人間関係もはっきりせず。
    いろいろ足りなくて残念な仕上がりだったなー。

  • 北森作品がちょこちょこ続いてくる。。。

    民俗学や骨董、カナリヤからも離れましたけど、料理・お酒の面ではそのままか。

    カナリヤっぽく各編最後の締め方が似てますかね。

  • 博多を舞台に中洲の屋台でバーを営む鴨志田鉄樹(テッキ)と結婚相談所で調査員として働いている根岸球太(キュータ)のコンビが事件に関わっていくという短編集です。テッキとキュータの警戒な掛け合いが面白く、一見バラバラに見えた小さな事件がテッキとキュータの調査に基づく推理によって一つの真相にまとまる様子はおもしろいです。そしてラストの「センチメンタル・ドライバー」でテッキがとった行動と結末に驚きました。

  • 久しぶりに退屈な話だった…
    キャラクターの立たせ方が個人的に好きではない。
    ただただダサい。続編?あるんだ。もう手には取らない。

  • 博多で屋台を営むテッキと結婚相談所の調査員キュータの同級生二人が事件に巻き込まれ解決をするハードボイルド?風小説。
    キュータが軽すぎるのと二人の視点の入れ替わりで話が進むので読み辛かったです。

    後味があまり良くない話も多く、楽しめたかと言うと微妙です。

  • 博多にクラス高校の同級生二人が探偵のように働き問題を解決していく。屋台のおやじだったり、結婚相談所の調査員だったりの二人だがハードボイルド。

  • 博多・中州の屋台を営むテッキと結婚相談所の調査員キュータが、2人に持ちこまれる事件を解決していく連作短編集。

    高校時代からの腐れ縁であるテッキとキュータが謎を解決していくのですが、2人の性格が好対照でとてもいい味を出しています。
    冷静沈着で頭脳派のテッキと感情で突っ走るタイプの憎めないキュータは一見デコボココンビですが、それぞれが足りない部分を補完しているような、お互い欠かせない関係性が魅力的です。

    後味のよろしくない苦みの強い事件も多いですが、2人のテンポの良い会話で軽い読み心地となっています。

    たいてい事件の背景にはヤクザが絡んでいて、しかもキュータが突っ走って事件を複雑化させてしまうという展開が多く、話が定型で単調な感じもしました。
    謎解きにも奥深さはあまり無いので、人間の裏側を事件にからませたような屋台ならではの切ない話をもっと読みたかったです。

    続編がありそうなラストでしたが、作者は亡くなられているので書かれていないんですよね。残念。

  • 図書館。
    福岡市民からしてみれば、正直有名な地名を出しただけで、なんか特に愛着を全く感じない小説で、うんざり。
    ススキノの探偵さん(札幌に住んだことはないからもしかしたらこれと同じなのかな?)に雰囲気似てるけど…。
    次の方が評価が良いみたいだけど…。
    借りたから読むけど…

  • 青春テイストのミステリーっていうのかな。とにかく、面白いエンターテイメント小説。友情タッグな二人が登場。男子が好きそうなテイストの話。個人的にはとても面白かったのでそのまま連作の今作から続編の長編読みたい気分。

  • 地元の地名に釣られて読みましたが…基本屋台関係ない。カクテルも思わせ振りに出てくるだけで特に関係ない。博多弁も若者にしてはコテコテすぎる。ここまでいう人今どきいないよ…
    テッキとキュータの視点が前振りなく交代するのではじめはものすごく読みにくい。慣れると性格やら出てくる相棒の名前で判断は出来るが、なんでこのようなつくりにしたのかわからない。まぁ、ハードボイルド風味ではある、か?

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著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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