文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.60
  • (259)
  • (344)
  • (623)
  • (57)
  • (12)
本棚登録 : 3070
レビュー : 246
  • Amazon.co.jp ・本 (1226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062754996

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 京極夏彦って言えば~、分厚い本とそして奇妙な本のカバーよねぇ。
    なんか『納涼夏祭り』って感じがいい!

    この本は、ほんと奇妙さ溢れてて面白かったわぁ。


    結末は、
    ああ、こういう考えがあってこう真犯人が出てくるんだぁ。
    ってなんだか頷いてしまったわ。
    さすが京極!

  • 関口さん大活躍。
    前作で悲しい思いをした分、活躍した感じ。でも、悲しい…。

    「謎とは知らないこと。不思議とは誤った認識」
    この言葉はなるほどなぁと思った。

    榎木津さんは相変わらずかっこいい!
    「何でも買えて嬉しいと云うのは、要するに物が手に入れられるから嬉しいと云うことでしょうに。お金だけあっても嬉しくない! つまりお金はなくなった時にこそ喜びが生まれるものなのです。それに仮令なくなってしまってもお金は働くか盗むか貰うかすれば元通りになる。しかし物はそうは行かない。同じ物は天下に二つと無いッ!」つまり物の方が偉いのですと榎木津は勝ち誇ったように云った。「お金はあんまり偉くない!」

    最初の最初で犯人はわかるものの、動機がわからなかったけど、まさかそういうことだとは…。あの特殊な環境であるが故の事件だった…。

  • 初心に戻る・・・という感じ?

    前作「塗仏の宴」は、今までの事件を振り返りつつ
    それぞれの登場人物が出てきたり、とにかくスケールの大きい
    イメージでしたが、今回は密室で少人数。
    更に、ストーリーも謎ときもオーソドックスなミステリー。
    百鬼夜行シリーズで、初めて先が読めた内容で、
    読んでいる間はなんだかちょっと物足りない感じだった。

    ところが、読み終えてストーリー場面を繰り返し思い出してみると
    大きくて怪しげな洋館や、少ないけれど個性的な登場人物・・・
    様々な場面もとても魅力的で、満足感が膨らんでくる。

    江戸川乱歩のドラマを見た後のような後味。
    流石です☆

  • 半分位読んだ処で先は読めてしまったのだけれど、登場人物が皆比較的良い人が多く安心して最後までサクサク読めた。
    今回は関口君がドン底状態にならなかったのでホッとしました。
    今までの作品だと、本当に途中で自殺してしまいそうでヒヤヒヤしてました。

  • 京極堂シリーズ。
    ラスト1/3くらいは一気読みだったが,さすがに1,200ページは長すぎる。

  • 榎さんが相変わらず頭おかしくて面白かった。
    宴の続きで、関口君どうなってしまったんだろうと、
    心配していたので、何とか復活していて安心した。
    ついでに横溝先生に会えて良かったね。
    関口君の奥さんが生活面で可哀そう…と、余計なお世話なのだけど思ってしまうので、
    なんとか小説が売れて楽な暮らしをさせてあげて欲しいと思ってしまう。毎回思う。

    今回は、悲しいけれど、久々に清々しい終わり方だなぁと感じた。

  • 真相を分かっているつもりで読んでいても、実は全然分かってなかったんだと愕然とさせられる作品。圧巻の真相指摘です。
    最後の最後で犯人の憑き物を落としながら、読者の目からも鱗を落としてくれるのが京極作品なのよね、という思いを改めて強くしました。すごい。さすが1200ページ、凶器にもなり得る分厚さに見合った読み応えです。

    悲しすぎる「真実の一つ」を淡々と暴いていく京極堂が語る言葉に、ただただ戦慄します。そんな事があり得るのかよと突っ込めばそこで終わりですが、そんな冷静な指摘さえ拒絶できる力を持った世界観は健在です。
    想像だにできない犯行動機を推測させうる伏線が随所にまかれてもいるんですが、この発想にしっかり追い付けた読者なんているんだろうか…。
    事件が起こるまで800ページは待たなければならない長丁場ですが、そこはまあいつも通りですね(*^^*)京極堂の薀蓄披露も健在~

    特に今回はハイデガーが軸の一つでもあったので…うん…矢吹駆にドップリ浸かって、ハイデガーから敵前逃亡した私には…うん…感慨深いよ、うん…←←


    「伯爵」こと由良昂允に嫁ぐ花嫁は、初夜の翌朝に変死するーー奇妙な連続変死事件が続く由良家に嫁ぐことになった五人目の花嫁を救うべく招待された探偵・榎木津と、ひょんなことから彼に随行することになった関口。
    ところが、一時的に視力を失っている筈の探偵は、開口一番、奇妙なことを宣った。「おお! そこに人殺しがいる!」

  • 京極さんの長編の中で唯一先が読めてしまった作品でした;;いつもは最後の最後までわからない面白さがあったのですが、今回は途中でわかっちゃったので星3つで。。

    でも、死についての概念や、儒教とか林羅山の話は勉強になりました。

  • もう京極堂はいいかな。

  • 一発で犯人が判ってしまったので、読んでいて苦痛だった。

    こいつだろ。早く解決しろよ。なんて何度思った事か。何でわかんないんだよってえのさんや関口くんに何度も思った。

    けれど、何故犯人がそうしたのかを知ってから号泣。

    あまりに悲しい結末に、犯人に感情移入していた私はうわあああああああってなった。

    最後にこれを投下してきたか!っとずびずびしながら読んでいた。

    犯人がすぐ判るからってなめちゃ駄目でした。

全246件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)のその他の作品

京極夏彦の作品

ツイートする