アフターダーク (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 12410
レビュー : 1082
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755191

感想・レビュー・書評

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  • 個人的に、夜を過ごすのはあまり好きじゃないけど、夜を考えるのは好きです。





    淡々と夜から朝に更けゆく時の流れを綴ったこの物語は、そんな僕にとっては心地良いものでした。





    デューク・エリントンやらフランシス・レイやら著名人の名前やレコードが出てくるあたりが更にワクワクさせます。





    今更ですけど、村上春樹の小説は音楽好きにはたまらないですね。

  • 光と影、表と裏。
    光の当たるものには必ず影がある、表には必ず裏がある。
    登場人物それぞれのエピソードがこの明暗を示していて頭から離れなくなる。
    深い夜の時間は影が生きている。ゴタゴタした一夜を過ごしたあとにもまた新しい朝が来る。毎日をこんな風に過ごすのは勘弁してほしい。でもたまには長い夜に考えを巡らせるのもいいのかなって思う、そんな本でした。

  • 面白い!思ってみれば、たった半日の出来事、これぞ村上ワールド。これまで、ノルウェー、カフカ等読んできたけど、やっぱり好き。目指せ、年内村上作品制覇!
    「ゆっくり歩け、たくさん水を飲め」いい格言だ笑。

    Jan. 6, 2019

  • 興味深い内容だった。悪について少し敏感になった。

  • ある晩に起こった男女の奇妙な物語。展開には引き込まれるものがあるのだけれど、村上春樹さんの、このなんだか中途半端に思えてしまう作風がどうも好きになれない・・・。

  • 「月のもの」が早く訪れたために生み落とされた憎悪は
    メッセージの誤配として、無関係な人々に不安を拡散していく
    一方、テレビの向こうの世界では
    興味をひかないニュースの裏で、浅井エリに個人的な危機が迫っている
    ありふれた夜だ
    高橋という青年は、おそらく
    世間一般に流布されている村上春樹作品のイメージに
    強く影響を与えた登場人物のひとりで
    非常にしゃべりのうざったいサブカル糞野郎だが
    じつは法律の仕事に進みたい野望を持つ真面目な男である
    だから気のない素振りを見せつつ、気を引く素振りも忘れない
    そんな浅井マリだった
    東京のありふれた夜である
    歯車は回らないが、観察する私たちの視点が空に浮いている

  • ここまで読んできたハルキ本とぜんぜん違ってたけど、面白かった( ´ ▽ ` )ノ
    きほん風俗小説で、同じ村上でもリュウの方に近い感じ( ´ ▽ ` )ノ
    (眠り姫は別として)すべての人物がリアルでイキイキしている( ´ ▽ ` )ノ
    「ノルウェイ」なんかより、こっちのほうがいいな( ´ ▽ ` )ノ
    パソコン屋さんの話は途中で終わった感( ´ ▽ ` )ノ
    楡周平なら、ここから血の報復劇が展開していくところだけど( ´ ▽ ` )ノ

    しかし、「一人称複数」視点の主観描写って珍しいね( ´ ▽ ` )ノ
    まるで脚本みたいな文体になるんだ( ´ ▽ ` )ノ
    筒井康隆「本の森の狩人」でこういう手法もあることは知っていたけど、実作でお目にかかったのは初めて( ´ ▽ ` )ノ


    ところで、157ページの「思惟」に振られたルビだけど、「しゆい」?……「しい」じゃないの?(;`・_・´)ン-
     ……と思って調べたら、
      『「思惟」は「しい」(漢音読み)とも「しゆい」(呉音読み)とも読むが、前者は「考えること。思考」、後者は「仏教語として、一つのことを思いつづけること。よく考えること」の意で使われることが多い。』
     ……ですってよ( ´ ▽ ` )ノ
    やっぱり、じっくり考えて言葉を選んでいるんだね( ´ ▽ ` )ノ

    2017/04/25

  • 劇的ななにかが起こる訳では無い、その劇的な何かの水面下で繰り広げられる世界にスポットライトを当てた話だと思った。
    物語を初めから全て読み切ることで、自然と「この話は夜から始まり、夜明けで終わる話なのだ」という認識が生まれてくる。
    暗い闇の中、触れられないまま冷たくなっていたものがやがて新しい温もりと共に変化の予兆を見せていく、そんな話だった。
    何日かに渡る話のはずなのに、ひとつの夜が始まり、そして明けていく印象を強く持った。

    考察サイトなど巡った後に、もう1度じっくり読みたい作品だと思う。

  • すんなり読めた 何も思うことは無かった

  • 村上作品にしては、物語の奥行きを感じられなかった。設定があまりにも現代的というかリアリティがあるというか、ティーンエイジャーに好まれそうな、少し宿命的でありでも少なからず自発的な頽廃、みたいなバックグラウンドに寄り添えなかった。
    ただ、ものすごく淡々と読み進められるし、決してつまらないわけではない。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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