アフターダーク (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 12413
レビュー : 1082
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755191

感想・レビュー・書評

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  • ファミレスのBGMや、バーでマスターがかけるジャズのLP、男が深夜残業しながら聴くクラシックなど、いたるところにリアルな音楽があって、それが、物語全体のリアリティを高めているような気にさせるのか。
    村上春樹を読むのは、これが初めて。
    面白かった。

  • 処分


    不思議なお話
    結局よく理解できなかった
    誰かとこの話したい

  • 実は、これまで村上春樹には全く興味がなかったのですが、
    気まぐれで購入したのがこの作品。
    最初は、会話がアニメみたいに軽い感じがして、
    抵抗があったのだが読み進めるうちにはまってしまい、
    あっという間に読めてしまった。
    今更ながら、他の作品も読んでみたいと思った。

  • なるほど。
    村上春樹は初めて読む。
    たくさんの人に支持されているからあえて距離を置いてきた。

    予想に反して読みやすかった。
    情景を丁寧書いていて想像できる。
    会話がまどろっこしい感が最初はあったが、その積み重ねで親しくなっていくのがわかってくる。

    この空気感が皆に受けているのかもしれないなぁ。とも思う。

    コオロギのセリフで「人間は記憶を燃料にして生きている」
    ってのはかなり印象深い。

    村上春樹もこれから読んでいきたい。

  • 夜の帳がおりても、それぞれの事情を持った人間生活が息づく。誰もが経験したことがあるであろう、徹夜中の、あの独特な気だるさ。それが村上ワールドに妙に一致する。

  • ほとんどを病院の待合で読了。家で読んでいたらもっと読み終えるのに時間がかかったかもしれない。私たちという視点から始まる。どこえでも自在に行ける視点のようで、天空から見るは、勝手に部屋にはいってくるは、、、登場人物は少なく、深夜のデニーズから始まる、その一夜を切り取った物語、長編と言えない短編小説のような、切り取り感。本当に切り取っただけの物語、又ほったらかしで終わっていると言われそうなお話。でもリアルな日々の生活で私に見えているのはそんなほったらかしのストーリーの連続だからそれでいいのだと最近思えてきた。

  • 村上春樹作品の特徴は結末があいまいなことでその曖昧さは何故かもやもやとした気持ちより浮遊感をもたらしてくれる。それは決して単に落ち着かないという意味ではなく読み終えたあとに、すべてのページを思わず思い返したくなるほど。内容が濃厚な分、結末の薄さはある意味では良い方向へと作用していると思う。綺麗にまとまらないところが好きです

  • 村上春樹の本を最初から読もうと思って、「1973年のピンボール」で挫折したが、やはり読んでみたいと思って友人の薦めにより読んだ一冊。

    読んでいる時に、ちょうど個人的に恐らくこれまでの人生で一番ショックな出来事が起こったこともあり、ラブホテルの店員コオロギの言葉がいくつか印象に残ったので記録しておく。

    「人間ゆうのは、記憶を燃料にして生きていくものなんやないのかな。その記憶が現実的に大事なものかどうかなんて、生命の維持にとってはべつにどうでもええことみたい。ただの燃料やねん。・・・大事な記憶も、それほど大事やない記憶も、ぜんぜん役に立たんような記憶も、みんな分け隔てなくただの燃料」
    「それでね、もしそういう燃料が私になかったとしたら、もし記憶の引き出しみたいなものが自分の中になかったとしたら、私はとうの昔にぽきんと二つに折れてたと思う。・・・大事なことやらしょうもないことやら、いろんな記憶を時に応じてぼちぼちと引き出していけるから、こんな悪夢みたいな生活を続けていても、それなりに生き続けていけるんよ。もうあかん、もうこれ以上やれんと思っても、なんとかそこを乗り越えていけるんよ。」

    人間生きていれば、それぞれ心の中に何かしらの重い秘密、誰にも言えない秘密を持っていて、苦しんでいる。
    それでも何とか生きているということを、自分の体験も通して感じさせられた一冊でした。

  • 人間は記憶を燃料にして生きていくもんだ、というのと、だから頑張っていろんなこと思い出しなさいっていうのが印象に残った。

  • カメラワークのように視点が動いていき、映画を見ているような気分になれる映像的な文章。

    浅井マリ、浅井エリ、高橋、カオル、コムギ、コオロギ、白川、中国人の女の子(グオ・ドンリ)、顔のない男…。

    静かに、けれど確実に今日も夜が明けていくのだという感じの読後感で、読み終わるとなぜか安心してしまった。こちらの世界に戻ってこられたんだという安堵感に近いかもしれない。何かが起こりそうで起こらない。しかし、微かにかもしれないが、何かが変化しているという気がした。
    私達が眠っている間にも、街では色んな人が動きまわっているんだなと思うと不思議な感じがした。自分の知らないところで何かが起こっていると思うと怖い気もする。
    夜の街の水面下で一体何が起こっているのか。あちらとこちらの境界って何なのか。何かが起こっているのに知らない振りをしていてもいいのか。本当に自分とは関係の無いことなのか…。色々と疑問が浮かんでは消えていく。
    「逃げられないぞ」という呪いのような言葉が怖い。夢に出てきそうだ。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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