アフターダーク (講談社文庫)

著者 : 村上春樹

• 講談社 (2006年9月16日発売)

感想・レビュー・書評

[七星さんの感想 · 2023年6月28日]

街の一夜。
意味がありそうで無さそうな会話や情景の繰り返しと、それぞれの人物たちが交錯し、あるいはせず、夜が明けるまでのゆったりした時間の流れ。
まあ、結局、僕には何のお話か解らなかったけど、たぶん生きてるのってそんなもん。

[1710225番目の読書家さんの感想 · 2023年5月25日]

12冊目
うーんちょっとよく分からへんかった
村上春樹の本やから読み切った感じ
一夜に起こった濃密な出来事
劇の台本みたいな進み方

[りんののけさんの感想 · 2023年5月16日]

村上春樹ということでかなり期待していたが僕にとっては普通だった。

大学生の僕は深夜、または早朝の友達と歩くことも多いので

夜の持つ不思議な感覚、力には共感しやすかった。

全ての話がぶつ切りの終わりを迎えて、結末は分からないままだが
それでもなんとなく希望を持たせてくれる後味の良い作品ではあった。

ただ、エリの見ている夢の解釈や顔のない男の正体がイマイチ理解できなかった。

P247
世の中にはね、一人でしかできんこともあるし、二人でしかできんこともあるよ。それを上手いこと組み合わせていくのが大事やねん。

P280
心臓の鼓動まで、私たちは分け合うことができた。

P281
君はとても綺麗だよ。そのことは知っていた？

[ファビュラスさんの感想 · 2023年5月15日]

悪くはない。
村上作品の中では中間的な面白さ。
わりにサラッとしていて、「深夜帯」に馴染みのある現役大学生としては親近感の湧く作品だった。

[yapparさんの感想 · 2023年5月15日]

ゴダールの映画を見ているように訳がわからなかった。
最後に白川が復讐されなかったのがちょっとすっきりしないかな。いずれにしても、主人公の姉が眠り続けている理由がわからないし、最後目覚めた後の展開も欲しかった。
印象に残ったセリフ、244頁
コオロギ:
人間ゆうのは、記憶を燃料にして生きていくものなんやないのかな。その記憶が現実的に大事なものかどうかなんて、生命の維持にとってはべつにどうでもええことみたい。ただの燃料やねん。

[Mioさんの感想 · 2023年5月8日]

エリの現状やその他の登場人物の生活、ホテルでの事件がお互い繋がりがないようで何処か繋がりのあるような描かれていくのが面白かった。

読み進めるとだんだん状況が明らかになっていき、それぞれの心情が少しずつ明かされていき、不思議な感じがした。

一夜の出来事とは思えないくらい濃かった。

[wrenさんの感想 · 2023年4月27日]

22.5.7〜22

[さけまぐろさんの感想 · 2023年4月23日]

初めて読んだ村上春樹の作品。

『視点』なるモノが色んな人や状況解説している件がとにかく長い。半分くらいかな？
特にある女性に対して書いてある件は中盤までよくわからない。

それぞれの結末も中途半端に描かれていて、全体的に『よくわからない』が正直な感想。

これが村上春樹の作風なのかな。

別の作品も読んでみたいけど、ちょっと時間があったら読むくらいの位置付けのまま読まないかもしれない感じもする。

[ピスタチオさんの感想 · 2023年4月15日]

早朝、まだ街が動き始める寸前の雰囲気が好きな人にお勧めしたい作品でした。ある意味リアリティー溢れる雰囲気は、歌舞伎町から大久保あたりのあの辺の街を連想しながらその世界に浸りました。そのリアリティーと共に不思議なファンタジー的な視点、なにより人間の温かみが伝わる期待以上のお話しでした。

[梨さんの感想 · 2023年4月6日]

再読
濃密な夜の記憶 わたしたちは関与できない

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。