アフターダーク (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 12414
レビュー : 1082
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755191

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすくてそれなりに面白かったけど、村上氏の意図するところは分からなかった。何が言いたいのかなー?分かりそうな気もするけど、分からない。

  • 暗くなってからの、ほんの数時間、そのなかで、知らないものに出会い、知らないところにいく。ほんの数時間がとても長い時間に感じる、そんな時間。そんななかでも、謎の視点から描かれた、謎の視点。並行していろいろなことが起こっている。そんなことに私たちは気づけない。自分たちには気づけていない世界があるのかなと感じた。

  • コオロギのセリフ
    人間は記憶を燃料にして生きている、現実的に大事かどうかなんてことは生命の維持にとってはどうでも良いこと。
    大事な記憶も、全然役に立たない記憶も、分け隔てなくみんな同じ燃料。
    そういうものが無ければ、どこかでぽきんと折れてしまう。あったら大変でもなんとかやっていける。

    エリと中国人娼婦
    2人とも美しい顔立ちだけど、それぞれ乗せられたレールの上を生きてきた結果がモデルと売春婦。
    マリは尊敬・嫉妬、複雑な想いの対象となっているお姉さんと重ねて中国人娼婦に親しみを感じた。
    (高橋くんの、こっち側とあっち側の世界は実は分け目は無い、
    コオロギの、普通のOLやってたけどどこかで踏み外して、逃亡生活になるまでいってしまったエピソードの具体例)

    エリのいるテレビの中は、親とか他人から求められる環境、そこに閉じ込められて助けを求めているエリ。
    現実世界で華やかな生活を送っていても、自分は限りなく押し殺されている。2ヶ月前、耐えきれなくなって眠りについた。
    顔のない男は父親。
    ほんとうの自分を理解してくれる人を求めている?

    最後にマリがエレベーターエピソードを思い出して、心から干渉する。エリの心の氷が溶け始める。
    マリは眠っている(苦しんでいる)姉の側にいることに耐えられずに外に出た(行動した)。結果、エレベーターを思い出して、姉の自我を発見した。姉妹の絆。

    白川もエリのように、周りから求められる像を保ち続けて心の底では苦しい人間。
    エリの閉じ込められているテレビの中にも行っている?
    善い人を演じている負債が、中国人娼婦に向けられた。

    誰でも知らず知らずのうちに光と闇を持っていて、紙一重で犯罪者にもなってしまうかもしれない。

  • p.136 何かをうまくやることと、何かを本当にクリエイトすることのあいだには、大きな違いがあるんだ。

    p.159 沈黙の深さは、耳が痛くなってしまうほどだ。

    p.233 私らの立っている地面というのはね、しっかりとしてるように見えて、ちょっと何かがあったら、すとーんと下まで抜けてしまうもんやねん。それでいったん抜けてしもたら、もうおしまい、二度と元には戻れん。

    これまで読んできた村上春樹作品の中では、最も読み終わった後のなにとも言えない虚無感を感じなかった作品。テーマとしては、どの作品にも一貫して、喪失なるものがあると思う。喪失を受け入れる人、足掻く人、喪失から目をそらす人、直視する人。一旦喪失してしまったものはそう簡単に取り戻すことはできない、という前提のもと力強く生きようとする主人公を描き、それが時代を反映しているように思えてならない。たぶん、生きていくというのは自分が考えているよりもいくぶんか大変なことなのだろうと思う。

  • 少女が一歩成長したんだなと思いました。

  • ほとんど村上春樹を読んだことが無かった当時、本書が出た直後に読んだ記憶がある。ほぼ忘れていた。再読して、だいぶ村上春樹に馴染んで来たのか非常に面白かった。とくに結論が出るわけではない物語だが、読者によって幾通りにも読むことができ、それを想像するのがまた楽しい。

  • 周りの空気感に負けて
    読んで
    いまいちわけわからんかった。

  • 話の結果がどうととかでなくて、会話の内容に興味を感じた。

  • めっちゃ好きだった

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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