NIGHT HEAD DEEP FOREST (講談社文庫)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755245

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  • ドラマ「NIGHT HEAD」シリーズ、そして映画「NIGHT HEAD」でひとつの結末をみた直人と直也。
    この物語は、まだ研究所に閉じ込められていた頃の話である。
    直人にとって何を置いても守らなければならない存在、それが直也だった。
    人に触るとその人の思念や記憶が際限なく流れ込んできてしまう力を持つ直也にとって、人が隠し持つ悪意や闇を突きつけられるような負担を強いられる。
    そのために力を使ったあとは精神的にも疲れきってしまう。
    そんな直也を守るために、自らの力を使うことをためらわない直人。
    実は精神的には直也のほうがはるかに強靭な心を持っていることが面白い。
    幼い頃から悪意や闇を見続けてきた直也にとっては、人間に余計な期待はしない。
    逆に一歩引いたところから観察することは習性となっている。
    その点、直人は繊細で傷つきやすい心を抱えたまま成長してきた。
    力が暴走して誰かを傷つけたとき、傷つけたことに自分も傷つき、自分が化け物のように怖れられることにも傷つく。
    最終章では研究所跡に戻ってきた二人が描かれている。
    彼らの成長は、そのまま彼らが辿ってきた道の険しさに比例している。
    物語前半がドラマ前の二人を描き、最終章が映画後の二人を描いている。
    超能力をテーマにした物語で、これ以上のものを読んだことがまだない。
    二人の苦しみや悩み、そしてそれでも未来を信じたい、信じようとする心が切ない物語だった。

  • 純粋培養の悲しさ。ちょっと兄が可哀そうになる。

  • 短編集。直人と直也が2人で生きざるを得なくなった過程。2話目の霧原兄弟と誠司の話が好き。強く装っているけど、実は孤独とやりきれなさを抱えて直也の存在に依存している直人がいいよいいよ。

  • 3つの話があって、最初の2つは本編よりも過去の話。
    最後の1つは、本編の後(原作ドラマ後に公開された劇場版より後)の話だった。
    超能力のせいで多くの苦悩があったけれど、
    その中でも幸せや、信じられる者の存在を兄弟は見つけることができ、
    2人が、未来を肯定的に受け入れられるようになったことが嬉しくて、涙が出た。

    余談…
    講談社文庫のはどうかわからないが、
    角川書店から95年に出版された同タイトルには挿絵があり、
    兄弟が、かなり原作ドラマの俳優(豊川悦司・武田真治)を意識して描かれているw
    特に直人はそっくりで、カッコイイ!!(笑)

  • 初めは・・・アニメの方のキャラ原案から・・・

    引っ張ってきたのが懐かしいな・・・

    すんげぇ、面白かったw
    超能力とかなw


  • 私が持ってるのは書籍版のケース付きのやつ。中学校の頃だったかなあ……?
    ドラマ版も知らず、突然映画だけ見て、衝撃を受けて、一気に買って読んだ小説。
    書籍版の方が装丁も雰囲気も好きなんだけど、この文庫シリーズしか画像がなかったのでこれを登録しておく。

    たぶん一生忘れられない小説。大好き。

  • うぎゃあ!聖司さんの話が何気に好きだあ!
    兄さんの初めてのお友達。
    いい話でした。
    1個目のやつもなかなか気になる内容でしたが、やっぱり2個目が一番好き。
    5巻よりは面白かったな!

  • 3編の物語が収録されています。2編はプロローグ以前で、もう1編は完結編?的な物語で、どれも面白かったです。やはりどの話にも深い悲しみがあります。

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著者プロフィール

飯田 譲治(いいだ じょうじ)
1959年長野県生まれ。1986年、16ミリ作品「キクロプス」で監督デビュー。1992~1993年、フジテレビ深夜連続ドラマ「NIGHT HEAD」で原作、脚本、監督を担当。このドラマの大ヒットによって制作された劇場版の原作、脚本、監督を務めた。
脚本作品には、1995年「沙粧妙子 最後の事件」(CX)、1997年「ギフト」(CX)、飯田譲治映画作品には、1998年「らせん」、2000年「アナザヘヴン」、2003年「ドラゴンヘッド」、テレビ作品には、「幻想ミッドナイト」(テレビ朝日)、「アナザヘヴンエクリプス」(テレビ朝日)など。
著作(梓河人との共著)に、「アナザヘヴン」「アナザヘヴン2」「アナン、」「盗作」他。

「2021年 『NIGHT HEAD 2041(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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