プラネタリウムのふたご (講談社文庫)

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レビュー : 298
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755252

感想・レビュー・書評

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  • プラネタリウムに住む双子と、養父の話。
    おのおのの道を歩んだ双子のどちらもかわいいが、私はとりわけ養父が好きです。

    ファンタジーっぽいんだけど、ちょっと違うような、独特のいしいさんの世界観がとても好きです。

  • キレイなフレーズが散りばめられた大人向けの童話。悲しい出来事にはショックを受けたけど、切なくて、やさしいお話。

  • いしいしんじさん独特の、摩訶不思議な世界。苦手な人もいるかもしれないが、私は好き。

  • プラネタリウムに住む父と双子の息子の話。すごいファンタジーかと思ったら双子の設定そこでそう使うのかよ!って泣いた笑

  • 生まれてすぐに、小さな村のプラネタリウムに置き去られた、双子の男の子の話。

    プラネタリウムの星座にまつわる神話、サーカスでの手品や奇術、山村に古くから伝わる儀式、気難しく怪しげな老婆、それぞれに与えられた才能と役目。

    様々な事柄が詰め込まれた長いお話ですが、どれもが切り捨ててしまえない大切で重大なエピソードで、全てが見事に絡み合って、それはまるで、銀河のような美しさでした

    犬の最期、それを受けた兄貴の手品と引き際、外国人労働者のための特別な投影会、キーパーソンとも言える村の老婆の活躍とその最期、栓抜きの頑なに閉ざされた心にあるもの、挙げればキリがない程、何度も胸がつまるような思いをさせられました。

    そこには悲しみだけではなく、優しさや温かさも必ずあって、それは作品の隅々にまで広がっています。

    だます才能、だまされる才覚。
    だまされることは、信じることです。
    人にも勧めたいと思える、素晴らしい作品でした。

  • 表現とか、言葉の使い方が良い。ふたごと、その父親が好き。
    六本目の指、って言葉が大好き。

  • 日本語がきれいです。それも、隙のないカッチカチの四角四面な日本語というのではなく、日本人に通じる日本語として、あちこちにゆるみを持たせて、そのゆるみを心地よく感じさせるという意味合いできれいです。

    どうもこの手の作品が好きなのかな、似た雰囲気を感じたことがあるなと思って、よくよく考えてみると、この作品のベースにある空気は、私の好きなブラッドベリに近いものがあるような気がします。
    プラネタリウムにいる「泣き男」、しじゅう煙を吐き出して曇天を作り続けるおむつ工場、「まっくろくておおきなもの」がいる山、魔術師一座の興業、近眼の馬。そんなブラッドベリ的舞台で、日本人に通じる日本語で紡がれる物語は(もちろんブラッドベリとは違っていてそこにSF的要素はないんだけれど)、なんだか「ああ、物語を読んだなぁ」という気にさせられました。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。―星の見えない村のプラネタリウムで拾われ、彗星にちなんで名付けられたふたご。ひとりは手品師に、ひとりは星の語り部になった。おのおのの運命に従い彼らが果たした役割とは?こころの救済と絶望を巧まず描いた長編小説。

  • こういう作品に素直に感動できる感受性が自分の中にもあった事に驚きました。評価は分かれるでしょうし、何より世界観に入り込めないと全く受け付けられない分野だと思います。その割には結構高評価を得ているのはやはりポテンシャルの高さなのでしょうか。

  • ある町に生まれた銀髪のふたごの話。
    不思議な雰囲気で童話の中のような世界観。

    手品師の話がよい。

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著者プロフィール

1966年生まれ。作家。著書に「アムステルダムの犬」(講談社)、「ぶらんこ乗り」(新潮社)、「トリツカレ男」(新潮社)、「悪
声」(文藝春秋)ほか。「麦ふみクーツェ」(新潮社)で坪田譲治文学賞受賞。京都府在住。

「2019年 『靴のおはなし2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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