奇偶(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.26
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本棚登録 : 95
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755450

作品紹介・あらすじ

偶然に翻弄される推理作家が、彷徨する不可思議な世界
「偶然」が連鎖する世界を描破した異形の書!

「骰子一擲(とうしいってき)いかで偶然を廃棄すべき」では、偶然は起こりうるということか。恋人・シルフィーの失踪と背後に見え隠れする宗教団体「奇偶」。2つを追ううち事態は究極の密室殺人、ついには易経による見立て殺人の様相を呈し始める……。偶然と必然という命題に、フィクションの限りを尽くして挑んだ著者畢生(ひっせい)の大作!

感想・レビュー・書評

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  • ズブズブと思考実験の奥底に沈むばかり。趣味嗜好に合わなかったのは残念。

  • このミスベスト10、2003年版3位。うーん、これは意味わからん。っていうか、あかんと思う。なんでこれが3位なの?「ウロボロスの偽書」思い出した。ウロボロスの方は期待しちゃだめですよって何度も途中で警告が出たのでそれなりに楽しめたけど、こっちは、最後まできちんとした結末があるのかと期待してしまった。哲学とか心理学とかの知の書っぽいけどイミフメで勉強にもならない。苦労してうんちく読むなら京極さんの方が賢くなると思う。

  • 奇偶。

    タイトル通りの奇偶尽くしの上下刊は圧巻。

    奇偶なのは読んだタイミングと、オープニングの原発事故?!

    読まされた感のある一冊です。

  • ミステリーの顔をしたホラーだと思う。
    正直、あまり楽しめなかった。

    純粋にミステリーとして評価してしまうと、解決はご都合主義。
    解決にいたるまでの前置きは、ご都合主義になることの言い訳に過ぎない。

    ホラーとして見るならありな展開だと思う。

  • (上)に同じく。そう言えば、この本は【日本の推理小説における「四大奇書」とは、元々「三大奇書」(小栗虫太郎著『黒死館殺人事件』、夢野久作著『ドグラ・マグラ』、塔晶夫(中井英夫)著『虚無への供物』)と称される三作品に、更に竹本健治著『匣の中の失楽』を加えたもののことを指す。】の次、五大奇書の候補作品でもあるみたいですね。確かに、奇書ではありますが。

  • 『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』『虚無への供物』『匣の中の失楽』に連なる第五の奇書。四大奇書を読解していれば、本書がそれらとテーマを同じくした傑作であることは理解できるはず。
    奇書には各々個性があるが本書は「偶然」を主軸に、徹底的に論じている。同時に偶然はミステリのタブー、アンチミステリとしても奇書の系譜に連なる。作中作も奇書の遺伝子だ。
    易学に、シュレーディンガーの猫や不確定性原理の量子力学、ユングのシンクロニシティ、確率論。衒学的部分も説明がうまく比較的容易に理解できる。奇書に真っ向から挑んだ傑作。

    これを読んでいる間、偶然という現象に過敏になっていたのかちょっとした偶然がたくさんあった気がしてならない。読了寸前で自分が最近書いた小説の内容が出てきたときはなぜこのタイミングで、と思ってしまった。ひょっとすると、今まさに骰子が振られ、世界が壊れてしまってもおかしくはないのかもしれない。

    *システムがビジーになっています。
    *Ctrl + Alt + Deleteキーをもう一度押すと、コンピューターが再起動します。その場合、実行中のプログラムで保存されていないデータは、すべて失われます。

    *どれかのキーを押すと続行します。

  • 20170409

  • 削除

  • 2006/12/06

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著者プロフィール

神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学法学部卒業。大学ではワセダミステリクラブに所属。在学中からミステリに関する評論やエッセイを発表。1989年に『生ける屍の死』で長編デビュー。本作は2018年に「このミステリーがすごい!30周年企画 キング オブ キングス」でトップに選ばれるほどの衝撃的な傑作。1995年に『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。パラレル英国を舞台にした『キッド・ピストルズの冒涜』から始まる本格ミステリ「キッド・ピストルズ」シリーズ、ユーモア本格「垂里冴子のお見合いと推理」シリーズ、アンチミステリの極北『奇偶』、落語とミステリの融合を試みた『落語魅捨理(ルビ:ミステリ)全集 坊主の愉しみ』も高い評価を受けている。また2017年には雑誌「奇想天外」の〈復刻版〉アンソロジーと〈21世紀版〉アンソロジーを刊行するなど、アンソロジストとしても名高い。本書『ミッドナイツ』は『ミステリーズ』『マニアックス』『モンスターズ』に続くMシリーズ第4弾。『生ける屍の死』でデビューする以前から発表していた短編、中編などを一挙に収録した大著である。

「2019年 『ミッドナイツ  《狂騒の八〇年代》作品集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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