せちやん 星を聴く人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 137
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755498

感想・レビュー・書評

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  • 「人生について書いた本を読みたい」と言ったら、高校生の息子に勧められた本です。彼は小学生の時に塾の国語の問題でこの文章に出会い、図書館で借りて読みました。それ以来忘れられないそうです。私の心にも刺さりました。

  • なんだかなぁ。すごくオタク臭のあるお話に終始されていた感じ。
    共感出来ないまま、おわっちゃった。

  • これは苦いなあ。
    途中からおとうさん向け。

    大人になる過程で、どんどんいろんなものが剥がれ落ちていく。
    そして残ったものと向き合ったときに、孤独を思い知る。
    自分も、かつては科学にあこがれた少年のひとりだったので、主人公の気持ちはよくわかる気がします。
    結構ビターな小説ですね。

    小口径の自作パラボラアンテナと初期のマイコンをつかってSETIをしているって設定が、すでにビター。

    2013/03/31

  • 所謂偏愛的作家である。きっかけさえあれば池井戸並みにブレークする筈だが敢えてその必要もあるまい。設定は処女作の、幼馴染の五人が有人火星探査を目指す『夏のロケット』に酷似している。但、本作はネガ!誰かに勧めたいかと言うとそうではない。特に『夏の~』に感動した人には勧め辛い。著者をずっと追っかけて来た人にだけ読んでほしい。人間という存在に何か意味を持たせたがる人も居るが生れたことに目的等なく、その生も一瞬の移ろいに過ぎないからこそ、人は自由であり掛け替えない存在たり得るのではないか?主人公とは同じ年に生れた。

  • トオル、クボキ、やっちゃんの3人組は近所の林の中でドーム型の不思議な建物、摂知庵をみつける。
    そこに住むせちやんとの出会いから、クボキはバイオリン、やっちゃんは文学、トオルは天体に魅せられていく。そして・・・。


    「はじまりの歌を探す旅」がイマイチだったので、再び川端裕人を読んでみたけど、なんだかなぁな感じ。

    まず展開が早すぎる。あらすじを追ってるだけみたいな印象。こういうのはもっと分量があってこそ成立するんじゃないかな。
    内容的にも目新しいものがないし、主人公トオルが出世していく過程も過去の作品の焼き直しにしか見えない。
    それでいて救いのないラスト。作風を変えるのも飽きられないためには必要だろうけど、それをやるのであればもっとレベルの高い作品でやって欲しかった。
    川端裕人の作品といえば「銀河のワールドカップ」や「夏のロケット」みたいな爽やかさを期待して読むんだからさ・・・。

  • この方の作品は何作か読んでおりますが。
    何と言うのかこのお話は物悲しいお話ですね。

    人が自分を取り巻く小さな世界から大きな世界へ進出したい、と考えるその一番の原動力って何だろう?そんなことを考えました。家から町。町から県。県から国。国から他国。他国から他大陸。そして宇宙。何を見つけたいのだろう。そんなことをぼんやり考えました。

    お話としては主人公が駆け足で人生の頂点までのぼりつめ、また落ちる。最後の最後に残ったものが中学時代に感じた焦燥感と孤独だったのかなあ。人や星や音楽とつながりたかったのかなあ?主人公はよくわからないんですが…。

  • 山の中の小屋で仕事もせずにプラネタリウムを作ったり宇宙からの信号を受信しようとしたりという少し変わった大人せちやんの影響で、宇宙に憧れていた中学生が大人になり、すごい人だと思っていたせちやんは実は社会的には全然すごくなかったことなどをうっすら再認識しながら自分の人生を生き、紆余曲折あって原点に戻る、という少しせつないお話。天文学や金融経済、ネットワークのことなど身近でない知識の解説も丁寧でわかりやすい。

  • 星の声が聞こえるようになった。
    気がします。

    最後のシーンが心に残る。
    ただそれまでのプロセスはちょっと物足りなさがあります。

  • 何か意味深なタイトルですが,そんなにとっぴな意味ではな<br>
    かったです.内容は球外生命体を観測する,ことを中心に人<br>
    間模様を描いた内容です.主人公が小学生から中年までの姿<br>
    が描かれてます.<br>
    主人公が,ちょっとThe S.O.U.P.の主人公に似ている面を見<br>
    せて,少しおや?,と思う部分もありました.きっと,調べ<br>
    たことを使いたかったんでしょうけど.終わり方は,少し悲<br>
    しい終わり方です.<br>
    2009.07.14(Tue)読了

  • 収穫後の雑草が生えていた田んぼに秘密基地を
    作って遊んだ少年時代を思い出した。

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著者プロフィール

川端 裕人(かわばた ひろと)
1964年、兵庫県明石市生まれの小説家、ノンフィクション作家。東京大学教養学部卒業後日本テレビに入社し、記者として科学技術庁、気象庁を担当。
1995年『クジラを捕って、考えた』を執筆し、ノンフィクション作家としてデビュー。1997年日本テレビを退社後、1998年『夏のロケット』で第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞し、小説家デビュー。
その後も小説とノンフィクション二つのジャンルで活躍を続け、2000年『動物園にできること』で第31回大宅壮一ノンフィクション賞候補、2004年『せちやん 星を聴く人』で第25回吉川英治文学新人賞候補。2018年『我々はなぜ我々だけなのか』で科学ジャーナリスト賞、講談社科学出版賞をそれぞれ受賞した。

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