- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062755498
感想・レビュー・書評
-
「人生について書いた本を読みたい」と言ったら、高校生の息子に勧められた本です。彼は小学生の時に塾の国語の問題でこの文章に出会い、図書館で借りて読みました。それ以来忘れられないそうです。私の心にも刺さりました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんだかなぁ。すごくオタク臭のあるお話に終始されていた感じ。
共感出来ないまま、おわっちゃった。 -
これは苦いなあ。
途中からおとうさん向け。
大人になる過程で、どんどんいろんなものが剥がれ落ちていく。
そして残ったものと向き合ったときに、孤独を思い知る。
自分も、かつては科学にあこがれた少年のひとりだったので、主人公の気持ちはよくわかる気がします。
結構ビターな小説ですね。
小口径の自作パラボラアンテナと初期のマイコンをつかってSETIをしているって設定が、すでにビター。
2013/03/31 -
所謂偏愛的作家である。きっかけさえあれば池井戸並みにブレークする筈だが敢えてその必要もあるまい。設定は処女作の、幼馴染の五人が有人火星探査を目指す『夏のロケット』に酷似している。但、本作はネガ!誰かに勧めたいかと言うとそうではない。特に『夏の~』に感動した人には勧め辛い。著者をずっと追っかけて来た人にだけ読んでほしい。人間という存在に何か意味を持たせたがる人も居るが生れたことに目的等なく、その生も一瞬の移ろいに過ぎないからこそ、人は自由であり掛け替えない存在たり得るのではないか?主人公とは同じ年に生れた。
-
この方の作品は何作か読んでおりますが。
何と言うのかこのお話は物悲しいお話ですね。
人が自分を取り巻く小さな世界から大きな世界へ進出したい、と考えるその一番の原動力って何だろう?そんなことを考えました。家から町。町から県。県から国。国から他国。他国から他大陸。そして宇宙。何を見つけたいのだろう。そんなことをぼんやり考えました。
お話としては主人公が駆け足で人生の頂点までのぼりつめ、また落ちる。最後の最後に残ったものが中学時代に感じた焦燥感と孤独だったのかなあ。人や星や音楽とつながりたかったのかなあ?主人公はよくわからないんですが…。 -
山の中の小屋で仕事もせずにプラネタリウムを作ったり宇宙からの信号を受信しようとしたりという少し変わった大人せちやんの影響で、宇宙に憧れていた中学生が大人になり、すごい人だと思っていたせちやんは実は社会的には全然すごくなかったことなどをうっすら再認識しながら自分の人生を生き、紆余曲折あって原点に戻る、という少しせつないお話。天文学や金融経済、ネットワークのことなど身近でない知識の解説も丁寧でわかりやすい。
-
星の声が聞こえるようになった。
気がします。
最後のシーンが心に残る。
ただそれまでのプロセスはちょっと物足りなさがあります。 -
何か意味深なタイトルですが,そんなにとっぴな意味ではな<br>
かったです.内容は球外生命体を観測する,ことを中心に人<br>
間模様を描いた内容です.主人公が小学生から中年までの姿<br>
が描かれてます.<br>
主人公が,ちょっとThe S.O.U.P.の主人公に似ている面を見<br>
せて,少しおや?,と思う部分もありました.きっと,調べ<br>
たことを使いたかったんでしょうけど.終わり方は,少し悲<br>
しい終わり方です.<br>
2009.07.14(Tue)読了 -
収穫後の雑草が生えていた田んぼに秘密基地を
作って遊んだ少年時代を思い出した。