〈歴史・時代小説ファン必携〉【絵解き】雑兵足軽たちの戦い (講談社文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755603

作品紹介・あらすじ

イラストでわかる戦国合戦の主役・雑兵足軽(ぞうひょうあしがる)の活躍!

戦国時代の合戦で活躍した雑兵足軽たち。勝敗を決する部隊の主役でありながら、武将の陰で注目されてこなかった彼らの戦いの実像を、正確な考証とリアルなイラストで再現。足軽のルーツ、合戦への動員のされ方、給料の額、集団戦法と武器の使用法など満載の、ビジュアル歴史読みもの第2弾!〈文庫書下ろし〉

感想・レビュー・書評

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  • 足軽は「足軽く駆け回る者」が由来である。下級兵士であるが、戦国時代は弓足軽、鉄砲足軽などと専門化された。実働戦力の中心であり、江戸時代初期までは荒くれ者の気風があった。後の太平の時代が続くと戦場で活躍できず、最下級の身分と固定され、上士から見たら武士とも言えない連中と蔑まれる悲哀のイメージが生じることになる。

  • 絵を並べて見せれば誰しも間違うことはないが、いざ定義を聞かれると答えに窮する。
    どこで聞いたかわからずとも、誰もがなんとなく知っている『足軽』とは一体何だったのか。

    文献にて確認できるのは平安後期から。
    その名称は、徒歩の武装者として足を軽々と動かして主人に付き従う姿から。
    平安、鎌倉時代では付添人、介添人として戦場の脇役としての立ち位置だったが、
    混乱期にはむしろ徒党を組んで乱暴狼藉を働くはぐれ兵を指す言葉としての扱われ方が多かった。
    しかし、戦国時代において長槍や鉄砲を用いた歩兵中心の集団戦術が発達すると、足軽は戦場の中心となる。
    本書ではそんな時代における足軽の食、排泄、医療、博打、盗み、略奪、女と商売人などを語る歴史雑学本。

    足軽が関係ない話も多いが、
    だからこそ日本史に詳しくなくとも興味深く読み進められる。
    いち副読本として、楽に雑に手にとって読むのが正解だろう。

  • 戦国時代は今とは全然違うね。

  • 何よりも文庫なのでおてがるで、そのくせ記述がしっかりしている一冊。資料として重宝します。当時の足軽や雑兵たちの生き様を知るのにうってつけです。

  • 平安から江戸時代までの雑兵・足軽に焦点をあてて
    その武具や使用方法、給与、立ち位置等を背景となる時代とともに書かれていました。

    絵も多く、わかりやすかったです。

  • 文庫本で、5ページ中1~2ページの割合で絵が載ってます。

    前半は源平時代から戦国時代までの雑兵について描かれています。
    後半は陣中における食・排泄・医療・博打・盗み・略奪・女と商売人についてざっくり簡単に描かれています。排泄の項の袴の話や盗みの項の貴重品の隠し場所の話は知らなかったのでおもしろかったです。

    ●個人的に興味深いと思った絵
    陣笠についている布・お貸し具足・左手前の槍の持ち方・火矢・足軽一人の出陣道具・具足の着用・具足下衣・鉄砲の担ぎ方・背負い方・差し方

  • ドラマじゃ解らない、戦さの裏側が詳しく書かれています。
    へぇ〜と思わず言わずにはいられない。

  • 戦場の日常

  • 文庫サイズなので手軽だし、内容も雑兵の服やら生活やらで面白いと思います。

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著者プロフィール

東郷隆/横浜市生まれ。国学院大学卒。同大博物館学研究員、編集者を経て、作家に。詳細な時代考証に基づいた歴史小説を執筆し、その博学卓識ぶりはつとに有名。1990年『人造記』等で直木賞候補になり、93年『大砲松』で吉川英治文学新人賞、2004年『狙うて候 銃豪村田経芳の生涯』で新田次郎文学賞、12年『本朝甲冑奇談』で舟橋聖一賞を受賞。その他著書多数。

「2022年 『妖変未来記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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