四季 春 (講談社文庫)

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  • / ISBN・EAN: 9784062755689

感想・レビュー・書評

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  • 兄の真賀田其志雄の存在がちょっと解せない。
    四季と同じ別人格を持っている、その人格が自称透明人間。しかも兄も特別で天才だったのは分かるけど、殺人や死に対する考え方も四季と同じなのかと。
    本人が死んだ時にも四季の反応も冷ややかだったし疑問だらけでした。

  • 現実なのか頭脳の中なのか分からない、むしろそんなことはどうでも良いとも感じられました。

  • .
    .
    『四季 春 Green Spring
     四季 夏 Red Summer
     四季 秋 White Autumn
     四季 冬 Black Winter』
    森 博嗣 著 読了
    .
    .
    デビュー作である
    「すべてがFになる」の
    S&Mシリーズから
    Vシリーズを経て
    .
    百年シリーズ3部作第一弾
    「女王の百年密室」を刊行後
    .
    満を持して世に放たれた
    四季シリーズ4部作
    .
    .
    天才科学者
    真賀田四季を中心とした

    壮大なサーガとなってる
    シリーズだけに

    四季シリーズは
    春夏秋冬と
    続けて読まないと
    混乱をきたす


    『四季 春』

    真賀田四季の幼少期
    .
    他のシリーズでは
    殆ど登場してこない
    腹違いの兄が

    現実にも存在しつつ

    四季の中にも
    取り込まれていて

    慣れるまで
    めちゃくちゃ混乱する


    『四季 夏』

    13歳に成長した四季が
    アメリカの大学で
    学位を取得

    全世界中に
    天才の名を轟かせる中

    「すべてがFになる」で
    明かされなかった
    四季目線での真相が
    描かれている


    『四季 秋』

    妃真加島の研究所で起こった
    殺人事件で
    四季が残したヒント

    頭の片隅に引っかかっていた
    小さな問題を解決すべく

    イタリアの片田舎へ向かった
    犀川と西之園

    別ルートで
    同じ土地へ辿り着いた
    保呂草と各務

    時間軸の移動は
    推定15年


    『四季 冬』

    時間軸が一気に動く
    推定130年
    .
    章ごとにパラレルで
    話が進むため
    混乱に次ぐ混乱
    .
    「女王の百年密室」
    にも絡むので
    .
    必死に記憶を探るに
    四苦八苦する
    .
    .
    .
    .
    真賀田博士の名前が
    「四季」なだけに
    .
    春→夏→秋→冬→春と
    何気にループする
    建て付けになっている
    .
    .
    再読3回目にして
    やっと壮大さに気がつく
    .
    と、いうのも
    .
    この先に続くシリーズの
    大切な分岐点となるので
    .
    絶対的に抑えて
    おかなくてはいけない
    .
    .
    .
    「新しい生命など産まずに
     ずっと生き続ければ良いのに
    .
     もしそれが可能になれば
     人はもう子供を産まないだろうか
    .
     永遠を手に入れることで
     愛情は退化するだろうか?」
    .
    .
    「四季 夏」の中から
    後のWシリーズに繋がる
    布石を見つけた時には
    .
    マジで鳥肌が立ったな
    .
    .
    .
    .
    #四季シリーズ
    #森博嗣
    #講談社ノベルス
    #読書好き
    #ブクログ

  • 森さんの殺人には、動機と言うものは存在しないのでは?ストーリー自体はイマイチ好きじゃないけど、読むのは楽しい。

  • 夏と前後してしまった

    森博嗣のすべFシリーズは、毎回自分の状態とリンクする

    私は自分を保つため、何人かの自分を切り替えて生きている
    四季と同じ

    そしてだんだん統合してきている

    四季の考えることは、冷たくなっていた頭脳だけの状態の私ととてもよく似ている

    人は、壊れていると思うだろうが、壊れないと取り戻せなかったものを取り戻している

    なかなか捉えられない今の自分を再認識させてくれた

    秋冬も楽しみ

  • S&Mシリーズのスピンオフ
    まだ『すべてがFになる』しか読んでないけど、読んじゃった

    面白かった点
    「キシオ」の一人称にだまされた
    事件も起こるが、それはただのスパイス的要素
    設定と展開を楽しむ本

    イマイチな点
    紙面構成がラノベっぽい
    目が滑る

  • 既読

  • 過去の既読本

  • 森先生の作品は数学的に面白く、読みたくなって読んでしまった。

  • “人生の価値観”に風穴を開ける一冊
    開いた穴は時間で塞がることはなく、再読した私を再び置き去りにしてゆく。

    「生きていることが、どれだけ、私たちの重荷になっているか、どれだけ、自由を束縛しているか、わかっている?」

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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