- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062755689
感想・レビュー・書評
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わからないうちに話が進んで話が終わってしまった
他の本も読んで理解を深めていきたい -
真賀田四季という天才のエピソードが綴られた本。
幼い頃の彼女が、何をどう考えていたのか。
真賀田四季の別人格「栗本基志雄」の一人称「僕」と、
真賀田四季の兄、真賀田基志雄の別人格「透明人間」の「僕」
途中で少々混乱してしまった。
私のような凡人には、天才の思考は難解で、
これまでのシリーズの中では一番読み進め辛かった。 -
人格とは何なのか、自分とは何者なのか、アイデンティティとは。そんなこんながめまぐるしく心に問いかけてくる。透明人間にファンタジーな感興を抱きながら、他方、非現実な設定に鼻白んでもいたが、虚を突く事実に思わず声をあげてしまった。じ意想外すぎる展開、わりじわりと一つの事実に収斂し迫っていく過程に興奮が止まらなかった。
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一年半ぶりの再読。「SMシリーズ」と「Vシリーズ」を読了済みの人向け。
四季の幼少期を描く一冊。
天才少女四季の頭脳の明晰さと子供ならではの肉体的な制限、内面に残る子供っぽさというアンバランスさが垣間見えるのがこの「春」だ。また「SMシリーズ」「Vシリーズ」の登場人物たちと幼少期の四季との接点が窺える点で、森作品を読破しているファンにはたまらない。
事件が出てくるもののフェアではないため本格ではないし、叙述トリック的なものも、うまく機能はしていない。ただ、これはきっと森氏としてはミステリとしての位置づけではないと思うのだ。ただ四季の思考を、行動を、これから物語に決着をつけるに当たり書いておくべきものであり、森氏が大切にしてるキャラクターの四季を書きたい、と氏自身が思ったのではないだろうか。
「四季」シリーズのなかではやや印象が薄い気がする。でも個人的にはトリック云々よりも森博嗣のあの、気品がある詩のような文章が好きだから森ファンだというわたしにとっては満足。 -
森博嗣だなという小説
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事件というより四季ちゃんという人間にフォーカスを当てた作品だったね。
普通にミステリー読みたいと思って買ったからちょっとがっかりしてしまった。 -
記録
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子供時代からなかなかにぶっ飛んでる四季博士。これまで読んだ20冊が四季博士の元で繋がっていくのが楽しみ!
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天才に見えるものは自分たち凡人には理解できない。現実ではなく、四季の頭の中を見ていたのか。四季を理解できずに終わってしまった。
森博嗣もまた天才だなと感じた。最終場面での文章力に感動した。恐るべし。 -
天才・真賀田四季。すべてはFになるで衝撃のデビューを果たし、以来森作品に絶大な影響力をもたらした人物。その人の誕生、成り立ち、生い立ちが描かれて、凡人には到底理解できない領域に彼女はいたのだと自分との距離がとてつもなく離れていると感じたと同時に感動すらした。
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ついにきた四季シリーズ。
誰が誰なのか混乱させる手法、
このきしおは誰なのかを考えながら。
四季が四季になった理由、
殺したい理由はここにある、ということなのかな。 -
四季シリーズ以前のものがここで関連してきます。そこでちょっと興奮しますね。独特の哲学的な言い回しにちょっと疲れるところがありますが、登場人物は魅力的です。
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天才科学者真賀田四季の物語。第一巻の春は四季の幼少期の物語。子供の頃からすでに圧倒的な存在感を持つ四季。その存在感に途中で起こる殺人が霞んでしまう。しかし、他のシリーズとクロスするので森作品が好きなひとは引き込まれる。
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四季がまだ四季ではなかったころ。四季へと成ってゆく道程。