四季 春 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3905
レビュー : 342
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755689

作品紹介・あらすじ

天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考するその能力に人々は魅了される。あらゆる概念にとらわれぬ知性が遭遇した殺人事件は、彼女にどんな影響を与えたのか。圧倒的人気の四部作、第一弾。

感想・レビュー・書評

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  • 想像以上に難しい。
    天才、真賀田四季の話なんだから難しいだろうなーとは思ってたけど、初読じゃ何が何だかさっぱり(笑)

    結局其志雄は何人いたんだ?

    でも、Vシリーズからもたくさんキャラが登場するし、S&Mからも登場するし、森ミステリーのキャラ萌えにはたまらんシリーズですよね、これ。
    こう見ると、四季はすべての主要メンバーと会っていそう(笑)

    とりあえず再読してます。再読して「夏」を読もう。

  • 何年も前に図書館で春夏秋冬とすべて読んだのだけど
    そのときは春だけ購入しませんでした。
    読み返したいと思わないと判断しました。

    けれど最近、好みが変わったので
    夏と秋を売り払いました。
    この2つは手元になくとも自分の頭の範囲で記憶できるような感じがしたから。

    冬のみ手元に置いたのは
    冬の世界は私の想定の埒外すぎて再生保存できないから。

    それで急に春が気になって
    そもそもの根源を確認したい、と思ったのです。
    なぜでしょう。

    冬で、四季がある概念をウォーカロンに吐露したことにある気がします。
    ある意味でようやく。
    それが大人になる、ということ。
    とわたしも思いました。

    だから、超然としたこどもの四季を見たくなりました。
    なつかしくも不器用で孤独なこどもの姿を。

    何年もたってからこういう楽しみ方があるのですね。
    書物はなにひとつ変わらないのに。

  • 最初にこの作品を読んだのが、よかったのか悪かったのか。この作家の作品は、ほとんどがリンクするみたいなので、何冊か読まないと理解出来ないのかも。はまる人は、はまるんだろうなあ。

  • 人格とは何なのか、自分とは何者なのか、アイデンティティとは。そんなこんながめまぐるしく心に問いかけてくる。透明人間にファンタジーな感興を抱きながら、他方、非現実な設定に鼻白んでもいたが、虚を突く事実に思わず声をあげてしまった。じ意想外すぎる展開、わりじわりと一つの事実に収斂し迫っていく過程に興奮が止まらなかった。

  • 天才だが子供

  • 「すべてがFになる」がきっかけで、森博嗣作品を読み始めた。
    犀川の一歩引いた態度や、西之園萌絵のエキセントリックな行動に魅せられてS&Mシリーズを読んでいたのだと思っていた。
    が、どうも違ったようだ。
    私は天才に魅せられている、特に森博嗣の描く天才はいい。

    小説に、いや、物語全般に於いて
    読み手が予測できない様な言動や思想ってのは
    読み手に不信感を与えたり、不自然さを感じさせてしまう。
    だから、一般的に物語の登場人物は
    受け手の予測の範疇を超えた言動はしない。

    森博嗣の描く天才はそれを簡単に超えてくる。
    考えていることが全く読めない。
    それでいて、人として不自然さを感じさせない。

    森博嗣の描く天才を内から外から眺めることは
    私にとって未だ見ぬ天才の思考に触れることが出来る
    非常にエキサイティングな時間だ。

  • 一年半ぶりの再読。「SMシリーズ」と「Vシリーズ」を読了済みの人向け。
    四季の幼少期を描く一冊。
    天才少女四季の頭脳の明晰さと子供ならではの肉体的な制限、内面に残る子供っぽさというアンバランスさが垣間見えるのがこの「春」だ。また「SMシリーズ」「Vシリーズ」の登場人物たちと幼少期の四季との接点が窺える点で、森作品を読破しているファンにはたまらない。
    事件が出てくるもののフェアではないため本格ではないし、叙述トリック的なものも、うまく機能はしていない。ただ、これはきっと森氏としてはミステリとしての位置づけではないと思うのだ。ただ四季の思考を、行動を、これから物語に決着をつけるに当たり書いておくべきものであり、森氏が大切にしてるキャラクターの四季を書きたい、と氏自身が思ったのではないだろうか。
    「四季」シリーズのなかではやや印象が薄い気がする。でも個人的にはトリック云々よりも森博嗣のあの、気品がある詩のような文章が好きだから森ファンだというわたしにとっては満足。

  • 創作において天才キャラというのは作者の力量が問われる非常に高いハードルなのだけれど、軽々と越えるどころかもはや雲の上。     
    しかし各務がこんなにガッツリ関わってくるとは驚いた。   
    そして聞いたことある名前はちらほらと登場。    
    なるほど……つまりは……、そういう……。

  • 透明人間は最初から四季の創造物?
    四季はS&Mシリーズの重要人物と知って、四季シリーズのみならず、「すべてがFになる」を近いうちに読まなければと誓った読後でした。

  • 今まで読んできた森作品の中で一番好きな登場人物。
    彼女のことが気になっていたのでスピンオフ作品があって嬉しい。
    Vシリーズのなかの紅子との会話で「貴女が見ているのは僕の妹です」というセリフの意味がやっとわかった。
    「マスコミでは話題だけどもアカデミックな場では相手にされない」「身分も業績ももたないからだ」

  • S&Mシリーズのスピンオフ
    まだ『すべてがFになる』しか読んでないけど、読んじゃった

    面白かった点
    「キシオ」の一人称にだまされた
    事件も起こるが、それはただのスパイス的要素
    設定と展開を楽しむ本

    イマイチな点
    紙面構成がラノベっぽい
    目が滑る

  • 既読

  • 過去の既読本

  • 森先生の作品は数学的に面白く、読みたくなって読んでしまった。

  • “人生の価値観”に風穴を開ける一冊
    開いた穴は時間で塞がることはなく、再読した私を再び置き去りにしてゆく。

    「生きていることが、どれだけ、私たちの重荷になっているか、どれだけ、自由を束縛しているか、わかっている?」

  • ついにきた四季シリーズ。

    誰が誰なのか混乱させる手法、
    このきしおは誰なのかを考えながら。
    四季が四季になった理由、
    殺したい理由はここにある、ということなのかな。

  • 2018/06/15

  • 四季シリーズ以前のものがここで関連してきます。そこでちょっと興奮しますね。独特の哲学的な言い回しにちょっと疲れるところがありますが、登場人物は魅力的です。

  • S&Mシリーズの「すべてがFになる」で鮮烈なイメージを残した真賀田四季を主人公に据えた四季シリーズ1作目。
    物語は全編「ぼく」視点で描かれていて, そのぼくの正体が物語中盤から「もしやこれは四季の人格では?」って気付くのだけど, それにしては実在する其志雄の描写もあって混乱した。
    結局のところ, 真賀田四季・四季の人格である栗田基志雄たるぼく・真賀田基志雄・真賀田基志雄の人格である透明人間たるぼく, の4人が主要人物であり, 語り手はぼく2人の視点で書かれているから混乱する。

    S&Mシリーズ・Vシリーズとのクロスオーバーがあり, 森博嗣のシリーズ作品のファンとしてはたまらない作品。
    紅子に萌絵パパと幼い萌絵が登場し, 終わりが始まりとも言えるワクワクするところで本作は終わる。まさに序章の「春」, つながる「春」。四季シリーズのこれからの展開が楽しみすぎる。

  • 四季にとって大事な存在である其志雄。
    其志雄は唯一の、四季に一番近い理解者だったかもしれない。
    おそらくこの二人はよく似ていて、そしてどこが違ったのか、違ってしまったのかを考えてしまった。
    同じような行動をしていても付随する意味がまったく違った。一方は破滅、一方は自分が生きるためだ。これを彼女が悲しむ理由はわかる気がする。

  • なんかもう天才過ぎてわけわかんないんだけど、真賀田四季だから許せるって言う不思議な感じでした。
    赤緑黒白のまんまのシーンが四季(其志雄)側から読めたのはタイムリーだったし面白かったなぁ。
    肉体がある方の其志雄がどうして母を殺さなくてはいけなかったかがピンとこなかったけど。

  • 2018年3月9日購入。
    2018年3月28日読了。

  • 天才科学者真賀田四季の物語。第一巻の春は四季の幼少期の物語。子供の頃からすでに圧倒的な存在感を持つ四季。その存在感に途中で起こる殺人が霞んでしまう。しかし、他のシリーズとクロスするので森作品が好きなひとは引き込まれる。

  • 私を置いていかないで!
    最後のセリフが突き刺さる。今までの孤独、そしてこれからの孤独に彼女がどう向き合っていくのか。
    続きを読めば、その声に耳を傾け続けられるであろうか。
    理解しようとしなければ、いつまでもその溝は埋まることはない。目をはなさずいられるだろうか?
    自分との闘いだ。

  • 【極個性】
    小説です。

    ほしいキャラです。

  • 四季がまだ四季ではなかったころ。四季へと成ってゆく道程。

  • 3.5
    S&MとVをつなげる集大成的な感じ。四季の生誕から幼少期の話。一度読んだものは忘れず映像として記憶に残りその読み込みも瞬時にできるらしい。3、4歳で数学物理の書物での言葉の曖昧さをなくすために英語ドイツ語をマスター。初見の人とは5分程度話して急にしゃべらなくなる。時間を浪費する人とはしゃべらない。其志雄は多重人格の四季の一人のよう。日本メタナチュラル協会の若い時期の佐織が登場。協会の会員に神を信じさせるにあたり自分が信じていない。自分を神様だと信じたらよいではないかとの四季の提案に感銘を受ける。各務亜樹良が四季の協力関係も出てくる。赤緑黒白で出てきた紅子との図書館でのやりとりが四季目線でリピされる点もつながりが分かって面白い。
    これまで出てきた人物とのつながり少しずつ見えてきて面白い。四季の神童っぷりも面白くすべてがFになるを読み直したくなった。

  • 四季シリーズ一作目。
    あの真賀田四季の幼少時の物語。
    生まれてからすぐの記憶すらも持っている少女は、すぐに天才少女として名を馳せることに。
    しかしその中にも複雑な人格が。実在の其志雄と内面の基志雄に気付くまで、物語の大半はわけがわからないことに。
    後半になってようやく、ああそうだったのかと納得しましたが、内面で話をしていてもわずか六歳で難しいことを議論するので、ちょっと読み飛ばし。おばちゃんにもわかるように話して(笑)。凡人には辛いわ。
    この辺りの年齢でVシリーズの紅子と遭遇。

  • 真賀田四季という天才のエピソードが綴られた本。
    幼い頃の彼女が、何をどう考えていたのか。

    真賀田四季の別人格「栗本基志雄」の一人称「僕」と、
    真賀田四季の兄、真賀田基志雄の別人格「透明人間」の「僕」

    途中で少々混乱してしまった。

    私のような凡人には、天才の思考は難解で、
    これまでのシリーズの中では一番読み進め辛かった。

  • すべてはここから始まった。未来の世界の礎を築いた天才・真賀田四季、世界の理、人の心までも観察の対象となる。果たして彼女は神か悪魔か。

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著者プロフィール

森 博嗣(もり ひろし)
1957年、愛知県生まれ。作家、元研究者。名古屋大学工学部建築学科、同大学大学院修士課程修了を経て、三重大学工学部助手、名古屋大学助教授。名古屋大学で工学博士を取得し、2005年退職。学会で数々の受賞歴がある。
作家として、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、同作で作家デビュー。S&Mシリーズとして代表作の一つに。『スカイ・クロラ』シリーズは本人も認める代表作で、2008年アニメ映画化された。その他にも非常に多くの著作がある。

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