四季 夏 Red Summer (講談社文庫)

  • 講談社 (2006年11月15日発売)
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本 ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784062755696

作品紹介・あらすじ

四季、13歳。
あの夏、あの島で何が起こったのか?
孤島の事件、その真相を描く「四季」4部作、第2弾。

13歳。四季はプリンストン大学でマスタの称号を得、MITで博士号も取得し真の天才と讃えられた。青い瞳に知性を湛えた美しい少女に成長した彼女は、叔父・新藤清二と出掛けた遊園地で何者かに誘拐される。彼女が望んだもの、望んだこととは? 孤島の研究所で起こった殺人事件の真相が明かされる第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 「すべてがFになる」を中断して読み始めた四季シリーズ、夏が終わる前に「四季夏」を手に取りました。

    春を読んでから季節も変わり、少し思い出しながらになりましたが、やっぱり面白いですね。
    13歳の四季ちゃんの13年分の記憶。”忘れる”という体験とはどういうものか、
    遊園地で美術品泥棒と鉢合わせ、首を絞められて一時記憶が途切れるーこういう感覚か、、

    夏は自ら経験し、理解してみようかという四季の好奇心からなるような展開でした。

    とは言え、13歳の四季ちゃんの妊娠、両親の殺害、ストーリーの展開として必要な要素だったのかもしれませんが、少なからず同世代の子への影響を考えると、人気のあるシリーズというだけに複雑になりました、、

    今後の展開など知らないこともありますので、今回星の評価はお休みさせていただきます。m(._.)m

  • 四季シリーズってスピンオフ的な話なのかと思ってた。飛ばしてGシリーズに行かなくて良かった˙ᴥ˙

    四季がだいぶ普通の女の子っぽく成長してきたな、と思ったら…。天才の思考はまったく…。

    Vシリーズの後日譚、そしてS&Mシリーズのプロローグ的な物語でしたね。「すべてがFになる」を読み直したらまた違った感想になりそうです。全シリーズ通して読んでる人ほど楽しめるのっていいですね˙ᴥ˙

    Vシリーズの面々に会えたのが嬉しかった( * ॑꒳ ॑*)
    そして喜多北斗と犀川創平!
    さすがに気付きますそういう事だよね˙ᴥ˙

  • 四季の青春というか色恋沙汰というか、珍しいお話でした。葛藤する四季が可愛らしかったです。
    そして、各務が、、、林が、、、と盛り上がり要素が沢山あり、息つく間もなく、あのラストです。

  • 真賀田四季に惚れられる男の気持ちってのはどんななのだろうな。     
    そう言えば真賀田四季って両親を殺害したんだっけか。    
    すべF読んだのがもう7年前。そりゃ覚えてないわな。   
    そして7つ歳をとった今となっては新藤さんに同情してしまう。まぁ誰も彼女に抗うことはできないのだが……。   
    交わされた約束……。     

    ひょっこり登場する喜多くんと犀川くん。ここまでくれば鈍感な私でも嫌でも分かる。分からざるを得ない。凄いなぁ……。

  • 夏が終わった。

    四季が両親を殺した理由が明らかになった。
    それは天才ゆえの理屈だった。
    S&Mシリーズの補完シリーズとして存在するのが四季シリーズなんだな。

  • 「春」が難解だった為、あまり期待もせずに読み始めたが、
    こちらは「春」とはまたガラっと変わって面白かった。

    この「夏」は、これまでのシリーズを読み進めてきた人には
    ご褒美的なお話。

    「保呂草」さんと「各務亜樹良」の意外な関係。

    そして、「林」さんのフルネーム!!


    真賀田四季が一人の男性を愛し、そして両親を殺害するに至るまでの話。
    真賀田四季の妊娠・・・・

    あらゆることが起こりすぎて、展開も早く
    あっという間に読み終わってしまった。

  • 久しぶりに本を読める身体になったから、そにへんにあったものを

    「すべてがFになる」
    につながる話
    春夏秋冬シリーズの夏

    過去の自分が今日の自分の為に用意してくれていた本
    まさにタイムリー

    ここんとこずっと幼い頃の両親とのトラウマに向き合いながら、自分の中から噴出する予測不能なエネルギーを感じながら、読んだこの本の四季はまるで自分だった

    四季よりも、もっと野生的でもっとアホだけど、彼女が捉えている世界の認識の仕方などは共通するものがある
    私は熱くて冷めてる

    この本でそういう自分が再確認できた

  • 四季の両親殺害の裏話。
    天才も人の心があったのかな

  • ある意味「すべてがFになる」のプロローグです。四季が引き起こしたあの事件の真相が明かされる。…彼女に近い思考で犯罪に手を染める輩?現実世界にけっこういそうですね

  • 四季四部作の第二弾です。
    「すべてがFになる」で始まった読書ですが、
    とうとう事件の背景が…!

    感想を書くためにパラパラ読み返しましたが、
    Vシリーズを読み終わった今、
    いくつかの繋がりに感動。
    先にVシリーズを読めばよかったかも、と。苦笑

    真賀田四季のなかに瀬在丸紅子の存在感。
    各務と保呂草、林に祖父江。
    Vシリーズの登場人物たちがかなり出てきます。

    そして、途中からは驚愕でした。
    真賀田四季に感情はあるのか。
    なぜ叔父なのか。
    どこに向かうのか。

    最後は畳みかけるような展開で、
    読み進める手が止まらず。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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