四季 秋 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755702

作品紹介・あらすじ

妃真加島で再び起きた殺人事件。その後、姿を消した四季を人は様々に噂した。現場に居合わせた西之園萌絵は、不在の四季の存在を、意識せずにはいられなかった…。犀川助教授が読み解いたメッセージに導かれ、二人は今一度、彼女との接触を試みる。四季の知られざる一面を鮮やかに描く、感動の第三弾。

感想・レビュー・書評

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  • 萌と犀川、各務と保呂草の恋愛のストーリーでした。また四季から"すべてがFになる"の内容について語られます。そして萌と紅子が会います。これまでのシリーズを読んでいる人にとってはなんとも贅沢な内容です。

  • 扇風機と太陽の例えは流石としか。
    これで紅子さんと林さんの違和感がやっと拭えた。

  • 四季の各巻はS&Mシリーズのどのタイミングで読むのがベストなのかと考えてしまった。少し先に進んでしまったようなので、今度はS&M に戻ろうと思う。
    秋はもっとも構えないで読めたもので、犀川と萌絵のカタツムリラブストーリーが飛躍した巻だった。

  • S&Mを主軸にVそして四季。    
    さながらオールスターゲームの様相。      
    いやぁ読んでて楽しい。   
    言いたいことは色々あるけれど、楽しかったの一言に尽きる。    
    こういう作品(シリーズ?サーガ?)をもっと色々読みたいなぁと思う今日この頃でした。

  • S&MとVシリーズファンにとっては最高の一冊!

  • さいこうだった、、、。
    夏でご褒美はおしまいかと思ってたら、
    まさかのもっとご褒美がきた。

    萌絵ちゃんと紅子さんの
    会話のシーン、泣きそうになった。
    保呂草さん、このふたりを「似てる」って言ってたよね

    S&Mシリーズが、もえちゃん可哀想、、
    で終わったから、幸せそうにしててすごく安心した。


    、、、でさ、
    ミチルのクローン、、細胞、、
    ってもしかして「女王の100年密室」につながるのかしら、、、
    森博嗣、天才かよ。
    もう絶対すぐ読み直す。
    100年シリーズだいすきなのよ


  • 全てはFになるから4年後の話。S&MとVメンバーが四季を追って出会っていく。多くのことがつながっていき非常に面白い。萌絵の精神的成長も。四季への憧れ、恐怖、嫉妬。そして気づき、解放。S&MとVを読んできたご褒美みたいな感じ。
    四季の両親殺害から19年後、全てはFになるのときは四季29歳らしい。両親殺害と全てはFで2度も自分の血を断ち切ろうとした行為に精神と肉体のつながり方が常人と違う点が見える。儀同世津子は祖父江と林と子供で犀川とは異母兄妹のよう。椙田泰男=保呂草と儀同との四季についてやりとりもある。椙田は四季の近くにいるであろう各務を追ってきた那古野に帰ってきたらしい。NSランド、MF社、スワニィ博士の話も。その2年後、萌絵D1のとき四季35歳らしい。世津子と3歳違い。ミラノで保呂草が各務と再会。エンジェルマヌーヴァ。萌絵達は、全てはFのときの遺留品のレゴから四季のメッセージを掴む。モンドヴィでS&M、Vメンバーの出会い。萌絵と保呂草=秋野再会による確執。四季との再会。ミチルは事故死かつ自殺だったと。四季のミチルへの愛も感じられる。萌絵が紅子と会う。太陽を好きになったか扇風機を好きになったか。四季への嫉妬に対して、メキシコが晴れていたら日本は損をするか。

  • 「夏」と同様に、こちらも展開が早く面白い!

    「萌絵」×「犀川」の指輪の話、
    「四季」に対する「萌絵」の嫉妬。
    ↑この辺は女性にはたまらない!?

    私は「四季」より「萌絵」「犀川」「保呂草」こちら側の
    人間の方がよっぽど気になる。

    「秋」もまた、ご褒美的なお話が多く、大満足でございました!

  • 瀬在丸紅子がかっこいい。
    林や四季が惹かれるのも納得。

    春、夏と四季目線だった物語が、今作では犀川、萌絵、各務、保呂草を中心に進んでいくので、S&Mシリーズ・Vシリーズのファンにはたまらない。

    みんなそれぞれが歳月を重ね、人間としても成長しているのも見所。
    今まで点と点だったものが線になったような一作。
    今までで一番楽しめた。
    いよいよ次で本シリーズが終わると思うと少し寂しい。 

  • もうなんかすごいご褒美。ほんと読んでて楽しいな〜。最後の萌絵ちゃんと紅子さんの会話がすごく印象的で、そこだけすごく覚えてた。

    保呂草さんが案外粘着質で可愛らしく思える。色んなものに執着がなさそうなのに、各務亜樹良は諦めきれないんだなあ。記憶してたよりも2人が好ましいカップルでよかった。いいコンビだよ。

    犀川先生と萌絵ちゃんも、ちょっとずつ進展してて微笑ましい。国枝先生もいい。ずっと読んでると、たいていの登場人物はみんな愛着が湧いて好きになるな。C大も山吹さんも出てきたし、Gシリーズも思い出しながら読めてほんと贅沢!

    ずーっとみんなの年齢を計算しながら読んでたけど、本人のセリフ以外だと印象でしか年齢が書かれてないから、なんかぜんぜん計算合わなくない??ってなる。年表が欲しい。

    春、夏は真賀田四季目線で世界を見ていたけど、秋は完全に真賀田四季に置いて行かれて残像だけ。萌絵ちゃんが思ったみたいに、読んでる私も人類が天才に見捨てられたみたいに感じる。もう、真賀田四季の頭の中は見せてもらえないんだなあって、勝手に寂しくなる。

    とはいえ冬も楽しみ!そのあとのGシリーズ、Xシリーズは途中まで買ってるはずだから、探さなきゃな。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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