四季 冬 Black Winter (講談社文庫)

  • 講談社 (2006年12月15日発売)
3.66
  • (261)
  • (323)
  • (546)
  • (53)
  • (5)
本棚登録 : 4237
感想 : 254
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784062755719

作品紹介・あらすじ

生と死そして時間。
すべてを超越し存在する、四季。
天才の成熟と到達。「四季」4部作、美しき完結編。

「それでも、人は、類型の中に夢を見ることが可能です」四季はそう言った。生も死も、時間という概念をも自らの中で解体し再構築し、新たな価値を与える彼女。超然とありつづけながら、成熟する天才の内面を、ある殺人事件を通して描く。作者の1つの到達点であり新たな作品世界の入口ともなる、4部作完結編。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 四季シリーズ最終巻
    「春」以上に難解だった…|ω・*)

    時系列もバラバラ、夢の中なのか、未来(100年後?)の話なのか。
    四季の中では時間も空間も概念がないので、そもそも関係ないのか。

    四季のクローン(ミチル)の話。
    久慈博士の曾孫と四季の子孫の脳移植の話。
    これらは今後のシリーズに関わってきそう。

    思考する事だけが自由である。文字を書く事も喋る事もスローで、生きている事自体が思考する妨げになってると考えてる四季。なのでいずれはこんなSFチックになるのではないかと思ってた。

    次はGシリーズかな
    百年シリーズはどのタイミングで読もう

  • 四季シリーズ完結。
    百年シリーズの前日譚。
    四季の純粋さ故の超越感を堪能しました。

  • 文学的で抽象的で幻想的なお話でした。わたしの理解力では時代がどこなのか終えませんでしたが、四季の細胞が、、、という今後に繋がりそうな重大なエピソードがあり、楽しみです。

  • 複数回読み返して、やっと感想を書けるまで整理できた。それほどまでに、天才「四季」の思考は広大だと感じた。

    ある章に四季と娘の会話とも解釈できる箇所がある。
    その深さ、趣き、静謐さ、ほのかな温もりの美しさに何度も読み返してしまった。
    この数ページを読むだけでも価値があると、私は思っている。

    『祈りにも似た、美しき完結編』
    帯に書いてある「祈り」という、その言葉がこれほど似合う小説もなかなかないと思う。

  • 今までに何回読んだかわからないし、これからもきっと何回も読む。すべてがFになるからの繋がりを愛してる。

  • 真賀田四季の世界に入り込む。    

    生と死そして時間。すべてを超越し存在する、四季。   
    そして語られる彼女の子孫について。    

    震えるほど面白い。

  • 四季シリーズ最終巻。

    「春」と同様に難解だ・・・。

    場所はどこなんだろう。これは何時の話なんだろう?
    夢の中なのか、はたまた現実なのか・・・。

    長し読みではちょっと理解に苦しむところがある。


    今ここまで読み終えて思うことは、

    「すべてがFになる」から再読したいなぁということ。

    もう一度読むと、何かを掴めそうな気がする。 

  • 四季 秋のような感動よりも、やはり凡人には難しい話、、、
    そしてどこかにつながっていくのかな

  • 四季シリーズはS& MシリーズとVシリーズを読んでいないとわからないでしょうが、読んだ人にとっては、次のシリーズを匂わせる絶妙な展開でした。ファンにとってはオールスター作品ですね。

  • 百年シリーズにも出てくるキャラクターの名前が、という事は百年後の世界の話なのでしょうか。

    読者をどこまでも謎に導く四季。
    四季の圧倒的に長い時の流れ。
    犀川先生が四季の内部に取り込まれなかった理由や四季の涙、その他にも印象的なシーンが。

    内容を理解するのは難しいけど
    S&Mからの一連のシリーズにおいて
    秋と冬はターニングポイントだなと感じました。

全254件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森博嗣の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×