九十九十九 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 858
レビュー : 108
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756242

感想・レビュー・書評

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  • 2019/01/05 廃棄

  • 訳は分からない。しかし泣いた。

  • 九十九十九はその名前を理由に3人いる。最後にラスト6話の九十九十九と前章7話の九十九十九が戦って、更には1話から通して世界を経験している九十九十九とも戦う。戦いを通じて、ラスト6話の九十九十九は次の新7話に移行することを拒む。だけどなんだかんだ6話にいちゃいけないと6話のお嫁さんに説得されて新7話にいくことを決意する。まだアポカリプスの見立ては終わってない。
    家族愛の存在を信じ、その在りかを求める九十九十九永遠の旅。
    登場人物はオリジナルでなくJDCものなので、この後のディスコ探偵水曜日のための習作なのかなと思う。

  • こりゃもうほんとに衝撃だった。
    初の舞城王太郎体験。

    息苦しいほどに句読点もなく詰め込まれた文章、
    だけど謎のスピード感にどんどん読んでしまう。
    「読めてしまう」んでなく、「読んでしまう」。

    グロくてクレイジーで限りなく悲しくて意味不明で。

    元ネタを全く知らないけど、
    メタ的に進むストーリィに引きこまれた。

    何度巡っても、世界の形は残酷で、悲しみが広がる。
    九十九十九がどんな存在だったとしても、
    直視すれば気絶するほどの美形だろうが、
    三ツ頭の恐ろしい存在だろうが変わらない。

    物凄く力のある現代ポップアート(しかも露悪的なやつ)を見た感じ。

    本当に衝撃のひとことに尽きる。

  • -

  • 頭がーーーん…となった。これはすごい。

  • 大澤真幸の「不可能性の時代」で紹介されたため読んだ本。
    「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の
    レビューでもちらりと触れました。


    舞城王太郎が書いたこの小説、
    世間のライトコンテンツで描かれる無限ループ性に、終止符をうってみる、
    ということをしたかったのかもしれない。

    大澤真幸の言う「選択」の象徴、「同人誌の流行」。
    自由にキャラクタの物語を変えられる同人誌は
    「自由」「選択」という時代の表れらしい。
    また、世間のライトコンテンツに見られる「無限ループ」という設定も、
    同人誌のような「書き換え」によって無限な膨張の象徴、らしい。

    ここで九十九十九を見てみる。

    無限ループ性をしっかり備えている。
    そして次章が前章を内包していき、終わりがない。
    「自由」「選択」の象徴である無限ループの世界。

    そこに舞城は、ピリオドを打つという作業をした。

    「自由による束縛感」からの開放が必要なんじゃないの?
    もしくは、それをみんな望んでいるんじゃないの?

    なんて言いたげに。
    そういう社会背景性が、読み取れる(あるいはこじつけられる)。

    というのが大澤真幸の論のばっくりしたものだが、
    やはり、これはいえていると思う。


    何故なら、主人公が狙い済ましたように、同人誌的だからだ。
    主人公「九十九十九」は、別の作家の小説の、主人公なのだ。
    ここに「同人誌性」への意識が見られる。

    つまり、主人公も「自由」「選択」の象徴なのだ。
    その象徴的な主人公が、象徴的な無限ループの物語を生きる。
    おそらく舞城王太郎はこれを意識してやっている。
    それくらいの裏を期待をさせる作家なのである。

  • 清涼院流水トリビュートで、JDCの九十九十九をモチーフとして舞城王太郎が描いた小説。
    メタにつぐメタ、限りないメタの世界が構築されている。
    言葉遊びという清涼院流水の作風や設定はある程度意識して用いられているものの,清涼院流水作品とは全く異なる世界がある。
    はっきり言って,理解することは不可能である。
    しかし、分からないが素晴らしい作品であることは間違いない。

  • 読み始めてからすぐに話に引き込まれ、物語が進んでいくうちにどんどんハマっていった。話の構成の仕方もおもしろい!
    さすがは舞城王太郎。さすがと思わざるを得ない。
    かなり分厚い本だったが、全く苦にならなかった。

  • 正直、分かりません。

  • 恐ろしく複雑な構造のメタミステリ。右脳で読む感じがなんともいえない。

  • 究極のメタミステリ。

  • 清涼院流水におけるJDCシリーズのトリビュート作品の一つ。

    オマージュ作品としての魅力ももちろんだけれども、それ以上に本家JDCシリーズを超えるメタっぷりと、飛びぬけた文体は、まさしくまいじょーそのもの。

  • 母親が子どもを愛していて、同時にとても憎んでいるというものすごくシンプルなことを、舞城が書くとこうなる、という1冊。読み終わってぐったりするくらいの過剰さの向こう側に、誰かとひとつでありたいという欲望の根源的なせつなさみたいなものが横たわっている気がした。

  • やっぱいいわ。再確認!

    清涼院流水って架空の人物だとばかり・・・

  • すげぇ面白かったです。うん、とても読むのが楽しかった。記憶力乏しい私なので何度も何度も前に戻っては進んでの繰り返しだったけど、好きだなぁ。好き嫌いはとてもわかれそう。痛いの駄目な人は、駄目なんでしょうね。うーん舞城王太郎さんいいな!清涼院流水さんのも読んでみようかと思います。

  • 2007/1購入。2007/2読了。<br>
    前半から特異すぎるストーリー展開で、半分おいてけぼりになりながらも、面白いので読んでました。でも、単なるエログロナンセンスなんだよね、と思ってたら。<br>
    ラスト二話で殺された。酒飲んでたからかもしれないけど、すーっと収束していく(相変わらずトンデモではあるんですが)物語に、ただただページを繰ってました。傑作でした。<br>
    正直、舞城はイマイチ好きじゃなかったんですが、かなり見直したかな。

著者プロフィール

1973年、福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を受賞しデビュー。03年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。『熊の場所』『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『短篇五芒星』『キミトピア』『淵の王』『深夜百太郎』『私はあなたの瞳の林檎』など著書多数。12年には『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)の25周年に際して『JORGE JOESTAR』を刊行。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、『月夜のグルメ』(漫画・奥西チエ)の原案、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳ほか、短編映画『BREAK』や長編アニメ『龍の歯医者』の脚本、短編アニメ『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などをつとめている。

「2018年 『されど私の可愛い檸檬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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