お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756327

作品紹介・あらすじ

スマートに節約して豊かに暮らそう

買えないモノは欲しがらない。お金を出さずにあるモノで、心豊かな節約生活を送るフランス人。子育て、貯金、マイホームから、バカンス、冠婚葬祭まで、20年間パリで暮らした著者が、肌で感じたフランス人の知恵。本当に大切なものを見極め、自分の価値観で人生を充実させる、楽しくおトクなエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 先日まで読んでいたイギリスと似ているところもあり、また違うフランス人の生き方の話。
    日本は本当に物が溢れている国なんだなと、今まで当たり前のことも違う角度から見られるようにしてくれる本でした。

  • 今の本当のフランスをもっと知りたくなった。
    フランスに限らずいろんな国のこと。

    第4章までの衣食住に関する話は正直「?」と思うことばかり。日本人の中にもこういう人はいるし、これは文化の差っていうより、人それぞれってことでは?と思った。

    だけど、第5章の教育の話と第6章の義理と冠婚葬祭の話はすごく興味深かった。

    「セコハン」っていう言葉をこの本で初めて知ったし!
    印象に残ったこと
    ◆フランスでは教科書は上の学年の生徒から代々同じものが引き継がれている→今でもそうなの?時事更新とかあったらどうすんだろ。
    ◆フランスでは小さいころから革靴を履く→これはすごくいいと思う、日本でもぜひ。
    ◆フランスでは子どもは鉛筆ではなくボールペンで勉強する→まあ、たしかにそれはそれでいい気もする。
    ◆教科書は週末以外学校において帰る→宿題はないの?
    ◆外食産業で学生のバイトがないこと→うーむ
    ◆「おかえし」とか「とりあえずプレゼント」の概念がない→すっごいいい!大賛成!!
    ◆リスト・ド・マリアージュという仕組み→これ、素晴らしいと思う、日本でもできたらいいのに。ビジネスになりそうな気がする。
    ◆ヴィアジェという仕組み→これもすごくいいと思う。日本にもたしかに多様な仕組みはあるはずなんだけど、個人でやるっていうのがすごい。

    ヨーロッパと日本はやっぱり全然違うんだなあというのが読後感。
    ヨーロッパはヨーロッパでいろいろ問題も多いわけでどっちがいいってことはなくて、だな。

    以下、読んでる時に腹が立って書いたもの


    気に入らないなあ、こういうの。
    パリは好きだし居心地のいい街だと思ってる。
    でも、東京だって好きだし居心地いいよ。

    葉子さん、そんなにフランスが好きなら一生フランスに住んでればいいのに。

    ちょっとイラッとするね、この本は。
    たとえばこんな一節。

    「町ですれ違うパリジェンヌたちは誰一人として流行の服は着ていないし」ええっ!そうでしたっけ?
    わたし、パリに行ったとき、東京と同じくらいの割合で流行の服着てる人とすれ違いましたけど。

    あと、こんな一節。
    「あなたの家の冷蔵庫に残っている野菜だけで(中略)野菜ポタージュができてしまうのだから」
    えーと、残り野菜で味噌汁作りますけど、それとどんな違いが・・・・??

    いちいちカンに触るなあ、この本。
    この一節も。

    「今何が一番ほしいですか」と聞かれたらフランス人の多くは「愛」と答え、日本人は「お金」と答える。

    ・・・「答える」って断言してますけど・・・
    根拠は????
    明日から周りの日本人に聞いてみるわ(笑)

  • 文章がちょっとうまくないなーと思う。

    でも内容はなかなか興味深い。

    フランス人のこだわるポイントが日本人とかなり違っているのが
    興味深い。

  • フランス流子育て。子どもを呼ぶときは子供だけ、とか、お泊りは4歳から、とかイイナと思った。

  • お金の価値観だけでなく、フランス人の生活や文化について触れられている本。

    フランス人の生活が垣間見えて面白かった。
    特に娘さんの友達が、体操着にトランクスをはいていた話はフランスっぽくて笑えた。
    日本の学校だと持ち物なんかは特に細かい指定があるけど、もっと自由にした方が目的意識も身につくだろうし考える力がつくんじゃないかと思う。

    お金の使い方に関しても、シビアで合理主義。あるものでなんとか間に合わせようとしたり、お金で買えないものに価値を置く姿勢は見習いたいと思った。

  • 題名にあるお金の遣い方云々だけでなく、フランス文化の紹介も兼ねてる。
    普段日本文化にどっぷり嵌まってると思い至らない考え方や風習、文化を知れるのは面白い。
    何事も外の世界を見ると学ぶべき事が多いね。


    殊更、親仏ではなく冷静に見ている作者のスタイルも好感が持てる。
    ここは自分も取り入れたい、ここは別に共感はしない、と考えながら読むと自分の考えを整理できたりもします。


    なんにしろ、心が軽くなる本やった。

    3.5点!

  • フランスには行ったことないしフランスびいきと言うわけではないけど、タイトルに惹かれて読んでみた。フランス人に限らずこういう思考の人はいると思うが、共感する。ブランドものに興味がないってくだりが特に。作者はきっとサバサバした素敵な女性なんだろうと思う!押し付けがましくない文調がいいなと思った。友達になってみたい。

  • 私の人生の第二次読書ブームにのみ込んだ一冊。
    私を含めた日本人は貯金があってもどこか不安。ほとんどの家族や人がそんな感覚で「お金」を貯めたり使ったりしているのではないのかな。

    フランスと日本の違いが良く出ています。歴史や宗教性を踏まえながら国民性を紐解き、それがお金やモノへの価値観に現れています。

    大量生産大量消費の時代を経て、最近だとミニマリストの特集記事や本が、目に止まるようになりました。

    流行りに飲み込まれず、何があれば幸せか答えられる人の人生は、とても豊かなんだろうなと思う。

  • あまりにも時代概念が古く、参考になる箇所があまりない

  • フランスは良いところ!っていう著者の思いが沢山詰まった本。
    日本<フランスみたいなとらえ方なのかなっと思ってしまった。
    マルシェって日本でいう商店街や市場のことだけど、
    日本の商店街や市場とあまり変わらないので私には
    魅力がわかりません。

    こんな感じで価値観の違いなんでしょう。
    あと、著者のフランスに限らず日本で暮らした環境の
    違いの影響もあると思いますが、あまり共感できませんでした。
    私は、バケット・オ・ショコラの方が安くても、
    パン・オ・ショコラが食べたいです。

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著者プロフィール

エッセイスト。1979年に渡仏し、20年間、フランス・パリに滞在。フランスの生活文化や暮らしの分野をはじめ、ヨーロッパ全域に渡って多彩なテーマを取材し、雑誌などに寄稿。帰国後はエッセイスト、小説家として活躍し、著書は30冊にのぼる。そのかたわら、フランスの家庭的な焼き菓子を提供するサロン・ド・テ『ジョルジュ・サンド』を2007年にオープン。当店は2013年末、惜しまれつつも閉店する。20年間を過ごしたフランス・パリで得た見聞をもとに、日仏文化の違いを独自の視点からユーモアを交えて紹介した『お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人』(講談社/2007年)がロングセラー。近著は『フランス人は人生を三分割して味わい尽くす』(講談社α文庫、2015.8)。2016年初夏、宝島社より新刊発売予定。

「2016年 『人生後半をもっと愉しむ フランス仕込みの暮らし術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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