NO.6〔ナンバーシックス〕#2 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2007年2月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784062756358

作品紹介・あらすじ

必死でなければ生きられない
これが「現実(リアル)」なのか!?

2017年。聖都市《NO.6》を追われた16歳の紫苑がはじめて目にする外の世界、そして現実。ぼくは今までいったい何を知っていたんだろう? 何を見ていたんだろう? ネズミと暮らし始め、懸命に生きようとするが、「おれとNO.6、どちらを選ぶ?」と問われた紫苑は……。加速する運命が2人を襲う!

感想・レビュー・書評

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  • ♯2 ハラハラしながら読破し♯3へと
    自分の命の危険を顧みず大切な物を守るという貴重で稀有なガイドラインを持っている少年。だから魅せられるのかも。人生は守りだけでは面白くない。

  • 今回はゲートの外、西ブロックの詳細が語られる内容。ストーリーとして気になるのはネズミの心情でしょうか。紫苑に語りかける言葉と行動の矛盾の大きさが印象的ですが、その裏にはいったいどんな理由があるのか。世界観が明らかになるたび、これからの展開を想像してワクワクしっぱなしでした。次巻の展開も楽しみです。

  • 少しずつ物語が進み、紫苑が暮らしていた「No.6」という理想都市の本当の顔が垣間見えてきました。

    「寄生ハチ」という驚異がNo.6を襲うのか、はたまたそれは統治者たちの陰謀・計画なのか、謎は深まってゆきます。

    紫苑と暮らすうちに少しずつネズミの生活にも変化が訪れていることが分かり、彼らの関係性の今後にも目が離せません。

    といいつつ、単純な冒険YA小説のなかに、いちまつの説教臭さが漂っている気もします。主人公の独白が多いのが原因かとも思いますが、それもふくめて「あさのあつこ節」ということなのでしょう。

    物語そのものは続きが気になる終わり方でしたので、次巻も楽しみたいと思います。

  • 紫苑とネズミの会話がなかなか噛み合わないところがまた面白い。生きてきた環境が違うとこうなるのだなー感じる。でも、ネズミもかなり謎めいてて、私も紫苑と同じで早く過去が知りたい。隠れているものがまだまだありそう。
    ネズミは若いハズなのに、彼の言葉は結構刺さるものがある。

  • 3.0

  • 12歳まで聖都市《NO.6》の中でも高知能の持ち主だけが住むことのできる、エリート地域でエリート教育を受けていた紫苑。
    しかし、弱肉強食ですべてのものが不足している外の世界に、紫苑はそれほど拒絶感を持っていない。
    それどころか、《NO.6》の世界は間違えているとすら考えている。

    これはちょっと特異なことなのではないだろうか。
    普通は何不自由なく過ごせるほうがありがたいと思うだろうに。

    エリート時代の紫苑の友人・沙布(さふ)が治安局に強制連行される。
    特権階級の座を捨てて、紫苑のもとへ行こうとした矢先に。
    これはもしかして、エリート教育という名目で洗脳するとともに、洗脳しきれない有能な人材を監視しているということなのかもしれない。
    だから紫苑がネズミを助けたこともすぐに当局にばれたし、沙布の思惑もバレたのでは。

    紫苑は西ブロックでの世界のありようを学び、居場所を作りつつあるけれど、謎はまだまだてんこ盛り。
    まだ、物語が動き出したとは言えない。

  • 作品も面白いけど
    作者のあとがきが面白い
    物語として語ってくれたのよりも
    物語を離れて語ってくれるからこそ
    キャラが語り
    作者が語り
    世界について語られる

  • 色んな物語が出てくるのがやっぱり好き
    素敵な言葉にたくさん出会える

    知るということはな、覚悟がいるんだよ。
    真実を知ってしまったら、引き返せなくなる。知らなかったころの、暢気で幸福な自分には戻れない。

    紫苑とネズミの関係性が大好き

  • あさのあつこさんって、「本の雑誌」で北上次郎氏が文庫化された『バッテリー』に注目!としたところからブレイクしたように思うのだけど、その時、一緒に絶賛していたのがこの『No.6』。
    昨年10月に待望の文庫化で、5ヶ月たって、これが第2巻。
    今回は、城砦都市No.6の外にある西ブロックの苛烈な環境の中での「知よりも情を、約束された将来より己の意志で掴みとる未来を優先」させた紫苑の成長の物語。
    僅かに繋がり続ける火藍の希望、拉致された沙布の行方、もちろん紫苑とネズミのそれぞれの戦いと運命は…。
    一気に読めて、息子なんかは次が待てずに単行本のほうを買おうかという始末。
    待て、次巻!(いつ出るの?)

  • ネズミが魅力的すぎる

  • 紫苑の考え方も、ネズミの考え方も、それぞれ育ってきた環境が違うから、どちらも正しくて。。。
    ネズミは、過去何があったのか?
    沙布は、助かる?

  • 紫苑は本当に甘っちょろい。
    そして何よりも分冊しすぎ。

  • 9巻中の2巻目。
    ネズミの助けで西地区に逃れた紫苑。
    聖都市のゴミ捨て場と言われるスラムでの生活。
    なんのかんの言って紫苑を守ってるネズミ、ツンデレですね。ネズミを手助けするねずみたち、かわいいな。朗読が好きとか知的…。

  • なんか面白くなって来てしまったなー

  • だんだんと西ブロックとNo.6の姿が見えて来ました。
    ネズミが紫苑に抱く感情がとても大きくて、「ネズミ、君はもう戻れないよ」という気持ち。
    紫苑がネズミに抱く感情もとても大きいし、紫苑はそれをまっすぐにぶつけるけれど、秘めている感情、自分でも気づいていない感情はネズミの方が大きいのだろうな。
    この先、どこでネズミがこのことに気づくのだろうか。

  • 面白いです!

  • 天真爛漫な紫苑とNo.6の外の厳しい世界を知り尽くしているネズミのどこまでも冷静な感じが対照的で、それぞれのキャラクターがはっきりしていて面白いです‼︎2人がまるで陰と陽のような対極の存在なのに、なんだかんだで気が合っていそうな感じが微笑ましく思えます笑 No.6に対する立場の違い故に「おれたちは、いずれ敵になる」と突き放した言い方をするネズミに対して、「ぼくはきみの敵にならない」と自信を持って言い切る紫苑の言葉からも、2人の関係の深さが窺えます‼︎

  • ブロマンスと勧められて読んだけど、
    どことなくBLっぽく感じるのは私だけ?笑

    ともかく先が気になる!

  • 紫苑とねずみの関係がどうなるか? 心配。 沙布が捕まり、これからどうなるか?

  • No.6を追われ、西ブロックについた紫苑。
    ネズミは知れば情がわく、とつれない。でもふとした瞬間に優しい。ツンデレの元祖だろうなーと。紫苑は紫苑であまちゃんが垣間見えて読んでいるこちらとしてはやきもきするが、ネズミからしたら意表をつかれて、自分とは違う思いを持つ紫苑を大切にするのだろう。生まれた世界が違う二人がこうして打ち解けていくのが良い。
    そして最後紫苑の親友、さふが連れ去られたことを知るネズミ。これを知らせば紫苑は行ってしまう。さふは他人だし、関係ないと思いつつ…
    すでにネズミが紫苑に毒されつつあり、そこが微笑ましい…

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著者プロフィール

あさの あつこ:1954(昭和29)年、岡山県生れ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師ののち、作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーII』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーI~VI』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。著書は『福音の少年』『No.6』シリーズ、『弥勒の月』『アーセナルにおいでよ』など多数。

「2025年 『あなただけの物語のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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