幸福な食卓 (講談社文庫)

著者 : 瀬尾まいこ
  • 講談社 (2007年6月15日発売)
3.82
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  • (17)
  • 4918人登録
  • 700レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756501

作品紹介

佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて…。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。

幸福な食卓 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 初 瀬尾まいこさん。やられました!!

    「父さんは今日で 父さんを辞めようと思う」からはじまり、いきなり えっ?と思い そこからぐっと引き込まれた。

    自殺未遂の経験がある父さん、そのことがきっかけで家を出て行った母さん、容姿端麗、頭脳明晰だけどちょっと浮世離れした兄を家族に持つ佐和子。ちょっと変わった家族だけど なんだか温かくて、ほのぼのしたお話なんだな~と思っていたら・・・
    この本2回目の えっ??
    大浦く~ん!! その展開はだめでしょう・・と思わず叫びそうになった。
    その時点で涙・・・

    お兄ちゃんの彼女の がさつな小林ヨシコ。初めはちょっと嫌なやつっておもったけど・・・いいよ!!小林ヨシコ最高!!
    ヨシコの作ったシュークリームが食べたい。卵の殻が入ってるのを(笑)

    人は自分でも気付かないところで たくさんの人に見守られてるんだな~と実感した。

    映画化にもなってるらしいし、ぜひ映画も見てみたい。

  • 途中まででも十分、しみじみいい作品だと思っていたのだけど、しかしこれはなんとレビュー書いてよいものか…
    ネタバレがあるので、まだ読んでない方はご注意ください。

    父さんは「父さんをやめる」と宣言し、元天才児だった兄の直ちゃんは大学に行かずに農業を始め、母さんは5年前のある事件をきっかけに精神のバランスを崩して家を出る。
    佐和子の家庭はふつうじゃないけど、
    「でも、みんなで朝ご飯を食べ、父さんは父さんという立場にこだわらず子供たちを見守り、母さんは離れていても子供たちを愛している。完璧」
    という母さんの言葉のように、家族は不確かながらゆるやかにつながり合っている。

    クリスマスの前。
    大浦くんはプレゼントを買うために、佐和子が好き(と決めてかかった)な新聞のアルバイトに精を出す。
    佐和子は母と毛糸を買いに行って、初めてのマフラー編みに挑戦する。
    直ちゃんは、どれをプレゼントにしようか散々迷って決めた鶏を、クリスマスまでに頑張って太らせる。
    恋人のヨシコは、兄の留守の間に部屋を探索し、自画像を送ると決めて意気揚々と帰っていく。

    すべて順調すぎて、最後まであと50ページ以上あるのに何かちょっと怖いくらいウフフ、なんてのほほんと思って読んでいたら、突然の暗転。
    誇張ではなく、あまりの衝撃に脳天から電撃をくらったみたいに硬直してしまった。

    大きな喪失感と悲しみから、佐和子は思わず言ってしまう。
    「死にたい人が死ななくて、死にたくない人が死んじゃうなんて、おかしいよ」
    それに対する直ちゃんの言葉。
    「かわいそうに」「そんなこと言うほど、佐和子は傷ついてるんだね。」
    後半はぐわんぐわんとしながらしか読めなかったけど、
    ここが一番胸に響いて涙がもう。

    最初から通して、飄々とした天然の兄ちゃんがかなりツボで、
    絶交の時間を決めるやりとりとか、真剣に鶏を選ぶところとかが可愛かった。
    受験勉強の合間にプッチンプリンを食べるお父さんや、
    坂戸くんが引っ越しする日の鯖の秘密を教えてくれるやりとりや、
    ちっともうまくいかない合唱の秘策を伝授してくれる大浦くんとのやりとりや。
    そんなに長いお話ではないのに、好きなシーンが多すぎて書ききれない。
    でも、この本はきっともう一度読むと思うから、そのときにもう一度読んでじんわりするために、書かないでとっておこうと思う。

  • ★3.5

    佐和子の家族はちょっとヘン。
    父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母。
    元天才児の兄。
    そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンドの大浦君がいて…。

    「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」
    冒頭のこの一文で引き込まれた。
    父は、5年前に辞さ住み水をし、父であることやめ勉強をし直すと言い出し、
    幼い頃から天才児と騒がれた兄は、人生が少しずつ歪んでずれて
    大学進学をせずに、晴耕雨読の農業をしている。
    また母は、夫の自殺未遂を防げなかったと心が乱れ、とうとう家を出てしまう。
    そして中学生だった佐和子はこの事件で父親から命の恩人と思われている。
    少し…とっても変わった家族の主人公佐和子の中学から高校へと成長を
    描いているのかと思った。
    そんな…酷い…。

    でも、人は本人は気付かなくても、気付かない所で
    色々な人に守られて生きているんだね。
    家族大切にしなきゃね。
    つい忘れてしまいそうなことを気付かせて頂きました。
    あり得ない様な家族の形ですが、皆とっても優しくて温かくて
    ほっこりしたし、フワフワしてるのに何故かすんなり受け入れられた(*´ `*)

  • あらすじ読んで面白そうだったので購入。

    知らないうちに守られてる、っていう言葉がよかった。
    家族だと当たり前と思って気づけなかったりするよなぁ、と。

    大浦くんのとこは電車で読んでたのに思わず泣いてしまった。


    映画化してたとは知らずに読んでたので、結構前に映画化されてたと知ってビックリ。
    キャストは合ってる気がしたので、今度見てみようかな。

  • 初☆瀬尾まいこ作品
    久しぶりに読書で号泣(ノД`)シクシク
    誰でも、いつでも、お父さんに、お母さんに、直ちゃんに、佐和子に、大浦くんに、なりうると思う
    佐和子が成長して…誰かと幸福な食卓を囲んでいますように☆彡

  • 朝が来て
    朝ご飯を食べて
    家族のそれぞれが
    それぞれの時間を過ごし
    帰る家に帰ってきて
    夜のご飯を食べて
    自分の寝床で眠る

    この物語に仕組まれた
    そんな当たり前ではない家族の状況が
    読み進めていくうちに
    当たり前であるとはどういうことなのだろう
    当たり前であることの「幸せ」とはなんだろう
    当たり前とは なにをいうのだろう

    そして
    当たり前である「幸福な食卓」の意味が
    読む者にしみじみ伝わってくる

  • 父をやめる父、家出中の母、天才だけど進学しないで農業して音痴の兄、を持つ、主人公。でも家族がお互いに気にかけ、
    中学から高校まで、1章1年ごと時間も過ぎていく。いろんなものを抱えながらの家族、中高の子供には抱えるものが大きすぎるも、少しずつ変わっていき、ほっとしてきた…けど。
    ホンワカしたり、切なかったり、思いがけない感じのする一冊。

  • 坂戸くんの「ひとって自分の知らないところでいろいろまもられているってこと」っていうセリフが最後につながる感じが好き
    自分の見えていないところでどんなときでも時間は流れていて自分に関わることも起きている
    自分でできることもあるけど、どうにもできないことだってある
    そんな中のヨシコの「家族は自分が努力しなくたってめったになくならないし、簡単に切れたりしないから安心して甘えたら良いと思う」ことばは不器用ながらにもあたたかいと思った
    シュークリームが食べたい

  • 幸せなホームドラマかと思ってたら、びっくり。むしろ崩壊しててみんなドロップアウトしてるのに、でもほのぼのあったかくて。どんな状況でもどんなツラい事抱えてても、幸せってちゃんとあるんだなぁ…って。読んで良かったなぁって思った。そして、最後の急に落とし穴に落ちるような展開に、気付いたら涙が出てた。切なくてやるせないけど、人はどんな状況でも幸せになれるし、そのなり方はいろいろな方法があるんだなぁと思った。すごくいいタイミングで読んだと思った。

  • まだ読んでる途中なんですが。

    いやーなんかニヤニヤしちゃうなぁ。

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