幸福な食卓 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 10304
感想 : 1126
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756501

作品紹介・あらすじ

佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて…。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」、他の多くの画家が食卓を囲むように人物を配置したのにも関わらず、ダ・ヴィンチは片方だけに人物を並べたのが印象的な作品です。ダ・ヴィンチの意図は様々に分析されていますが、一方で、この作品では、父親が父親を辞め、母親が母親でありながら別居したという結果論で兄妹が食卓の片側に座るという光景が生まれました。

    『毎日決まった動きをしていたものがなくなる。それは人を不安にさせる。不安は人を動かすのだ。』人は同じことが繰り返されることがとても好きです。心地よく感じます。電車の乗る位置、トイレの場所、そして食事の着座位置。その場所に悪いイメージがないから、その場所にいた時幸福だったから、その時がかけがえのないものだったから、記憶に、思い出に引きずられてその幸福な瞬間に戻りたいと願って決まったことを繰り返す、繰り返したくなる。

    家族で食卓を囲むということは昨今少なくなってきているのかもしれません。家庭によって家族間の会話、コミュニケーションも様々だと思います。小林ヨシコが佐和子に家族のことを問いかけます『もっと大事にしろって思うし、もっと甘えたらいいのにって思うよ』、日々の生活において、毎日を乗り切るために、生き抜くために、どうしても家族は後回しになりがちです。近すぎるから。絶対になくならないと思っているものだから。

    家族は家族の数だけ色があると思います。同じ色など決してない。サラサラと淡い色合いから、ドロっと濃い色味まで。そのどれもが家族であって正しい色なんてありません。中原家は一見バラバラでドライでみんな好き勝手に生きている、この家族は単に崩壊してしまっているだけじゃないかという印象しかなかったのが、後半になって色合いが変わって見えてきます。それぞれが色々な形で相手を思いやり、いたわって家族の絆で繋がっていることが見えてきます。なんだかとても素敵でうらやましくさえ感じられてしまう不思議さ。でもそれはこの家族を第三者として見ているから色合いが変わっていくように感じるだけで実際の彼らは何も変わっていないのかもしれません。状況に応じて色んな色合いを見せるもの、それが家族。みんなが最後に還る場所。

    なんだか自分自身にも問いかけられているような気がします。もう少し意識して大切にしよう、甘えてみよう、自分に投げかけられた言葉として家族と向き合ってみようと思いました。

  • 瀬尾まいこ 著

    「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」
     まさに、「何それ?」と言って…
    唐突な、入り口から
    一気に興味を惹かれてしまった。

    コミカルな展開の話しかと思えば…結構、
    シリアスで人生の岐路に立ちはだかる問題に色々悩まされて、苦しんだり、悲しみに打ちひしがれる場面も数々あるのだけど、意外とこの家族は飄々とやり過ごしている感があるが…それは決して文字通りの意味だけではなく、きっと家族の皆が真面目で優しくて、
    軸がブレない家族だから 何だかサバサバした心地よい風を感じるのだと思う。

    父は父であることをやめ勉強しなおすと言い出し、神童だった兄は、かなり、優しい印象だが、少しずつ人生にゆがんでずれて、晴耕雨読的生活を送っている、母はある理由で家を出て一人暮らし、そして主人公の佐和子は、真面目で神経質…若さ故?過敏なところもあるが、本来優しい人格者。

    一風変わったように感じる家族が、結局、皆優しくて、互い互いの立場を尊重して生活している 
    善き家族だなぁと家族風景に羨ましくさえなったほどだ!
    きっと、この作品を描いてる作家、瀬尾さん自身が優しい人だからだろうなぁって何回も感じられた。

    本当は佐和子と同じ、鯖嫌いなのに、佐和子の分を食べてくれた中学校の転校生、板戸君
    「すごいだろ?気付かないところで中原って     いろいろ守られてるってことよ」
    その言葉に、何だか既に泣けちゃった( ; ; )

    高校生になって、大好きだった佐和子の彼氏の大浦君の呆気ない死の別れ…

    自分も若い頃に、好きな人が突然亡くなったという体験をしている。
    何か…思い出して、切なくなっちゃったよ。

    元気いっぱいで1ミリも死の兆しなんて見えなかった彼の突然の死の別れは とても一方的で、理不尽な感じがした。
    勿論、大浦君にしろ彼に罪はないのだけれど…。

    抗う余地すらない出来事って、それぞれの人の人生の中にあると思う。

    作品の中の佐和子のように、彼が亡くなった時は、空虚な感覚しかなく、食事も喉を通らない日々が続き、何度も何度も思い出の中の彼を引き出して涙してたように思う。

    それも佐和子と同じように、
    あの時、あーしてれば良かったとか、何故あの日、あんな風に言ってしまったんだろうとか 
    何で、もっと上手く立ち回れなかったんだろうか?いつまでも、後悔の念を繰り返し抱いて
    塞いでいた。

    でも、ある日気づいた!
    よくよく考えたら、自分に対する後悔の念ばかりじゃないか?と…
    死んでしまった彼が、私が後悔して、あんなふうにしたらよかったって事を本当に望んでたかどうかだって…もう確かめる術もない。
    結局、自分自身の彼に対する言動の自分への後悔だけじゃないか 亡くなった者には思い出の意識もない 生きてるから恥じたり、後悔するのだと。

    だから、どれだけ何か尽くしたとしても、残された者は後悔するのだと思う。
    後悔しても、その時に出来なかった自分も自分。 後悔するのは生きてるからだと思う。
    時間はかかっても、その後悔こそが、後に繋がる気づきなのではないかと思えた。
    佐和子は思う
    「私は大きなものをなくしてしまったけど、
     完全に全てを失ったわけじゃない。
     私の周りにはまだ大切なものがいくつか
     あって、
     ちゃんとつながっていくものがある」

    だよね…
    生きているうちは、なるべく、後悔する事のないように 気付かないうちに
    まわりに守られているということに感謝しながら、謙虚に…生きよう。

    出来れば、残された者が「幸福な食卓」を
    思い出せるような生き方したいなぁって
    素直に感じさせてくれた作品でした。

    • Macomi55さん
      hiromida2さん、初めまして。この度は、「いいね」有難うございました。
       私はこの作品、読んでないですが、私もhiromida2さんと...
      hiromida2さん、初めまして。この度は、「いいね」有難うございました。
       私はこの作品、読んでないですが、私もhiromida2さんと同じ経験をしており、思わず、レビューに引き込まれて読ませて頂きました。
       本の主旨とは異なるかもしれませんが、その人が亡くなったことで悲しいということは、それだけ幸せだったということだと思いますし、そのことに気付かせてくれたことが、彼からの最後の大きな贈り物だったと思います。
      紹介して下さって有難うございました。是非、読んでみたいと思います。
      2021/01/25
    • hiromida2さん
      Macomi55さん、こんにちは。初めまして。
      あたたかいコメントありがとうございます。
      同じ体験をされてたなんて…!余計に通ずる思い感じま...
      Macomi55さん、こんにちは。初めまして。
      あたたかいコメントありがとうございます。
      同じ体験をされてたなんて…!余計に通ずる思い感じました。本当ですねMacomi55さん、
      悲しいと感じるのは亡くなった人から幸せ時間をもらったことですね。しみじみ。
      瀬尾まいこさんの本は優しくて悲しみもあるけど、和めます。また是非読んでみて下さいね(^.^) 今後とも、よろしくお願いします
      また、本棚にお邪魔させて頂きます♪
      2021/01/25
  •  その日まで、共に過ごした人が突然亡くなる。信じられない。周りの人は慰めてくれようとするけれど、自分の心が軽くなることは無いし、心が軽くなったり、時と共にその人がいないことに慣れてしまう自分を想像することにも耐えられない。忘れることが怖くて、四六時中、その人のことを思い出している。
     愛する人が突然亡くなるってそういう気持ちだ。
     「父さんはさ、死にたかったのに、失敗してずっと生きてる。だけど、大浦くんは死にたくなんかなかったのに、死んじゃうんだもん。死にたい人が死ななくて、死にたくない人死んじゃうなんて、おかしいよ。そんなの不公平だよ。」
     “父さん”だって大切な存在だろうに、そんなこと言う気持ち分かる。彼以外の人の存在なんてどうでもいいのだ。その時は。
     だけど、父さんも直ちゃん(兄)も母さんもそんな佐和子を責めない。それどころか、明るくしていても精神を病んでいた家族たちが、一人一人佐和子のために、自立し始める。
     「父さんを辞める」なんて言っていた父もそれが甘えだったと気づいたのか、仕事と「父さん」に復帰し、兄もきっちり自分の恋愛に向き合い、佐和子は嫌いだった兄の彼女と心を通わすことが出来るようになる。
     そして、大浦君のお母さんや弟とも。
     その人が亡くなったことで、その人の人生は終わってしまったけれど、彼の周りの人と温かく繋がっていられる時、そして自分の大切な人たちの存在にも気づけた時、その人がどれだけ大きな幸せをくれていたかが分かる。
     今日という日はかけがえないのない日だ。だから、お互いを労り、日々の食事一つも大事にして大切に過ごそう。
     

  • 瀬尾まいこさん初読み!
    どんなほっこりした、優し〜い世界が待っているのかと思いきや。
    なかなかヘビーな家族の話ではないか。
    にも関わらず重たくなりすぎず、たまにクスッとしたり感心したり。
    すごく読みやすかった。今まで無駄な敬遠だったわ…

    ◉父の自殺未遂から始まった
    真面目な両親から生まれた兄・直と妹・佐和子。教師の父は恐らく何事にも真正面から取り組みすぎて、反動で自殺未遂を起こす。
    自殺を阻止できなかったと、母も精神を病んでいく。
    スポーツ万能、勉強も出来て神童と呼ばれている兄も、地に足がつかない感じに。
    佐和子も事件が起こった梅雨の時期になると、毎年塞ぎ込む。
    見かけは普通の4人家族。だけど皆どこか歪みを抱えていた。

    まず母が一人暮らしを始め、バイトを掛け持ち。憑き物が落ちたように明るくなる。
    直は大学へ行かずに農業を始める。
    父は「父さんを辞める」と宣言して、仕事を辞め大学受験のために猛勉強。

    なんだかめちゃくちゃなんだけど、真面目に考えてるのが佐和子一人のような感じで「へぇ、いいじゃん。頑張って」と反対するものはいない。
    出てくる美味しそうな野菜料理とか、飼っている鶏の描写が良くて、淡々と日常も進んでく。変なんだけど、なんか可笑しくて力が抜けて、肩透かしをくらったような感じ。
    直の彼女、ギャルの小林ヨシコがナイスキャラ。

    ◉真剣ささえ捨てることが出来たら
    自殺未遂の際に父の遺言にあった言葉。
    「真剣さ」と「捨てる」って新しい取り合わせでハッとした。日本人だからね、やっぱり常に真剣さとか真面目さみたいなものは大事に思うよね。

    人は真剣さを捨てても、変わらず大切に思ってくれる相手とかそんな居場所が必要。
    佐和子にはそれが家族だった。
    真剣さを捨て、やりたい様にやる。
    でも朝ごはんは皆揃って食卓を囲むこと。

    佐和子にかけられる言葉を拾うと、佐和子が愛されている存在だということが分かる。
    生きていると途方もなく迷ったり死にたくなるような出来事も起こるけど、そういう居場所があれば大丈夫。
    心の奥にあかりが灯る様な、温かな読後感。

    【佐和子のためなら相手がアントニオ猪木みたいに強くても勇敢に戦うし、小公女セーラみたいにか弱そうな相手でも同情せずにぶっ飛ばすってこと】-直

  • 彼氏がなくなったところで涙腺が壊れた。本当にリアルな日常を描いている。想像しやすいので、これがこうだったら・・・とかも想像できそう。

  • 途中まででも十分、しみじみいい作品だと思っていたのだけど、しかしこれはなんとレビュー書いてよいものか…
    ネタバレがあるので、まだ読んでない方はご注意ください。

    父さんは「父さんをやめる」と宣言し、元天才児だった兄の直ちゃんは大学に行かずに農業を始め、母さんは5年前のある事件をきっかけに精神のバランスを崩して家を出る。
    佐和子の家庭はふつうじゃないけど、
    「でも、みんなで朝ご飯を食べ、父さんは父さんという立場にこだわらず子供たちを見守り、母さんは離れていても子供たちを愛している。完璧」
    という母さんの言葉のように、家族は不確かながらゆるやかにつながり合っている。

    クリスマスの前。
    大浦くんはプレゼントを買うために、佐和子が好き(と決めてかかった)な新聞のアルバイトに精を出す。
    佐和子は母と毛糸を買いに行って、初めてのマフラー編みに挑戦する。
    直ちゃんは、どれをプレゼントにしようか散々迷って決めた鶏を、クリスマスまでに頑張って太らせる。
    恋人のヨシコは、兄の留守の間に部屋を探索し、自画像を送ると決めて意気揚々と帰っていく。

    すべて順調すぎて、最後まであと50ページ以上あるのに何かちょっと怖いくらいウフフ、なんてのほほんと思って読んでいたら、突然の暗転。
    誇張ではなく、あまりの衝撃に脳天から電撃をくらったみたいに硬直してしまった。

    大きな喪失感と悲しみから、佐和子は思わず言ってしまう。
    「死にたい人が死ななくて、死にたくない人が死んじゃうなんて、おかしいよ」
    それに対する直ちゃんの言葉。
    「かわいそうに」「そんなこと言うほど、佐和子は傷ついてるんだね。」
    後半はぐわんぐわんとしながらしか読めなかったけど、
    ここが一番胸に響いて涙がもう。

    最初から通して、飄々とした天然の兄ちゃんがかなりツボで、
    絶交の時間を決めるやりとりとか、真剣に鶏を選ぶところとかが可愛かった。
    受験勉強の合間にプッチンプリンを食べるお父さんや、
    坂戸くんが引っ越しする日の鯖の秘密を教えてくれるやりとりや、
    ちっともうまくいかない合唱の秘策を伝授してくれる大浦くんとのやりとりや。
    そんなに長いお話ではないのに、好きなシーンが多すぎて書ききれない。
    でも、この本はきっともう一度読むと思うから、そのときにもう一度読んでじんわりするために、書かないでとっておこうと思う。

    • まろんさん
      私の初☆瀬尾まいこさん作品にして、
      「もう、この人の本、これから全部読む!ぜったい読む!」と決意させた
      記念すべき作品です。

      直ちゃんのガ...
      私の初☆瀬尾まいこさん作品にして、
      「もう、この人の本、これから全部読む!ぜったい読む!」と決意させた
      記念すべき作品です。

      直ちゃんのガブリエルとか、坂戸くんの鯖とか
      大浦くんの電動自転車とか、ヨシコの卵の殻入りシュークリームとか
      ひとつひとつのエピソードが放つ宝石のような煌めきも
      大浦くんを襲った悲劇に愕然として、娘に呆れられるくらい号泣したことも
      忘れられない、大好きな、大切な本なので
      マリモさんがこんな素敵なレビューを書いてくださって、本当にうれしいです(*^_^*)
      2012/11/20
    • マリモさん
      わーん、まろんさんが読んだときのと同じときに読んでいたらよかったです!
      読み終わったときは、最後の悲劇に押しつぶされ気味で、感想をどう表現し...
      わーん、まろんさんが読んだときのと同じときに読んでいたらよかったです!
      読み終わったときは、最後の悲劇に押しつぶされ気味で、感想をどう表現したらいいのかわからなかったけれど、読んで1日経ってほわほわと胸にこみあげる温かい気持ちもこれまた、どう表現していいのかわからなく、もどかしい気持ちです。
      でもこういう気持ち含め、きっとまろんさんにはわかっていただけそうでうれしいです。

      瀬尾さんの本は、まだ数冊しか読んでないのですが、私も「絶対全部読むー!」と決めちゃいましたよ!
      2012/11/20
    • まろんさん
      そのほわほわ、わかります!ちゃんと伝わってます♪

      「瀬尾さんの本全部よむ!ぜったい読む!」の会イナカ支部の私といっしょに
      これからも瀬尾さ...
      そのほわほわ、わかります!ちゃんと伝わってます♪

      「瀬尾さんの本全部よむ!ぜったい読む!」の会イナカ支部の私といっしょに
      これからも瀬尾さん作品を追いかけてくださいね(*^_^*)
      2012/11/21
  • 『家族は作るのは大変だけど、その分、めったになくならないからさ。』というヨシコさん(長男の彼女)の台詞にこの物語の全てがあるように思います。

    ちょっとヘンな家族をもつ佐和子。
    自殺未遂を経て父の役割を放棄した父、家出して一人暮らしを満喫する母、天才児だったのに大学に進学せず農業に携わる兄。
    それぞれが切なさを抱えて生きていて、バラバラになってしまうこともある。けれど、やっぱりいつの間にか戻ってきていて、皆でひとつの食卓を囲んでいたりする。
    家族の絆ってのはどれほどたくましく、力強いものなんでしょう。
    唯一無二の家族を大切にしなくちゃならないな、と改めて思いました。

  • 瀬尾さんの本は3割くらいはビターな要素があって、でも全然重くなくて不思議なくらい幸せな気持ちになるんだけど、今回はその期待を裏切る衝撃的な出来事があって、もうそれはそれは自分が佐和子かのように辛くなって‥引きずってしまった。

    家族としては確かに再生していくってことなのかもしれないけど、ほっこり幸せなハッピーエンドを期待してたのでびっくりした。

  • 初 瀬尾まいこさん。やられました!!

    「父さんは今日で 父さんを辞めようと思う」からはじまり、いきなり えっ?と思い そこからぐっと引き込まれた。

    自殺未遂の経験がある父さん、そのことがきっかけで家を出て行った母さん、容姿端麗、頭脳明晰だけどちょっと浮世離れした兄を家族に持つ佐和子。ちょっと変わった家族だけど なんだか温かくて、ほのぼのしたお話なんだな~と思っていたら・・・
    この本2回目の えっ??
    大浦く~ん!! その展開はだめでしょう・・と思わず叫びそうになった。
    その時点で涙・・・

    お兄ちゃんの彼女の がさつな小林ヨシコ。初めはちょっと嫌なやつっておもったけど・・・いいよ!!小林ヨシコ最高!!
    ヨシコの作ったシュークリームが食べたい。卵の殻が入ってるのを(笑)

    人は自分でも気付かないところで たくさんの人に見守られてるんだな~と実感した。

    映画化にもなってるらしいし、ぜひ映画も見てみたい。

    • nobo0803さん
      まろんさん

      瀬尾さん、私の好みにビンゴ!!でした。

      大浦君、本当に何で~って感じですよね。

      瀬尾さんのほかの作品もはやく読みたいのだけ...
      まろんさん

      瀬尾さん、私の好みにビンゴ!!でした。

      大浦君、本当に何で~って感じですよね。

      瀬尾さんのほかの作品もはやく読みたいのだけど図書館の予約待ちです。人気なんですね・・
      いつになることやら。
      まろんさんの瀬尾さんのレビュー読んで わくわくしながらまっておきます。
      2012/07/06
    • 円軌道の外さん

      瀬尾さんの作品は
      優しいのに
      強さを持っていて、

      何度となく読み返したいって思ってしまいますよね♪
      (コレ、自分は10回くら...

      瀬尾さんの作品は
      優しいのに
      強さを持っていて、

      何度となく読み返したいって思ってしまいますよね♪
      (コレ、自分は10回くらい読み返しています笑)

      ミスチルの名曲
      『くるみ』がテーマ曲になった
      北乃きいちゃん主演の映画がまた
      胸を打つんですよ〜(泣)(ToT)


      機会があれば是非とも!


      2012/07/12
    • koshoujiさん
      こんにちはnobo様。Koshoujiと申します。
      ハナマルを押した後、コメント欄を見たら
      名前を存じ上げている方々ばっかりでびっくりし...
      こんにちはnobo様。Koshoujiと申します。
      ハナマルを押した後、コメント欄を見たら
      名前を存じ上げている方々ばっかりでびっくりしました。
      類は友を呼ぶのでしょうか。
      私も参加させていただきます(笑)
      この作品は小説、映画ともうまく嵌った素晴らしい作品ですね。
      私も大浦君の突然の……で、「えっ!! うそ」と唖然、涙しました。
      映画も、円軌道の外さんも書かれているように、ラストシーンで、ミスチルの「くるみ」が流れる中、北乃きいちゃんが歩いていく姿は感動モノです。是非、DVDもご覧ください。
      2012/07/22
  • 『幸福な食卓』瀬尾まいこさん

    「その人が気付かないところで守られている」
    知ってても知らずとも人は誰かに守られていることが伝えたいことかと思った。
    家族のことはもちろん、佐和子が学級委員の交流会で憂鬱な時も、佐和子は守られていた。

    大浦くんのことが悲しくて、とても悲しかった。佐和子がこれからどんな人生を歩むか分からないけれど、いつも佐和子のことを心配し、見守っている人がいることを忘れないでと思う。大浦くん、ほんと素敵な子。そりゃ佐和子悲しいよね。すごく深い悲しみも文章から伝わってきた。佐和子が幸せになりますように。

    最初から最後まで予想もつかない家族の再生ストーリーだった。本当にそれぞれのキャラがよくて、好きだなと思う。
    直ちゃんが持ってたお父さんの遺書「長生きの秘訣は真剣ささえ捨てることができたら」これも、お父さんが自殺未遂をしたけど、佐和子により生きていて、この遺書の言葉を直ちゃんへ伝えることができたから、直ちゃんも生きている。こうして家族の中で知らぬうちにお互いを守っていたのかな。

    本文より、「家族は作るのは大変だけどめったになくならないからさ。あんたが努力しなくたって、そう簡単に切れたりしないじゃん。だから、安心して甘えたらいいと思う。だけど、大事だってことは知っておかないとやばいと思う。まあ、とにかく、あんたはちゃんと元気になれる環境にいると思うし、元気にならないといけないとも思う。別に急がなくてもいいし、どんな風でもいいんだけど、もう少し元気出してよ。」

    〈背表紙あらすじ〉
    佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けにくる母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦くんがいて…。それぞれの切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。

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著者プロフィール

瀬尾まいこ(せお・まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、単行本『卵の緒』で作家デビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、08年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、19年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』など著書多数。唯一無二の、爽やかで感動的な作風が愛されている。

「2022年 『掬えば手には』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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