幸福な食卓 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.83
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本棚登録 : 5475
レビュー : 760
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756501

作品紹介・あらすじ

佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて…。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 初 瀬尾まいこさん。やられました!!

    「父さんは今日で 父さんを辞めようと思う」からはじまり、いきなり えっ?と思い そこからぐっと引き込まれた。

    自殺未遂の経験がある父さん、そのことがきっかけで家を出て行った母さん、容姿端麗、頭脳明晰だけどちょっと浮世離れした兄を家族に持つ佐和子。ちょっと変わった家族だけど なんだか温かくて、ほのぼのしたお話なんだな~と思っていたら・・・
    この本2回目の えっ??
    大浦く~ん!! その展開はだめでしょう・・と思わず叫びそうになった。
    その時点で涙・・・

    お兄ちゃんの彼女の がさつな小林ヨシコ。初めはちょっと嫌なやつっておもったけど・・・いいよ!!小林ヨシコ最高!!
    ヨシコの作ったシュークリームが食べたい。卵の殻が入ってるのを(笑)

    人は自分でも気付かないところで たくさんの人に見守られてるんだな~と実感した。

    映画化にもなってるらしいし、ぜひ映画も見てみたい。

    • nobo0803さん
      まろんさん

      瀬尾さん、私の好みにビンゴ!!でした。

      大浦君、本当に何で~って感じですよね。

      瀬尾さんのほかの作品もはやく読みたいのだけ...
      まろんさん

      瀬尾さん、私の好みにビンゴ!!でした。

      大浦君、本当に何で~って感じですよね。

      瀬尾さんのほかの作品もはやく読みたいのだけど図書館の予約待ちです。人気なんですね・・
      いつになることやら。
      まろんさんの瀬尾さんのレビュー読んで わくわくしながらまっておきます。
      2012/07/06
    • 円軌道の外さん

      瀬尾さんの作品は
      優しいのに
      強さを持っていて、

      何度となく読み返したいって思ってしまいますよね♪
      (コレ、自分は10回くら...

      瀬尾さんの作品は
      優しいのに
      強さを持っていて、

      何度となく読み返したいって思ってしまいますよね♪
      (コレ、自分は10回くらい読み返しています笑)

      ミスチルの名曲
      『くるみ』がテーマ曲になった
      北乃きいちゃん主演の映画がまた
      胸を打つんですよ〜(泣)(ToT)


      機会があれば是非とも!


      2012/07/12
    • koshoujiさん
      こんにちはnobo様。Koshoujiと申します。
      ハナマルを押した後、コメント欄を見たら
      名前を存じ上げている方々ばっかりでびっくりし...
      こんにちはnobo様。Koshoujiと申します。
      ハナマルを押した後、コメント欄を見たら
      名前を存じ上げている方々ばっかりでびっくりしました。
      類は友を呼ぶのでしょうか。
      私も参加させていただきます(笑)
      この作品は小説、映画ともうまく嵌った素晴らしい作品ですね。
      私も大浦君の突然の……で、「えっ!! うそ」と唖然、涙しました。
      映画も、円軌道の外さんも書かれているように、ラストシーンで、ミスチルの「くるみ」が流れる中、北乃きいちゃんが歩いていく姿は感動モノです。是非、DVDもご覧ください。
      2012/07/22
  • 途中まででも十分、しみじみいい作品だと思っていたのだけど、しかしこれはなんとレビュー書いてよいものか…
    ネタバレがあるので、まだ読んでない方はご注意ください。

    父さんは「父さんをやめる」と宣言し、元天才児だった兄の直ちゃんは大学に行かずに農業を始め、母さんは5年前のある事件をきっかけに精神のバランスを崩して家を出る。
    佐和子の家庭はふつうじゃないけど、
    「でも、みんなで朝ご飯を食べ、父さんは父さんという立場にこだわらず子供たちを見守り、母さんは離れていても子供たちを愛している。完璧」
    という母さんの言葉のように、家族は不確かながらゆるやかにつながり合っている。

    クリスマスの前。
    大浦くんはプレゼントを買うために、佐和子が好き(と決めてかかった)な新聞のアルバイトに精を出す。
    佐和子は母と毛糸を買いに行って、初めてのマフラー編みに挑戦する。
    直ちゃんは、どれをプレゼントにしようか散々迷って決めた鶏を、クリスマスまでに頑張って太らせる。
    恋人のヨシコは、兄の留守の間に部屋を探索し、自画像を送ると決めて意気揚々と帰っていく。

    すべて順調すぎて、最後まであと50ページ以上あるのに何かちょっと怖いくらいウフフ、なんてのほほんと思って読んでいたら、突然の暗転。
    誇張ではなく、あまりの衝撃に脳天から電撃をくらったみたいに硬直してしまった。

    大きな喪失感と悲しみから、佐和子は思わず言ってしまう。
    「死にたい人が死ななくて、死にたくない人が死んじゃうなんて、おかしいよ」
    それに対する直ちゃんの言葉。
    「かわいそうに」「そんなこと言うほど、佐和子は傷ついてるんだね。」
    後半はぐわんぐわんとしながらしか読めなかったけど、
    ここが一番胸に響いて涙がもう。

    最初から通して、飄々とした天然の兄ちゃんがかなりツボで、
    絶交の時間を決めるやりとりとか、真剣に鶏を選ぶところとかが可愛かった。
    受験勉強の合間にプッチンプリンを食べるお父さんや、
    坂戸くんが引っ越しする日の鯖の秘密を教えてくれるやりとりや、
    ちっともうまくいかない合唱の秘策を伝授してくれる大浦くんとのやりとりや。
    そんなに長いお話ではないのに、好きなシーンが多すぎて書ききれない。
    でも、この本はきっともう一度読むと思うから、そのときにもう一度読んでじんわりするために、書かないでとっておこうと思う。

    • まろんさん
      私の初☆瀬尾まいこさん作品にして、
      「もう、この人の本、これから全部読む!ぜったい読む!」と決意させた
      記念すべき作品です。

      直ちゃんのガ...
      私の初☆瀬尾まいこさん作品にして、
      「もう、この人の本、これから全部読む!ぜったい読む!」と決意させた
      記念すべき作品です。

      直ちゃんのガブリエルとか、坂戸くんの鯖とか
      大浦くんの電動自転車とか、ヨシコの卵の殻入りシュークリームとか
      ひとつひとつのエピソードが放つ宝石のような煌めきも
      大浦くんを襲った悲劇に愕然として、娘に呆れられるくらい号泣したことも
      忘れられない、大好きな、大切な本なので
      マリモさんがこんな素敵なレビューを書いてくださって、本当にうれしいです(*^_^*)
      2012/11/20
    • マリモさん
      わーん、まろんさんが読んだときのと同じときに読んでいたらよかったです!
      読み終わったときは、最後の悲劇に押しつぶされ気味で、感想をどう表現し...
      わーん、まろんさんが読んだときのと同じときに読んでいたらよかったです!
      読み終わったときは、最後の悲劇に押しつぶされ気味で、感想をどう表現したらいいのかわからなかったけれど、読んで1日経ってほわほわと胸にこみあげる温かい気持ちもこれまた、どう表現していいのかわからなく、もどかしい気持ちです。
      でもこういう気持ち含め、きっとまろんさんにはわかっていただけそうでうれしいです。

      瀬尾さんの本は、まだ数冊しか読んでないのですが、私も「絶対全部読むー!」と決めちゃいましたよ!
      2012/11/20
    • まろんさん
      そのほわほわ、わかります!ちゃんと伝わってます♪

      「瀬尾さんの本全部よむ!ぜったい読む!」の会イナカ支部の私といっしょに
      これからも瀬尾さ...
      そのほわほわ、わかります!ちゃんと伝わってます♪

      「瀬尾さんの本全部よむ!ぜったい読む!」の会イナカ支部の私といっしょに
      これからも瀬尾さん作品を追いかけてくださいね(*^_^*)
      2012/11/21
  • 幸せなホームドラマかと思ってたら、びっくり。むしろ崩壊しててみんなドロップアウトしてるのに、でもほのぼのあったかくて。どんな状況でもどんなツラい事抱えてても、幸せってちゃんとあるんだなぁ…って。読んで良かったなぁって思った。そして、最後の急に落とし穴に落ちるような展開に、気付いたら涙が出てた。切なくてやるせないけど、人はどんな状況でも幸せになれるし、そのなり方はいろいろな方法があるんだなぁと思った。すごくいいタイミングで読んだと思った。

  • ★3.5

    佐和子の家族はちょっとヘン。
    父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母。
    元天才児の兄。
    そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンドの大浦君がいて…。

    「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」
    冒頭のこの一文で引き込まれた。
    父は、5年前に辞さ住み水をし、父であることやめ勉強をし直すと言い出し、
    幼い頃から天才児と騒がれた兄は、人生が少しずつ歪んでずれて
    大学進学をせずに、晴耕雨読の農業をしている。
    また母は、夫の自殺未遂を防げなかったと心が乱れ、とうとう家を出てしまう。
    そして中学生だった佐和子はこの事件で父親から命の恩人と思われている。
    少し…とっても変わった家族の主人公佐和子の中学から高校へと成長を
    描いているのかと思った。
    そんな…酷い…。

    でも、人は本人は気付かなくても、気付かない所で
    色々な人に守られて生きているんだね。
    家族大切にしなきゃね。
    つい忘れてしまいそうなことを気付かせて頂きました。
    あり得ない様な家族の形ですが、皆とっても優しくて温かくて
    ほっこりしたし、フワフワしてるのに何故かすんなり受け入れられた(*´ `*)

  • 中盤はすごく好き。
    家族の形は壊れてしまってもお互いを思いやっていられるのは、やっぱり家族だから。
    ゆるゆるとした時間の流れ。
    朝ごはんの時間って大切かもしれない。

    けど、大浦くんが死んでしまうのが納得いかない。
    日常を描くお話だと思っていたのに。

  • あらすじ読んで面白そうだったので購入。

    知らないうちに守られてる、っていう言葉がよかった。
    家族だと当たり前と思って気づけなかったりするよなぁ、と。

    大浦くんのとこは電車で読んでたのに思わず泣いてしまった。


    映画化してたとは知らずに読んでたので、結構前に映画化されてたと知ってビックリ。
    キャストは合ってる気がしたので、今度見てみようかな。

  • 初☆瀬尾まいこ作品
    久しぶりに読書で号泣(ノД`)シクシク
    誰でも、いつでも、お父さんに、お母さんに、直ちゃんに、佐和子に、大浦くんに、なりうると思う
    佐和子が成長して…誰かと幸福な食卓を囲んでいますように☆彡

    • jamさん
      瀬尾まいこさんはどれもハートウォーミングですぜ♡ 是非次は「温室デイズ」あたりを…(≧∇≦)!
      瀬尾まいこさんはどれもハートウォーミングですぜ♡ 是非次は「温室デイズ」あたりを…(≧∇≦)!
      2016/11/12
    • rainbowmomさん
      >jamさん
      をぉ~っ…早速オススメ有難うございますm(_ _)m
      「温室デイズ」読みたいリストに追加です(`・ω・´)ゞ
      >jamさん
      をぉ~っ…早速オススメ有難うございますm(_ _)m
      「温室デイズ」読みたいリストに追加です(`・ω・´)ゞ
      2016/11/12
  • 朝が来て
    朝ご飯を食べて
    家族のそれぞれが
    それぞれの時間を過ごし
    帰る家に帰ってきて
    夜のご飯を食べて
    自分の寝床で眠る

    この物語に仕組まれた
    そんな当たり前ではない家族の状況が
    読み進めていくうちに
    当たり前であるとはどういうことなのだろう
    当たり前であることの「幸せ」とはなんだろう
    当たり前とは なにをいうのだろう

    そして
    当たり前である「幸福な食卓」の意味が
    読む者にしみじみ伝わってくる

    • koshoujiさん
      初めまして。
      「ソロモンの偽証」に対して、素敵なコメントをいただきありがとうございました。恐縮です。
      瀬尾さんの作品は温かく優しいものが...
      初めまして。
      「ソロモンの偽証」に対して、素敵なコメントをいただきありがとうございました。恐縮です。
      瀬尾さんの作品は温かく優しいものが多いですね。
      私も大好きです。
      フォローさせていただきました。
      最近は本があまり読めないのですが、今後ともよろしくお願い致します。<(_ _)>
      2016/07/03
    • kaze229さん
      本棚は人なり。
      Koshoujiさんの素敵な人柄があふれた選書たち。眺めているだけで、豊かな気持ちにさせられます。
      こちらこそ。
      どう...
      本棚は人なり。
      Koshoujiさんの素敵な人柄があふれた選書たち。眺めているだけで、豊かな気持ちにさせられます。
      こちらこそ。
      どうぞよろしくお願いいたします。
      2016/07/13
  • 父をやめる父、家出中の母、天才だけど進学しないで農業して音痴の兄、を持つ、主人公。でも家族がお互いに気にかけ、
    中学から高校まで、1章1年ごと時間も過ぎていく。いろんなものを抱えながらの家族、中高の子供には抱えるものが大きすぎるも、少しずつ変わっていき、ほっとしてきた…けど。
    ホンワカしたり、切なかったり、思いがけない感じのする一冊。

  • 坂戸くんの「ひとって自分の知らないところでいろいろまもられているってこと」っていうセリフが最後につながる感じが好き
    自分の見えていないところでどんなときでも時間は流れていて自分に関わることも起きている
    自分でできることもあるけど、どうにもできないことだってある
    そんな中のヨシコの「家族は自分が努力しなくたってめったになくならないし、簡単に切れたりしないから安心して甘えたら良いと思う」ことばは不器用ながらにもあたたかいと思った
    シュークリームが食べたい

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著者プロフィール

瀬尾まいこ(せお まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2011年の退職までは、中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行っていた。2001年『卵の緒』で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、これが翌年単行本デビュー作となる。2005年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞をそれぞれ受賞。これまでに映画化された作品に、代表作『幸福な食卓』、『天国はまだ遠く』『僕らのごはんは明日で待ってる』。『そして、バトンは渡された』は第31回山本周五郎賞候補、2018年「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」1位、「キノベス2019」1位に選出、さらに2019年本屋大賞を受賞。2019年6月13日、『優しい音楽』(新装版)を刊行。

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