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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784062756624
作品紹介・あらすじ
やわらかなボールを胸元へ。キャッチボールにこめられた思い
「青空にボールが舞い上がった時、皆がひとつのものを見上げてるってことが俺は好きなんだ」秋田、長岡、大阪、神戸、松山、天草……、野球というゲームにこめられた思いを、やわらかなボールで相手の胸元に届けるように丁寧に描き、出逢いと別れ、生と死の在りようを見つめ直した新境地とも言うべき作品集。
伊集院さんの作品が語る「野球」の魅力に私は感動しています。プレーする人も、それを観る人も、ともにその喜びや感動を共有できる「野球」のすばらしさを、伊集院さんが作品を通して後々まで伝える伝道師となってください。――(長嶋茂雄)
みんなの感想まとめ
野球をテーマにした短編集でありながら、作品の中心には出会いや別れ、生と死といった普遍的なテーマが横たわっています。登場人物たちはそれぞれ野球に関わりを持ち、そのつながりを通じて感情の交流を描き出してい...
感想・レビュー・書評
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伊集院さん、初めて読んだと思う。
短編集だけど、全部野球にのエピソードが入ってて、まとまってる感じ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
P308
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登場人物の誰かが野球にかかわっている(いた)つながらりの短篇集。
感動ものかと思ったらそうでもなかった。
疲れた大人が、なんとなくノスタルジーに浸りたいならいいのかもしれない。 -
ただただ苦手。これを理解できるのは男性なのかな。男性のありえない妄想話みたい。
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誰もが多面体で傷を抱えて頑張っている。
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短編集。直接的ではない表現がよかった。
死は思っているよりもそばにある
野球は、一瞬全員が球を見ている瞬間があるのがいい -
今3作の短編を読みましたが、どれも最後に心が温かくなる作品ばかりでとても気に入っています。
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長く生きてきて悔やみのない人はいないでしょうが、
その悔やみとおりあいをつけて、絶望に陥ることなしに、
自分の道をすすんでいく人たちを短編で描いています。
登場人物の周りには、
病気とか離婚とか死とかそういうものがすぐ近くにあって、
それらに対して登場人物たちは悔やみをたくさんかかえています。
そしてそばには必ず野球があります。
キャッチボールは、はじめはやわらかなボールを相手の胸にめがけて投げあうものだそうです。
だから一方的に強いボールを投げて相手がうけとれないのは
キャッチボールではないそうです。
それぞれの、思いのこもったボールをやわらかに投げあうことができれば、
悔やみと向き合いながら、それでも絶望せずに生きていけるのではないか、
というのは、救いになると思います。
切ない話が多いですが、絶望することはありません。
2010/10/31 -
きれいで優しい!
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先日、ほぼ初対面に近い人(男性)に、「ヤマダさんは本とか読みますか?」と尋ねられた。「ええ、読みますよ」と答えると「どんな本を読むんですか?」と聞かれ「小説とか・・・エッセイ本とかが多いですね」と答えると「誰の小説を読むんですか?」と聞かれた。
この辺からだんだん(なんかうぜぇなコイツ・・・)と思いながらも「村上春樹とか、よしもとばななとか、伊集院静とか、鷺沢萠とか好きですけど」と答えると「伊集院静って読んだことないんですけどどんな感じですか?」と聞かれた。
「どんな感じって・・・・ふつうですよ」
答えに困ってそう答えてしまった。ふつうな訳ないだろう。心の中で自分自身にツッコんだ。
どちらかというと硬派な話が多くて、無頼漢が主人公だったりするものが多くて、酒とギャンブルが好きで、大人の恋愛も描けるし、スポーツにも造詣が深いし、本物の大人を描ける人で・・・などと、伊集院静のことについて説明をはじめても、この人と話が盛り上がるとは思わなかったし、そもそも伊集院静を読んだことのない人に伊集院静は面白いから読んでみてと売り込みたいとも思わない。
伊集院静を読んだことない人に伊集院静の作品を説明をしても無駄だ。読んだことがないのなら読んでみればいい。ただそれだけである。
伊集院静について語るとき、僕は「無頼漢モード」に突入するのだった。
本書は装丁とタイトルを見てもらえればわかるように野球がテーマの短編集。自身も立教大の野球部出身というだけあって野球の見方、扱い方は申し分ない。
「えくぼ」という作品が印象に残っている。夫を病気で亡くし、息子と孫を交通事故で亡くした老婆の物語なのだが、老婆は孫の顔を「天使のような笑顔」だという。さぞかし愛くるしい顔立ちなのだろうと想像し、無邪気に笑うかわいらしい子供の顔を思い浮かべた。そんな可愛い顔の小さな子供(作品中に正確な年齢が明記されていないがおそらく小学校2~3年だと思われる)が、事故で亡くなってしまうのだから切ないのだが、話が進むたびにどうやらその孫はとあるプロ野球選手にそっくりだということが判明する。老婆はその野球選手をテレビで見るたびに孫を思い出し元気付けられていくのだが、そのプロ野球選手というのが当時ニューヨークヤンキースに所属していた松井秀樹その人である。
そうなると、いままで抱いていた少年(孫)の印象がガラリと変わる。なんとなくかわいらしい笑顔の少年を想像していたのに「松井秀樹」と断定されたのだから。別に松井秀樹が悪いわけではない。個人的にはとても好きな選手である。あの笑顔も素敵ではある。「大人の松井」は愛嬌があって素敵だ、ということであって、小学2~3年の男の子が松井秀樹そっくりなのはちょっと嫌だな・・・。
と、作品の深さ的な部分ではなくどうでもいいところが非常に印象に残っているのであった。
もちろん、作品としての深さ、味わいは★満点クラス。 -
野球に関わる人々の短編集。
どれもほろっとくる死が間近にある人たちの話。
良かったけど、もうちょいガッツリ野球の話を期待して買ったので、
ちょっと今読みたい本とは違ったかな。セルフ責任だけど。 -
野球はやっぱいい
キャッチボールの時から仲間のミスでもとりに行く
キャッチボールにはそれぞれの距離感がある -
この表紙かわいいですよね。
本屋さんで同じシリーズのようにこの表紙が並んでいてそれだけで手に取りたくなりました。
自分はあまり野球を知りません。
それでも高校野球はシーズンになれば何回かテレビで見るし、自分の地元の学校は応援したくなるしプロ野球もどの球団が優勝したかは知っている、と言うことは。日本の人は総じて野球がすきなんだろうな、と思います。(まあなんにせよスポーツは見ていると楽しいですよね)
野球と登場人物の過去や現在が溶け合ってひとつの風景や背景になる。登場人物の人生が野球のゲームみたいだなあと読んでいて思いました。ミスをしたり励ましたり励まされたり。確かに言われてみれば野球って個人プレーのところが結構ありますよねえ。面白いもんだ。
逆転の奇跡も魔法も無いお話ですが生きているという存在感がひしひしと伝わる短編集でした。又他の本も読んでみたい。 -
別に野球がテーマではなくて、出会いや別れ、生きる事や死ぬ事を描いたこの短編集の背景に野球(と言うよりキャッチボール)が一貫して使われているだけなのですが。(もっとも伊集院さんは野球好きなのだろうなという感じはかなり伝わってきます)
これも感想を書くのに困る作品です。
本来、私はこの手の話は好きなはず。しかしどうも伊集院さんの投げたボールが美味くキャッチ出来なかったようなのです。どれも良い話ですし、大きな欠点を感じているわけでもないのですが。
単にこの本を読む前に同じようなタイプの作品を読み続けたせいで、埋没してしまったのかもしれません。 -
2009.02.28 読了
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野球、キャッチボールなどをテーマにした短編集。
過ぎ去った過去、生きがいなどそれぞれ良い話だった。
途中、母校の名前が出てきたのがちょっとうれしかった。
キャッチボールってそんなに深く考えてやっていないけれど、
バレーボールのパスに通じるものがあるのかな。
なんだかキャッチボールをしてみたくなった。
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