ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2479
レビュー : 330
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756938

感想・レビュー・書評

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  • ブラフマンと名付けられた謎の動物と過ごす物語。最後まで謎は明かされず読者の想像に任せられる。
    映像作品では出来ない、小説ならではの淡い表現でとても好き。

  • 芸術家の集まる<創作者の家>の管理を勤める主人公が謎の幼獣を保護し、世話をする話。

    http://www.horizon-t.net/?p=1068

  • おそらく、猫でも犬でもうさぎでもない。
    そんな得体の知れない生物、ブラフマンと
    「僕」の愛と慈しみに溢れた一夏の物語。

    言葉を持たないブラフマンと僕は
    きっと心から通じ合っていたのに
    人間同士は言葉を持っていても通じないものだなと思ったり。

  • ブラフマンはしっぽの長いうさぎのイメージ。
    文章描写はとても好きだけど内容としては微妙。結局ブラフマンがなんのために来て死んでいったのかが謎。謎という意味のブラフマンの名に恥じないくらい謎。
    その謎を楽しめる円熟さはまだ持っていないからいつか読み直したい。また別の感想を抱けるかもしれない。

  • 動物が死ぬお話は無理や‼‼‼ ということで、いつか嗚咽をあげずに読める日が来るまでは距離を取っておこうと思いました。
    表紙のブラフマンという飾り文字、素敵ですね。

  • 小川さんらしい雰囲気が漂う一冊。タイトルから予測出来る結末に、先を読むのが怖くなる。ブラフマンの正体とは一体。

  • 読み終わった日はブラフマンが頭から離れませんでした。

  • ブラフマンは謎の生き物である。名が体を表しているというか体が名を表しているというか。名前までサンスクリット語で謎なのである。ブラフマンは何故主人公のもとに訪れたのかさえ謎だ。カワウソとカモノハシの合いの子を想像した。ブラフマンは結構いやしいのがかわいい。

    主人公は雑貨屋の娘のことが好きなようだが、娘は保健所の男が好きで、気付きもしない。しかも根本的に価値観が合っていないようなきがする。ブラフマンを怖がって棄てなさいというし、競歩はどうして走らないのというし。最終的にはブラフマンを殺してしまうのに、彼の埋葬には出席しない。でも、彼女は身勝手でもなんでもなく、普通の人なんだと思う。《創作者の家》に住んでる人々の方が浮世離れしてるように感じた。

    写真がキーアイテムとして登場するが、唐突すぎて関連性を見出だせなかった。主人公が孤独で、家族を欲しがっているということの示唆?

    なんの話かと問われれば登場人物の詳しい過去や性格の描写はないので、ブラフマンと主人公の友情物語?そういうには些か淡々としているようだけど。
    他の作品のように徐々に失ってゆく話だったらもっとすきだったかも

  • 端々に見える僕の娘への思いが、とても気持ち悪く描かれている気がした。ブラフマンと車と写真と娘と男と墓場と死者。
    友情物語や日々の大切さなんて感想は微塵も持てなかった衝撃。

  • ブラフマンの正体が最初から最後まで分からない。

    黒い鼻で小さな耳で
    チョコレート色の瞳で短い足。
    泳ぐのが好きで向日葵の種も好きで
    案外賢くてとても飼い主思いのブラフマン。

    何の動物かはいまいち分からないけれど
    愛くるしくて愛おしくなってくる。

    毎日続く日々はとても貴重で大切なモノであることを
    この人のお話は気付かせてくれます。

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著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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