黄昏の百合の骨 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756945

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  • 理瀬シリーズ

    記憶を取り戻し、学園から去ったあとのお話。

    かつて祖母と暮らしていた洋館に戻った理瀬。
    謎の祖母の死
    美貌の伯母姉妹
    動物の毒殺、友人の失踪・・・

    事件に巻き込まれながらも
    クールな理瀬の魅力が満載です

  • すごくすごく続きが気になる
    綺麗に物語が終わってるし、さらに物語の広がりを感じさせる展開でした
    恩田さんにしては珍しいかも?
    とにかく続きが待ち遠しい

  • 再読。
    解説にもあるが、一連の三月シリーズの続編、
    特に前作「麦の海~」とは同じ世界であるとともに、ある種独立した小説である。
    ただ、作品の中に漂う甘さとほろ苦さの同居、耽美でアンニュイな空気感は「麦の海~」と共通している。
    ヒロインの理瀬が、見た目の可憐さとは正反対に知的かつクール、そしてある種の諦めと重い宿命を背負っているにも拘らず、というかそれ故に、この作品自体が内向的で夢見がちな少女の夢の中のような感じもする。
    初めて読んだ時は、前作のラストの野心的で自分の将来を自ら切り開く自信に溢れていた理瀬とのズレに少し違和感を感じたが、あれから時間が経っていることを考えるとそう不思議はないのかもしれない。

    しかし、ラストのオチは綺麗に忘れていたため見事に驚かされました。

  • 黒理瀬を堪能できる一冊。
    どこかファンタジーのように感じられた学園から去り、現実感のある洋館へと移るが、何かが忍び寄ってくるようなぞくぞくした感覚は『麦の海に沈む果実』と同じくらい感じられた。

    最後にそういうことだったのか…と気を抜いたところでやってきた真実に驚き、恩田さんの作品は最後まで気を抜いてはいけないと思いを新たにした。

  • 怖いけど読んでしまう。
    はらはらするけど面白い。

  • 読みながらぞくぞくしてた
    気がする

  • 理瀬ちゃん再び!こちらは黒理瀬と呼ばれていますね笑

    それぞれの謎はそこまで深くはないんですが、なんか色々想像しちゃうと怖いです。。。

    将来理瀬やヨハンが何をするのか、ぜひ見てみたいです。

  • 理瀬シリーズのタイトルはどれも綺麗でお気に入り。

  • 再読。『三月は深き紅の淵を』『麦の海に沈む果実』の理瀬が再び。悪の世界で歩みを始めた理瀬が、亘や雅雪のいる善の世界と、少女としての自分に別れを告げる重要な転換時期が描かれる。この自分の揺れを理瀬自身が冷笑しながら見つめているところが素敵。謎はきれいに終結していくが、それよりなにより理瀬の魅力が満載の一作。もちろん周りの男の子たちも魅力的ですが、理瀬にはかなわないな。ちょっとだけ出てくるヨハンが理瀬には最高のパートナーとして描かれていて嬉しい。

  • 恩田陸のこういうテイストのやつはほんとおもしろい。ミステリー色もありながら、青春小説でもある。続きが気になってどんどん読めてしまうし、ラストで裏の裏の裏までかくところはさすが恩田さん。洋館で繰り広げられる読めない心理合戦とウラハラの、街の描写がとても素敵。他のシリーズはすごい昔に読んでしまっていたけど、再読したい。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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