黄昏の百合の骨 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 519
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756945

感想・レビュー・書評

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  • 理瀬シリーズファンなら好きになる作品。
    麦の海に沈む果実のあとに読むと、登場人物のバックグラウンドが分かってより楽しめる。
    図書館の海の中の短編も読んでいるとなお楽しい!
    稔派です。
    三月は理瀬ワールドには少ししか触れなかったのでこのがっつり理瀬ワールドな感じが◉

  • 最高でした!!
    理瀬の愛されっぷりは虜になる!!
    最後の最後で「えっ!?」ってなって一気に読める一冊でした!!


  • 麦の海に沈む果実から、時系列で少し先のお話。
    美しくて達観していて、自分が闇の世界の側だと知った理瀬がたまらなく魅力的!
    ヨハンや黎二の存在がちらついたり、お父さんも登場したことにワクワクした自分に気づいて、すっかりファンだと実感した。

    美しい描写あふれるミステリーほど読んでいて楽しい本はない。

    • mayutochibu9さん
      シリーズの続きを読みたいですね
      シリーズの続きを読みたいですね
      2019/12/06
  • 少し大人になった理瀬。
    ミステリー要素もより強く、最後まで展開が読めなかったなぁ。
    理瀬もそうだけど朋子もここに出てくる女性たちも。
    女というのは怖くもあり…

  • ちょっと寝る前に、、と思って手に取ったらあっという間に読了してしまった。読み進めるほどに、誰が?なんで?と思考を巡らせてしまう。
    最後まで読んで、シリーズものだったことに気づく。理瀬の不思議な魅力にはまりそう。彼女のことが書かれた「麦の海」も読んでみることにします。

  • ご馳走さま。複雑なコース料理を完食したような。ああ、前菜の不思議な香りも、スープの謎めいた色も、メインへの期待を高めてくれる。この料理店の常連なら、メインは、やっぱりね、と自らの想像力に満足するとともに、そうくるか、とシェフの創造力に感服するだろう。そして、デザートだけでなく、すべてのディッシュに、新たなコース料理へのいざないが散りばめられている。
    私の手元には、「朝日のようにさわやかに」があり、その一行目でヨハンは退屈している。
    いただきます。

  • 三月は深き紅の淵を 麦の海に沈む果実 のシリーズ本です。麦の海に沈む果実で主人公だった理瀬が主人公出てきます。私は三月は深き紅の淵をで恩田陸のファンになったのですごく楽しかったです。この本を読む前に三月は深き紅の淵を と麦の海に沈む果実 をよんどいたほうがいいですよ。但し少し癖があります、、、。

  • 理瀬が学園をでたあとのお話。

    恩田さんの長編は、オチがいつも残念だなと思うんだけど、これはしっかりまとまっていてよかった。あとをひくような次につながる感じもあって、続編がたのしみ。シリーズものだし、もちろん前作の『麦の海に沈む果実』があってのこの『黄昏〜』だけど、ミステリーとしてはこっちの方がおもしろかった。

    記憶がもどった理瀬がブラックで、稔も性格わるくて、とてもいい。黎二や雅雪のような善の側の人物が、ダークな理瀬のなかにしっかり残ってるのも切なくていい。

  • 恩田ワールド、どんでん返しの結末まで目が離せない。シリーズ本を読まなくては!

  • そうか、一応シリーズものだったのか。と読み終わってから気付いた。
    共通した登場人物はいても、一つのミステリーとして完結していて、シリーズがどうだとかはすっかり意識の外に追いやられていた。
    誰がどこまでを知っていて、なにを知らないか。語り手を変えながらも各々の読めない思考に心をざわつかせながら、あっという間のラストだった。
    やはり女性目線の思考が鋭くてリアルだ。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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