黄昏の百合の骨 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.79
  • (517)
  • (769)
  • (818)
  • (61)
  • (10)
本棚登録 : 6206
感想 : 519
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756945

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 麦の海よりも先に読んでしまったことが悔やまれるが、充分すぎるほどにスリリングなお話。情感たっぷりの魔女の家で巻き起こる事件や登場する女性がみんな怖い。ミステリー、ホラー色満載で誰も信用出来ない怖さを演出。
    麦の海を読んでヨハンや理瀬の過去にふれてみたい。

  • 随分と前に買って読んだのに、また同じものを買って読んでしまった。
    おかげで恩田作品の割にはスイスイと頭に入ってくれたので結果的には良し。

  • このシリーズの舞台設定、以前短編集読んでてなんとなくはわかってたけど、それでもまだ理瀬たち側のことが理解できてない…。それが分かってたらもう少し楽しめてたかな??

  • 挫折

  •  背景の世界観といい人物造形といいどうにも少女漫画っぽい。ミステリとしては構成がしっかりしていて、不穏な空気感の表出やミスリードも上手く読者を飽きさせないが、この世界観とキャラクターを受け入れられるかどうかが試金石だろう。

  • 『麦の海に沈む果実』読了後、すぐに読み始めたのでうまく繋がった感じのまま読み進めることができました。
    (間置いちゃうと忘れちゃうので…)
    『麦の海に~』ほど幻想的ではないけれど、それでもどこか現実感の薄いこの舞台も魅力的でした。

    これも十数年ぶりの再読なんだけど、全く覚えてなかった。。
    今回はこんなにドキドキして面白かったのに、当時はあまり楽しめなかった気がする。

    事件もたくさん起こります。
    『麦の海に~』より少し大人になった理瀬の成長を見るのも楽しみのひとつでした。

    敢えて読み飛ばした『三月は深き紅の淵を』も十数年ぶりに再び読もうと思います。

  • 面白い。
    友人に勧められるまま先に麦の海に沈む果実から読んだけど、麦の海でちらりと出てきた理瀬の兄2人との関係は、今までになく少しびっくりした。知らない世界を知ってしまったような気分。ま、従兄弟なら問題ないけど。
    個人的にはヨハン押しなので、ちょくちょく出てきた時はどぎまぎした。でもあくまで理瀬にとってヨハンはパートナーであり、心を委ねる相手ではないんだね。舞台は長崎かな?それでさらに親近感が湧く。
    恩田さんの作品はどれも重たくて、ファンタジーというかミステリアスなイメージであまり好きではなかったけど、
    このシリーズはなかなか面白い。
    もっと理瀬の物語が読みたいな。

    1日で読んでしまったのは久しぶり。

    2018.5.26

  • 恩田陸は女心を読解するための教本ではないか、と読み漁るも、のちに出来上がった私の人格はメンヘラを引き寄せるという、歪な方向に向かって進んでしまっていた。

  • 少女趣味的、そして中二病的サスペンス。面白い。

  • 強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす美貌の叔母2人。因縁に満ちた屋敷で何があったのか。「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、周囲で毒殺や失踪など不吉な事件が起こる。将来への焦りを感じながら理瀬は――。

全519件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

恩田陸の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×